「ふね」を漢字で書くとしたら「舟」と「船」の2つが思いつく事だろう。このふたつの違いは「舟」の右に『八と口』の旁(つくり)がつくかつかないかだ。ではこの2つの『フネ』にはどんな差があるのだろう。
まず、旁の部分の「八」には分かれるという意味があり、「口」には凹みという意味があるので
八
口
は、水が山間のくぼみに沿って流れる様子を示す。つまり「決まったルートに沿う」というイメージだ。
「舟」という字にそれをつけることによって、ルートに沿って航海する「ふね」を表す文字が「船」だ。
現在では、エンジンがついた大型の航海用のものを「船」、櫂やオールなどを用いて操船する小型のものを「舟」と区別するのが一般的だ。
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