Goldfinchドキュメンテーション
ドキュメンテーションの原本はこちらをご覧ください。
(内容の変更には随時対応予定です)
はじめに
このドキュメントは、Goldfinchプロトコルの概要について説明するものであり、コミュニティ主導で作成されています。
暗号ローンを現実世界に
Goldfinch は、資本へのアクセスを拡大し、金融包摂を促進することを使命とする、分散型のクレジットプロトコルです。このプロトコルは、暗号技術を利用した無担保融資を提供します。これは、世界の多くの人々にとって、暗号技術による融資サービスを利用するための最適なサービスとなるものです。Goldfinchコミュニティは、新興市場をはじめ、世界中の企業に融資を行っています。
Goldfinchプロトコルは、trust through consensus
の原則を取り入れることで、借り手が自分の暗号資産規模に基づくのではなく、他の参加者の総合的な評価に基づいて信用力を示すことができる方法を生み出します。そして、プロトコルは、この総合評価をシグナルとして、自動的に資本を割り当てます。このプロトコルは、暗号資産による過剰な担保の必要性を排除し、パッシブ・イールドの手段を提供することで、暗号にアクセスできる潜在的な借り手と、エクスポージャーを得ることができる潜在的な資本提供者の両方の参加を劇的に拡大することができます。
新興市場からのスタート
Goldfinchは当初から、最も恩恵を受けられる借り手、そして暗号が最も大きな影響を与えられる場所に向けて構築したいと考えていました。これは、新興市場の事業者を対象にサービスを開始することを意味します。
伝統的な金融サービスの非効率性により、これらの市場に流入する資本が制限されているため、これらの市場には非常に高い需要が存在します。また、流動性と国際的な広がりを持つ暗号が、最も輝く場所でもあります。
このプロトコルは現在、メキシコのPayJoy、ナイジェリアのQuickCheck、中南米のDivibank、インドのAlmavestを通じてのGreenway、アフリカ、アジア、中南米のCaurisなど、世界中の多くの借り手に利用されています。その他のBorrower Poolsについてはこちらをご覧ください。
プロトコルメカニズム
プロトコルの仕組み
このプロトコルは、融資対象となる事業者にクレジットライン(与信枠)を提供します。これらの企業は、このクレジットラインに従って、プール(USDC)からステーブルコインを引き出し、それをフィアットに交換して実社会での市場で活用します。このように、本プロトコルは、暗号の有用性、特に資本へのグローバルなアクセスを提供する一方で、実際のローンの組成とサービスは、その扱いに最も適した事業者自身に任せることができます。
資本提供者側となる暗号資産の保有者は、利回りを得るためにさまざまなプールに供給することができ、借り手となる事業者が利息をプロトコルに還元すると、資本提供者に直ちに分配されます。
参加者
Goldfinchプロトコルには4つの重要な役割(コア・コンポーネント)が存在します。
借り手(Borrower)、貸し手(Backer)、流動性提供者(Liquidity Provider)、監査人(Auditor)です。
借り手は、資金調達を希望する参加者であり、ボロワープールを提案し、その提案をバッカーが評価します。ボロワープールには、金利や返済スケジュールなど、借り手が求める融資の条件が含まれています。バッカーはボロワープールの提案内容から返済の可能性や融資の有効性を評価して、「ファースト・ロス・キャピタル(リスクの高い第一損失資本)」を供給するかどうかを決定します。バッカーが資本を提供した後、ボロワーは、ボロワープールを通じて借入と返済を開始します。
資本の流動性供給者は、パッシブな利回りを得るためにシニアプールに資本を供給します。シニアプールは、レバレッジモデルを用いて、ボロワープールに参加しているバッカーの数に応じて、ボロワープールに自動的に資本を配分します。シニアプールが資本を配分する際には、その一部がバッカーに再配分されます。これにより、バッカーの実効利回りが向上することで、バッカーにとって、よりリスクの高い第一損失資本の提供、及びボロワープールの評価作業を実行するインセンティブとして機能します。
監査役は借り手を承認するための投票を行いますが、これは借り手が借入をする前に必要な要素です。監査役はプロトコルによって無作為に選ばれ、不正行為を防ぐために人間レベルのチェックを行います。
主要な用語の解説
- コア・コンポーネントの用語集
