ぜんぜん大丈夫

2012年8月20日の連投ツイートより


朝の子供番組の歌に「ぜんぜんだいじょうぶ」という歌詞が出てくる。これに対して「ぜんぜん」の後には「大丈夫」のような肯定表現は来ないはずだという投書クレームがあったらしい。

実は,十数年前に出版した本の中に「ぜんぜんOK」という表現を使ったら,やはり何人かに噛み付かれた。細かい表現を含めて出版社の編集者に相当なチェックをしてもらったのだが,ここはスルーだったから問題ないはずだったのに。

十数年前に調べてみたところ,この話はなかなか奥が深い。国語の辞書や参考書などの中にも「ぜんぜん」の後には否定表現しか来ない,となっているものがあるのだが,さらに調べると,そもそも昔は肯定・否定どちらでも可だったという説が濃厚。

件の出版社の編集者に尋ねてみると,やはり「ぜんぜん大丈夫」「ぜんぜん平気」のような表現は可としているとの回答。単に「ぜんぜんダメ」「ぜんぜんできない」のように否定表現を続けるケースが多いために,違和感を覚える人がいるのでしょう,だと。

所詮は国語の用法の問題だから,正解・不正解と白黒付ける話ではないけれど,「ぜんぜん大丈夫」はぜんぜん大丈夫なのです。


そのときに同じ編集者に聞いた別の話。「~のはんめん」(反対に,の意で)の字には「反面」ではなく「半面」と使う。「反面」を使うのは「反面教師」のときのみ。

あとは,「面白かったです」「嬉しいです」のように用言(主に形容詞・形容動詞)に「です」をつなげるのもNG。若い世代ではまったく違和感がないはずだけれど,日本語のルールとしてはそうなっているらしい。

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