2014年、長野・岐阜の県境にある御嶽山が噴火、58名が亡くなられたのは記憶に新しい事かと思う。
日本では戦後最悪の火山災害である。
活火山と聞くと鹿児島の桜島などが真っ先に思い浮かぶかも知れないが日本には実に多くの活火山がある。
では活火山の定義とはなんだろうか。
頻繁に噴煙を上げる桜島、多くの被害者を出した御嶽山ばかりが活火山ではない。
日本を代表する富士山も活火山として定義されているのだ。
1991年、火山噴火予知連絡会は
「過去およそ2000年以内に噴火した火山、及び現在活発な噴気活動のある火山」
として、1996年までに86個を活火山と定義した。
その後、「過去1万年間の噴火履歴で活火山と定義するのが国際的にも一般的である」との見解から2003年、
「概ね過去1万年以内に噴火した火山、及び現在活発な噴気活動のある火山」
を活火山と再定義。 現在日本の活火山は110となっている。
世界には約1500ほどの活火山があるが、日本の活火山110個はその7%を占めている。
また、現在では休火山・死火山という言葉は使われていない。
数万年周期の噴火活動があることなどが解明されたことにより、過去の活動記録のみに頼っての判断が出来ないためだ。
活火山以外の火山は「活火山ではない」「活火山以外の火山」という言い方に改まっている。
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