- 監査役:プロトコルを人の目で確認し、GFIトークンによる報酬を受け取る参加者
- バッカー: 個々のボロワープールにジュニアトランシェ(第一損失資本)を供給する参加者
- ボロワー(借り手) :ボロワープールを通じてプロトコルから資金を調達する参加者
- ボロワープール:借り手の金利や返済スケジュールなどの資金調達条件を暗号化し、借り手がその条件で資金を借りて返済することができるスマートコントラクト
- GFI:ガバナンスの投票、監査人のステーク、監査人の投票報酬、バッカーのステーク、初期バッカーへの報酬、その他プロトコル参加者全員の潜在的な報酬に使用されるプロトコルトークン
- ガバナンス:コミュニティDAOにより管理され、分散型のガバナンス投票によってプロトコルを更新する機能を持つスマートコントラクト
- レバレッジモデル:シニアプールが各ボローワープールに割り当てる資本金を自動的に決定する方式
- 流動性供給者(LP):シニアプールに資本を供給する参加者
- シニアプール:流動性供給者から資本を受け入れ、レバレッジモデルに基づいて、自動的にシニアトランシェのボロワープールに資本を配分するスマートコントラクト
ボロワー(Borrowers)
ボロワー(借り手)は、プロトコルに資金調達を求める参加者です。借り手は、バッカーに条件を提案し、ボロワープールに資金を供給します。
ボロワープールの作成
ボロワープールは、借り手が資本を借りたり返したりするためのスマートコントラクトです。借り手は誰でもボロワープールを作成し、必要な条件を定義することができます:
●金利:固定金利APR 例:15%
●限度額:借入可能な総資金 例:100万ドル
●支払期間:利息を支払う頻度 例:30日
●借入期間:元金全額を支払う時期 例:365日
●遅延損害金(Late Fee):支払いの遅延時に発生する追加利息 例:5%
ボロワープールの作成は、バッカーに「タームシート」を申請書として提出することで始まります。ただし、条件が受け入れられることを保証するものではありません。なぜなら、借り手は、ジュニアトランシェ(第一損失資本)を提供するようにバッカーを納得させる必要があるからです。借り手が借りられる金額は、バッカーが提供する金額と、レバレッジモデルに基づいてシニアプールが割り当てる金額に基づきます。
なお、借り手は、ボロワープールの限度額を設定する必要がありますが、これは借入可能な資本上限を自ら設定するものです。借り手は理想的には無限の限度額を望むかもしれませんが、借り手が安全に展開できる潜在的な総 額に対してのみバッカーは、第一損失資本の提供を望みます。そのため、借り手は、借り手が安全に返済できると納得させることができる範囲で限度額を設定するインセンティブが生じます。
借り手がボロワープールを作成するためには、借り手は、監査役の承認コストの2倍に相当するGFIをステークしなければなりません。
これにより、借り手が本気であることをバッカーに伝え、スパム行為を防ぐことが可能になります。ステークされたGFIトークンの半分は、監査役による承認フェーズで使用され、残りの残りのGFIトークンはロックされます。借り手は、借り入れ残高を完全に返済すると、ロックされた残りのGFIトークンを償還することができます。
借り入れと返済
借り手は、いつでもボロワープールから資金を借りることができ、借り入れ可能総額は、以下の最小値となります:
A. バッカーが提供した資本とシニアプールの追加レバレッジ額に基づいて算出された限度額
B. バッカーがボロワープールに提供した資本とシニアプールに残っている資本の合計
C. ボロワープールの限度額
借り手は、借り入れ後、ボロワープールの金利と支払期間に応じて返済を行います。返済額が利息を上回る場合は、残額を元本に充当することになります。
ジュニアトランシェとシニアトランシェ
ボロワープールには、ジュニアトランシェとシニアトランシェがあります。バッカーはジュニアトランシェに資金を提供し、シニアプールはシニアトランシェに資金を提供します。借り手が返済を行うと、ボロワープールは、その金額をまずシニアトランシェに支払うべき利息と元本に充当し、次にジュニアトランシェに支払うべき利息と元本に充当します。
参加者ごとに異なる資本供給量を把握するために、バッカーやシニアプールの供給者は、資本供給時にNFTを受け取ります。NFTは、供給量とそのうちのどれだけが償還されたかを追跡するものです。これにより、いつでも自分のNFTを使って、プール内の利用可能な返済額のうち自身が権利を持つ部分を償還することができます。
