10年間一緒にやってきた共同創業者が去っていくことについて
創業から共同代表として一緒にレアジョブを伸ばしてきた加藤が、昨日の株主総会をもって正式に代表取締役会長から取締役になった。また、6月末をもって、RareJob Philippines, Inc.のCEOからもはずれる。引き続き大株主、取締役として残っていただくが、常勤ではない。
どんな企業であっても成長していく中で色んな変化がある。そんな中での加藤の思いはこちらのブログに記載されている。
加藤が残したものは当然ながら数多くある。そんな中からもっとも影響力があり、レアジョブの根幹をなしているものって何か、と問われると、それは組織文化 Chances for everyone, everywhere になる。
創業の時から、加藤にはChances for everyone, everywhereの強い思いがあった。時に執拗にまで細かいところにまでこだわることもあった。そこにはビジョンミッションを大切にするぶれない芯があったからだ。様々な場での発信は、常にビジョン・ミッションに絡ませるようにしていた。
サービス面でみれば、講師に仕事というチャンスを与え、生徒様には英語を話せるようにし、その結果新たな仕事を得るチャンスや世界の人と交流して視野を広げるチャンスなどを与えている。
組織運営では、Chances for everyone, everywhere の精神につながる7つの習慣を取り入れた。 さらに、加藤の行動の核となっている部分も言葉とした。
違いを楽しもう
Win-Winをあきらめるな
成長か死か
ワクワクする方にしよう
歴史を早めよう
懸命にやろう
強いビジョンミッションへの思いがあり、心に正直であったからこそ、それに沿っていないときは、様々な人との衝突もあった。
こういった創業者加藤の一挙手一投足が目に見えないが会社に流れる空気となり、文化を創っていった。今回の決断もある意味、軸のぶれていない、加藤らしい決断である。
これまで培ってきた文化は形は少しずつ変えつつもレアジョブ内で消えることなく脈々と受け継がれていくものになるだろう。組織文化こそが企業の強みになる。
ビジョンミッションを追い求めるレアジョブを創ってきた創業者加藤に私たちができる恩返し、それはビジョンミッションを大切にしながら、会社をより大きくしていくことだ。加藤の言葉を借りれば、自分が創業した会社は、自分の子供である。その子供を他の人たちに任せた、嫁がせた、という気持ちだ。しっかりと子供を育て幸せにしていかなければいけない。
思い起こせば10年前、当時NTTドコモの研究所にいた自分が共同創業者となれたのも加藤がいたおかげだ。加藤が一足先に会社を辞め、立ち上げると言ったからだ。自分一人だったら、このサービスが立ち上がっていることはなかった。僕自身もチャンスをもらった一人だ。ありがとう。
10年間お疲れ様でした。そして、新たなチャレンジ、がんばってください。私たちは皆で懸命にビジョンミッションを追っていきます。