インターネットは個人で手軽に商品を売買できるというメリットがある反面、詐欺に遭遇する機会も多いものです。
あるオークションサイトで実際にあった詐欺紛いのお話。
当時そのオークションは手数料が存在せず、本当に無料で誰でも簡単に出品が可能、写真が無いものも多く、まさに玉石混交といった雰囲気。
出品タイトルは『450MHzの石』。
450MHzというのは周波数を指しています。ここは記憶に基いて書いているので、数値は不確かですが、この数字が大きい程、高性能なので値段も高くなります。
では『石』とは何のことなのか、というとラジオや無線機、オーディオなどに詳しい方ならピンとくると思いますが、トランジスタの事を指す代名詞的なものです。対義語は『玉』になるでしょうか。こちらは真空管を指します。
出品ジャンルはコンピューター部品だったので450MHzのCPUと思って入札された様です。この出品タイトルで、説明文は『450MHzの石です。自作パソコン等にどうぞ。』といった簡単なもので、写真も無いのに落札価格は数万円だったとか。
落札者は代金を支払い、待つこと数日、商品が到着。
箱の中身は……
開けてびっくり!!!は
〖 450MHz〗とマジックで書いてあるただの石ころ。
いえ、代金を支払っているのでタダではないのですが。
出品者側に悪意があるのは明白ですが、入札した側ももう少し慎重に見極めても良かったのでは?と思ってしまいます。
それでは最近私が( `・ω・) ウーム…と唸らせられた2017年の詐欺を3選。
1 妊娠米
2017年春。
メルカリ、ヤフオクなどのオークションサイトでこの様なものが出品されていました。
内容としては妊娠されている?(か、どうか定かではない)
方が
『妊娠菌』が着いているお米なので妊娠する、もしくはしやすくなる
などという触れ込みで市販のお米を数100g程度に小分けして販売する、というもの。市価の数倍~数10倍のお値段。
当然そんな菌は存在しないので、詐欺といっていいでしょう。アイディアとしては面白いですが、妊娠を切望している方の弱みにつけ込んだ悪意ある商法だと思います。
これは様々な方面から詐欺ではないか?などの声が挙がり、あっという間に消えました。
2 iphone7
2017年。
騙された方には申し訳ないのですが、ちょっとトンチの利いた詐欺案件です。
ある女性がネット上でiphone7を購入。
到着した商品はiphone3とiphone4。
そして、同梱されていたのはカードゲームの『融合』というカード。
つまりiphone3とiphone4を融合してiphone7にしろという冗談の様なお話。
3 空き箱
2017年、7月。
任天堂で発売されたゲーム機・ニンテンドースイッチを利用した詐欺まがいの案件。
このゲーム機、発売と同時に売り切れが続出。品薄状態が続いているので、オークションなどで安く出品されると、すぐに入札される状態です。
このニンテンドースイッチの魅力的な商品説明を散々記載して、最後に
『……が、入っていた箱です。』
などといった文言で締めくくるというもの。
最後までよ~く読むと
ただの空箱
だと解るのですが、設定価格もゲーム機本体の定価、説明文も商品の説明がメイン。
法的にはグレーゾーンの様ですが、明らかに騙すことを前提にした出品の仕方です。
この手法、健康食品やダイエット商品、化粧品などでも良く見かけます。
(個人の感想です。)
(効果には個人差があります。)というアレです。
私的には単なる言い逃れの為の予防線という気がします。
ネットでは簡単に取引が完結します。
購入する前に、もう1度説明文など見直して、トラブルを未然に防ぎましょう。
Originally published at ことよみ-kotoyomi-.