ボロワープールでは、流通性のあるトークンではなくNFTを使用していますが、これは、返済額が入ってきたときに、誰も自身が権利を持つ割合以上の金額を償還しないようにするためのプロトコルです。例えば、2人のバッカーがそれぞれ500ドルを提供して合計1,000ドルが借り入れされ、借り手がこれまでに合計300ドルを返済したとします。この場合、NFTは、各バッカーがこれまでの返済分である150ドルまでしか換金できないようにし、各バッカーが300ドル全額を競って換金できないようにします。
オリジネーションフィー
将来的な参加者のケースの中には、借り手と協力して条件を決め、それをプロトコルに反映させるというパターンがあるかもしれません。この参加者の努力に報いるために、ボロワープールは、プールのオリジネーターに支払われるオリジネーションフィーを設定できます。オリジネーションフィーは、金利のパーセンテージとして定義され、例えば、100万ドルのボロワープールで、毎月の利息が15%、オリジネーションフィーが10%の場合、Borrowerは毎月12.5Kドルの利息を支払い、オリジネーターは毎月1.25Kドルの手数料を受け取ることになります。資本提供者とのインセンティブを調整するために、オリジネーションフィーは最下層のトランシェとして扱われ、全ての支払いはまずシニアプールとバッカーへの支払いに充てられ、その後にオリジネーションフィーに割り当てられます。
借り手のインセンティブの概要
重要な問題として、借り手がその借り入れ額を誠実に返すためにどのようなインセンティブを設定するのかということです。
第一のインセンティブは、借り手がGoldfinchからの借り入れを継続したいと考える部分です。支払いが遅れた時点で、借り手はどのボロワープールからも借り入れすることができなくなります。また、借り手が返済を延滞し続けると、バッカーは資金の供給を止めることが考えられます。借り手が将来的にプロトコルからの継続的に可能かどうかは、貸し手側の判断に委ねられています。
第二のインセンティブは、借り手がバッカーにプールを提案する際に自身のアドレスを公開する必要があるため、チェーン上の履歴が将来の債権者(チェーン外の債権者も含む)に公開されてしまうことです。
最後に、プロトコルでは明示的にサポートされていませんが、バッカーは借り手との間にオフチェーンで法的合意を形成する場合があります。この場合、バッカーは、資本を提供するために、他のバッカーに対してその法的合意の有効性を明示することができます。このような場合、法的合意からくる潜在的な請求要因は、借り手にとってもう一つの返済すべき重要なインセンティブとなります。
バッカー(Backers)
バッカーは、借り手を評価し、ボロワープールのファースト・ロス・キャピタル(第一損失資本)を提供します。また、バッカーは、シニアプールが追加のシニアトランシェの資本でレバレッジをかけることで、より高いリターンを獲得することができます。
ボロワープールへの供給
バッカーは、ボロワープールを投資機会として捉えます。バッカーは、借り手が提供する情報を評価し、ボロワープールのジュニアトランシェに資本を供給するかどうかを決定します。
シニアプールは、レバレッジモデルに基づいて、ボロワープールに追加のシニアトランシェの資本を提供します。シニアトランシェのリスクが低いことを考慮して、シニアトランシェの名目金利の20%がジュニアトランシェに再配分されます。さらに、プロトコルは全ての利払いの10%を準備金として留保し、分散型のガバナンスにより管理します。
その結果、シニアプールは名目金利の70%に相当する実効金利を得ることができます。
名目金利をin、プロトコルのリザーブ配分をp、ジュニアの再配分率をjとすると以下の形になります:

このインプットとレバレッジ比率rに基づいて、バッカーは以下の実効金利を受け取ります:

例えば、金利15%、レバレッジ率4.0倍のボロワープールがあるとして考えてみましょう。
バッカーが20万ドルを提供した場合、シニアプールはさらに80万ドルを割り当てます。借り手が100万ドル全額を1年間借りたとすると、100万ドル×15%=15万ドルの利息を支払うことになります。そのうちシニアプールが受け取るのは、0.15*(1–0.1–0.2) = 10.5%の利息、つまり$800K * 0.105 = $84Kとなります。
バッカーは、0.15*(1–0.1 + 4*0.2) = 25.5%の利子、つまり$200K * 0.255 = $51Kを受け取り、残りの$15Kは、10%のプロトコルリザーブに割り当てられます。
