学会に行ってきた雑感

スポーン
4 min readDec 17, 2018

この記事は、CPS Lab Advent Calendar 2018の11日目の記事です。(大嘘)

アドカレ、言い出しっぺなのに遅れてごめんなさい

伊勢神宮

HCGシンポジウムに行ってきたので、(卒業するための)研究の進め方についてとHCGの雰囲気について書きます。

とりあえず出す

学会へ出すにあたり最も重要なことは「出すこと」です。
トートロジーみたいなことを言うな。テーマも決まってないだぞハゲという意見が幻聴で聴こえてきますが出しましょう。

僕は「架空のアブスト」をまず出してからそれに合わせて研究をするという方法を取りました。

ようは「ガンダムを作ったよ」というアブストを出して、あとから研究をしてみて「ガンダムはできなかったけどガンダムを作るための目のライトはできた」みたいなことを言えば良いのです。

これが果たして研究になるのか、人類のためになるのか、そんなことは僕は知りませんが、

大学の卒業要件として「学会発表」「卒論」をこなすためにはこれで十分らしいです。

具体的な方法

そうは言ってもきっかけが必要ですよね。闇雲に「アブストだけ出せ」と言われても始まらないので、ある程度のテーマを絞り関連研究を調べ、たぶんこれならいけるというアレが必要です。

手順としては以下の通りです。

  1. 自分のざっくり好きなテーマを書いてみる(映画、アニメ、Web、センサー)
  2. 好きなテーマのキーワードでGoogle Scholarで検索する
  3. その分野でどんな研究がされ、どこがまだできていないのかを知る
  4. できてない部分をやる(やろうと試みる)

こんな流れでやるといいんじゃないでしょうか。

読んだ論文は必ずMendeleyなりScholarの保存機能なりで保存しておかないと、あとで参考文献を書くときに死にます。MendeleyもGoogle ScholarもbibtexというLatexで使える文献情報をエクスポートできるので使っておこう。(本当に死ぬから気をつけろ)

逆から書く

普通の論文では「背景」→「関連研究」→「提案」→「結果」

という流れで書きます。「こんな問題があるから、俺達はこういう解決法を考えついたぜ」という文脈ですね。

ただ、僕らの目標は卒業であり人類の偉大なる進歩ではないため逆から考えます。

「ほどほどの結果」→「辻褄が合う提案」→「関連研究」→「結果が必要そうに思える背景のでっち上げ」

これでだいたいは書けます。未実装だったり足りない部分は今後の展望に「これからこういうのを作る予定で、実はもうここまでできてるよ」などと夢想を書いておけば問題ないですね。

おまけ:HCGの雰囲気

B3の中には来年出す人もいるかも知れないので雰囲気を書いておきます。

まず、今年の会場ですが三重県伊勢市

フォッサマグナの左側

名古屋まで新幹線で2時間、さらに在来線で2時間という痔になるかどうかの戦いみたいな場所にあります。天照大御神が祀ってある伊勢神宮があるとこですね。

学会の領域としては文系理系問わず人間に関わるものならなんでもという感じで、生体センシングをしてる情報系の人もいれば心理学実験をしたような認知科学系の人もいました。

学会の時期的にも卒論・修論の前なので卒研を発表してみんなでワイワイ議論しようという感じでマサカリというより「こうしたらもっと良くなると思うで」といった平和なアドバイスをいただけます。

最後に

インタラクティブセッションはポスターが必要なので必ず持っていこう!!

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スポーン

フロントエンドエンジニア。TDU CPS Lab