東証一部コンサルから未上場ベンチャーのディレクターに転職して感じた前職との違い

二年ちょっと働いたウェブのコンサルからベンチャーのインハウスポジションに転職してはや5ヶ月。

入社して一区切りついたので、思考の整理と合わせて、前職との違いなどを整理していきます。

■施策に対する責任感
コンサル時代も、自分の考えた施策が長く歴史あるクライアントのサービスに実装されると考えると、とても責任を感じました。しかしインハウスも、自分が考えた施策により良くも悪くも自社の業績に大きく影響を与える、という責任感があり、コンサルとは違うヒリヒリ感を得ることができます。

■ディープな事業領域の理解
弊社では医療に関するサービスを取り扱っており、医療法を理解していなければ施策が打てません。そのため事業責任者やコンテンツ制作チームだけでなく、施策を考えるマーケティング担当自身も、同様に医療法を理解しておく必要があります。コンサル時代もクライアントの事業理解に努める必要性がありましたが、それ以上にディープな事業領域の理解が必要になりました。

■多部署との連携
コンサル時代は、クライアントのプロデューサー・ディレクターまでで提案が完結することがほとんどです。しかしインハウスでは、提案先は事業責任者であり、コンテンツ制作チームであり、制作開発チームです。それぞれの立場に応じた、具体的且つ効率的、現実的な実装案を提案しなければなりません。特に制作開発チームへの依頼については、開発としてできることとできないことを事前に理解しておく必要がありました。

■部署名、ポジション名がよく変わる
ぼくのポジションは下記のように推移しています。
・入社前 :編集部
・入社初日〜 :マーケティング部
・入社二ヶ月〜 :SEOグロース部
・入社四ヶ月〜 :サービスチーム
わたしは元々変化を好む性格であるため楽しめていますが(そもそもそういう文化を求めて入社した)、変化を楽しめない人には難しい環境であるとも感じました。

■施策の実装スピードが爆速
コンサル時代は自分の提案がなかなか実装されず、それが歯痒く感じられることがありました(むしろそれが転職の理由でもある)。いまは施策にロジック・根拠・実現可能性があれば即座に実装してもらえるため、マーケターとしては最高の環境です。

■立場を超えて提案することが求められる
マーケターはマーケティングについて、コンテンツ制作チームはコンテンツ制作についてのみ考える、ことはよしとされません。それぞれの領域においてプロフェッショナルを発揮しながらも、「ユーザーにとって価値があること」「全社視点でよいこと」を現在の立場を超えて提案することが好ましい、という文化です。

■チームとしての達成感
コンサル時代は、良くも悪くもサービスを一歩俯瞰して見る癖がありました。それはそれで貴重な経験だったのですが、インハウスとして中に入り、当事者として味わう体験もひとしおです。「チームとしてサービスの成功を目指していく感」「文化祭の前夜感」など前職では感じられない達成感やチーム感をより感じられるようになりました。

■会社を好きなひとが多い
前職はわりとドライな文化だったのですが、いまの会社では「このひと本当に会社が好きなんだなあ」というひとが結構います。ベンチャー特有なのかはわかりませんが、このようなひとがその組織をどの程度占めているのか、という観点は非常に重要なKPIだなと感じています。

■所感
結果的に、転職してよかったと思っています。コンサル→インハウスの転職はコンサルタントにとっては誰しもが通るテーマだとは思いますが、興味があるひとはぜひチャレンジすべきかなと思います。

ベンダーのヒリヒリ感が好きで永遠ベンダーを標榜しているひとも前職でいたりして、そういうひとは続けていくべきかと。

いま転職に悩んでいる人、ベンチャーへの転職を検討されている人は参考にしてみてください。