アーリーバッカー報酬
他の多くのバッカーが既にボロワープールに提供し、シニアプールがレバレッジをかけている場合、一般的に参加者はその投資に自信を持って資金提供をすることができます。一方、ボロワープールに最初に参加するのはリスクが高くなります。このプロトコルでは、早期段階で貢献参加した全てのバッカーに追加のGFIトークン報酬が提供され、ボロワープールが限界に達すると、その後のバッカーの報酬額が減少するメカニズムになっています。
プロトコルは、バッカーが供給する際に報酬を割り当てますが、その報酬はすぐに請求できるものではありません。請求可能な報酬割合は、借り手が返済に成功した場合に予想される元金+利息の割合に比例します。これによって、バッカーは、ボロワープールがプロトコルにとって価値があることが証明された後に、早期のバッカー報酬を受け取ることが可能になります。
バッカーのステーキング
各ボロワープールの評価に加え、バッカーは他のバッカーを評価してGFIをステークすることでレバレッジをかけることが可能になります。
シニアプールは、あるバッカーにステークされたGFIの量に基づき、レバレッジモデルを使用してレバレッジ比率を計算し、そのバッカーが供給する資本をボロワープールに配分します。例えば、あるバッカーのレバレッジ比率が4.0倍であれば、そのバッカーがボロワープールに資金を提供する際には、シニアプールはその4.0倍の資金を割り当てます。
シニアプールが提供するレバレッジは、レバレッジ比率に総額を乗じて算出される最大の総額までとなります。レバレッジ比率に、そのバッカーにステークされているGFIの合計額を乗じて算出される最大合計額まで、シニアプールはこのレバレッジを提供します。例えば、次のような場合です。例えば、バッカーが100万ドル相当のGFIをステークしていて、レバレッジ比率が4.0倍の場合、シニアプールは プールは最大で合計400万ドルのレバレッジを割り当てます。
GFIがバッカーにステークされている場合、そのGFIは、バッカーが保有するボロワープールのポジションがデフォルト(破綻)する可能性に対する担保となります。借り手がデフォルトした場合、そのプールの全てのバッカーにステークされたGFIは、求められる支払い分が完了するまでシニアトランシェに再配分されます。
また、GFIを他のバッカーにステークしたバッカーに報いるために、プロトコルはGFIを定期的にバッカーに分配します。この分配は、レバレッジをかけたGFIの利子に比例して分配されます。これにってバッカーは、高利回りのボロワープールに供給する他のバッカーにステークするインセンティブを得ることができるようになります。
バッカーのインセンティブの概要
バッカーは、早期にバッカー報酬とシニアプールのレバレッジに基づく高い実効利回りの両方を得ることができるため、ボロワープールに第一損失資本を提供するインセンティブがあります。また、他のバッカーにGFIをステークすることで、そのバッカーがボロワープールに資金を供給する際に、追加の報酬を得ることができるインセンティブも生じます。
流動性プロバイダー(Liquidity Provider)
流動性供給者は、パッシブな利回りを得るために、シニアプールに資本を供給します。シニアプールは、その資本を自動的にボロワープールのシニアトランシェに配分します。
シニアプールへの供給
流動性供給者は、パッシブな利回りを得るために、シニアプールに資本を供給します。シニアプールは、レバレッジモデルに基づいて、その資本を自動的にボロワープールのシニアトランシェに配分します。これにより、シニアプールは、ボロワープールへの分散化と、バッカーの第一損失資本に対するインセンティブを提供します。
また、シニアプールへの資金供給は完全にパーミッションレスとなっていおり、シニアプールの名目金利の20%がバッカーに再配分されます。
FIDU
流動性供給者がシニアプールに供給すると、それと同量のFIDUを受け取ることができます。FIDUはERC20のトークンです。流動性供給者はいつでも、シニアプールの純資産価値に基づく交換レートから0.5%の引き出し手数料を差し引いた金額で、FIDUをUSDCに交換して引き出すことができます。このFIDUとの交換レートは、シニアプールへの利払いが行われるにつれて時間とともに上昇します。
流動性供給者が引き出しを希望する際に、シニアプールが借り手に資本を供給していることで、その引き出しに十分なUSDCを持っていない可能性があります。この場合、流動性供給者は、借り手の返済や新たな流動性供給者によってシニアプールに新たな資本が入った場合に、実行することができます。
