ヤマハ電動アシストロードバイク「YPJ-R」は購入体験や始め方がデザインされていない

久々に、そしてしつこく、ヤマハ発動機の電動アシストロードバイク「YPJ-R」のことについて。

昨年登場したYPJ-R、どうやらヒット商品ということになっているようです。私はまだ街やサイクリングロードで見かけたことはありませんが。

昨年の発表会で実際に試乗してみてわかったのは、想像よりずっと「普通」にできているし、アシスト力を活かした走りの力強さはかなり面白いということです。

『ターゲットはこれから始める人。ヤマハの新電動アシストスポーツ自転車「YPJ−R」』
http://www.cycling-ex.com/2015/10/yamaha-ypj-r.html

ただ、昨年からずーっとひっかかっていることがありました。それを最初に書いたのは、こちらの記事です。

『可能性を感じるからこそ考えたい電動アシストロード・ヤマハ YPJ-Rの「始め方」』
http://www.cycling-ex.com/2015/11/ypjr_hajimekata.html

今の時点でも、ビックカメラやヨドバシカメラといった家電量販店の自転車コーナーが主要な販路となっていることに対しては、不安を感じずにはいられません。

上記リンク先に書いたことの繰り返しを含みますが、YPJ-Rって、電動アシストユニットが搭載されているという点を除いては、意外なほどふつうのロードバイクなのです。

ということはつまり、通常のロードバイクと同様の乗車・操作スキルを要求されるということでもあるのです。

それどころか、自分の持っている力以上に加速できてしまうわけですから、走る/曲がる/止まる——そのすべてにおいて、実はふつうのロードバイクより注意を要するのです。

操作系も、シティサイクルしか知らない人からすれば独特です。

シティサイクルやクロスバイクしか乗ったことがない方、これの使い方おわかりになりますか。昨年YPJ-Rの発表会に参加されたブロガーのみなさん、これ正しく使えましたか。

付いているブレーキはごくふつうのものです。クロスバイクのVブレーキと比べると、むしろ効きが悪いと感じるはずです(効かないわけではないのですが)。

タイヤだって、特別良いものが装着されているわけではありません。「安物の中では良いモノ」です。

これで来島海峡大橋を糸山から大島へ渡って、大島の下道に降りるループのところが雨上がりで路面が濡れていて、落ち葉やイガ栗がたくさん落っこちている状況で、乗り始めたばかりの人がうっかりダンシングでもしたらどうなってしまうんだろう……と、ピンポイントな心配をしてしまいます。

もちろんこういった懸念は、納車時にしっかりとした説明を行い、ユーザーが習熟することである程度解消することができます。しかし、そのプロセスを家電量販店の自転車売り場に期待できますか?ということなのです。

ヤマハ発動機さんおよびヤマハ発動機販売さんは、そこを今後どうデザインしていくつもりなのでしょうか。家電量販店が主力販路のひとつである以上、避けて通ることのできない問題だと思うのですが。