流動性提供のインセンティブ
投資家は、パッシブな利回りを得るために、シニアプールに資金を供給するインセンティブが生じます。
監査役(Auditors)
監査役は、借り手が正当な人物であるかどうかを人間の目で確認し、プロトコルの不正を防止します。借り手がボロワープールから借り入れるには、この監査役の承認が必要となります。
承認票
借り手が借り入れを行うには,監査人の承認投票が必要です。監査役はGFI
をステークすることで投票に選ばれ、後述のルールに従って他の監査役の過半数の賛成を得て投票することでGFIトークン報酬を獲得できます。
最低限のGFIをステークし、ユニークエンティティチェックに合格すれば、誰でも監査役になることができます。投票が要求されると、プロトコルは9人の監査役を、ステークしたGFIトークンの量を加重してランダムに選出します。
投票に選ばれた監査役は、借り手が正当であるかどうかを評価します。
この投票では、監査役は借り手の信用度を評価するのではなく、借り手が自身の申請・主張通りであるか、他の参加者と共謀していないかなどを確認します。
監査役は、どのように議決権を行使するかについての自由な決定権を持ちます。監査手法としては、借り手から提供されたオフチェーン文書を確認したり、フォーラム、メール、ビデオ通話などを通じて借り手と直接コミュニケーションを取ることができます。これらは全て、様々なプラットフォーム上でオフチェーンで行われます。プロトコルでは、最終的な投票のみが必要であり、監査人がどのように判断するのかは問われません。
承認投票のリクエスト
借り手は、最初のボロワープールが限度額の20%以上に達し、かつ監査役の投票に見合うだけのGFIトークンをステークした時点で、承認投票を要求できます。もし 2人以上の他の監査役が「No」と投票した場合、その監査役のステークしたGFIトークンは全額カットされます。
借り手が最初の承認申請を行うだけでなく、誰もがいつでもGFIトークンを使って承認申請を行うことができます。これは、以前の承認投票の結果が間違っていたと思われる場合や、借り手が不正行為を始めたので承認を抹消するべきだと思われる場合に役立ちます。
承認投票の結果
監査役は、48時間以内に「Yes」「Unsure」「No」のいずれかの投票を行います。
a) 48時間以内に投票しなかった場合
b) 過半数が「No」のときに「Yes」に投票した場合
c) 過半数が「Yes」のときに「No」に投票した場合
この場合には対象の監査役のGFIはカットされます。「Unsure」と投票した場合には、ペナルティはありませんが、報酬もありません。
監査役の投票に基づいて、3つの結果が生じます:
1. 全面承認:「Yes」が6票以上、「No」が1票以下の場合で、借り手は資金調達を承認され、シニアプールはボロワープールに資金を配分します。
2. バッカーのみの承認:「Yes」または「Unsure」の投票が6つ以上で、「No」の投票が1つ以下の場合に発生します。 借り手は資本へのアクセスを承認されますが、シニアプールはボロワープールに資本を割り当てません。
3. 承認なし:「No」票が1票以上あった場合、または上記の承認基準を満たす票数がなかった場合で、借り手はいかなる資本にもアクセスすることが承認されません。
監査役のインセンティブ
監査役は、GFIトークン報酬を獲得するために、参加して正しく投票することがインセンティブとなります。また、GFIトークンのステークが必須となることで、そのステークがカットされないようにするインセンティブも生じ、プロトコルの長期的な成功に自然と協力することになります。
レバレッジモデル
レバレッジモデルは、シニアプールが各ボロワープールをどれだけ信頼しているかに基づいて、各プールにどれだけの資本を配分するかを決定します。
コンセンサスによる信頼
プロトコルでは、シニアプールからの資金配分を決定するために、「コンセンサスによる信頼(trust through consensus)」という原則を用いています。これは、プロトコルが個々のバッカーや監査役を信頼していない一方で、集団としてのバッカーや監査役の行動を信頼します。具体的には、より多くのバッカーが特定のボロワープールに供給すると、シニアプールはレバレッジをかける比率を高めます。
この方法は、個々のバッカーをカウントすることに依存するため、プロトコルは、バッカーが実際にそれぞれ別の人物によって存在していることを確認する必要があります。そのため、バッカー、借り手、監査役の全員の「ユニークエンティティチェック」が必要となります。
レバレッジモデルの計算式
シニアプールが配分するレバレッジ量Aは、以下の式で決定されます:
L=S*D*L
Sは、バッカーから提供された資本の総額であり、Dはバッカーがどの程度均等に分散しているかを示す0から1の分配調整の値となります。
Dは、分布が偏っている場合は0に近く、バッカーがより均等に分布している場合は1に近くなります。これにより、一人のバッカーが突出した影響力を持つことはなくなります。Dの計算式は、各バッカーが供給する割合snを用いてHerfindahl-Hirschman指標を用いています。

Lは、レバレッジ比率で、0から最大のレバレッジ比率までを表しています。レバレッジ比率は、バッカーの数bに応じて、レバレッジに必要な最小のバッカーの数Bminから、最大の潜在的レバレッジLmaxを達成するために必要な最大のバッカーの数Bmaxまで直線的に増加します。

ユニークエンティティ・チェック
レバレッジモデルは「コンセンサスによる信頼」に依存しているため、借り手、バッカー、監査役のそれぞれがユニークなエンティティであることを確認することで、Sybil攻撃を回避することが重要となります。そのため、プロトコルの参加者はその前に、それぞれがユニークエンティティ・チェックで確認される必要があります。
現在、このプロトコルでは、ユニークエンティティ・チェックのプロバイダとしてUID(Unique Identity)を使用しています。
GFIトークン
GFIはGoldfinchの公式トークンであり、コントラクトアドレスは0xdab396cCF3d84Cf2D07C4454e10C8A6F5b008D2bです。
GFIトークンは以下の目的で使用されます:
- コミュニティガバナンス:GFIはコミュニティガバナンスに使われるトークンであり、GFI保有者はプロトコルの方向性を決めるガバナンスに参加することができます。
- 参加者のインセンティブ:全ての参加者は、参加のインセンティブとして継続的な分配を受けます。これには、シニアプールに供給するリクイディティプロバイダーの流動性マイニングも含まれます。
ホワイトペーパーによると、GFIは以下の機能も備えており、今後数ヶ月のうちにコミュニティが各機能に関する提案を行い、投票により実装されることが期待されます:
- 参加者のインセンティブ:ボロワープールへの供給、バッカーのステーク、投票に参加するためにステークを行う監査役、プールへの返済を成功させた借り手が対象となります。
- バッカーのステーク:バッカーは自身が保有するGFIトークンを他のバッカーにステークすることで、ボロワープールに参加する際のレバレッジを高めることができます。また、このGFIは、潜在的なローンの不履行に対するバックアップとしても機能します。
- 監査役投票:借り手がプロトコルから融資を受けるためには、監査役の投票が必要となり、借り手はこの投票実施権をGFIトークンで支払います。
- 監査役のステーク:監査役は、監査役投票に参加するためにGFIトークンをステークします。
- コミュニティグラント:コミュニティは、Goldfinchプロトコルとエコシステムに有意義な貢献をした参加者に助成金を提供することを決定できます。
シニアプールでの流動性マイニング
参加者は、シニアプールへの供給で得たFIDUをステークすることでGFIを獲得できます。
GFIトークンは、ガバナンスによって設定されたプールの目標残高に基づいて、可変型の分配率で付与されます。プールの残高が目標値以下の場合はより多くのトークンが配布され、目標値以上の場合はより少ない量のトークンが配布されます。プールのバランスが目標値を下回るほど、より多くのGFIトークンが配布されます。これにより、プールの利用率やAPYがローン残高と比較して健全になるようにしています。
また、長期的な参加を促すために、リクイディティマイニングで受け取ったGFIの分配金は、ステークの最初の12ヶ月間は直線的にアンロックされます。つまり、いつでも好きな時に引き出しが可能ですが、12ヶ月以前に引き出した場合は、GFI分配金の一部が没収されます。例えば、3ヶ月後には75%、6ヶ月後には50%、というようにです。12ヶ月目以降は、引き続き分配金を受け取ることができ、GFIを喪失することはありません。詳細は以下の通りです。
分配金率
GFIの分配率は、ガバナンスが設定したいくつかのパラメータを使って計算されます:
- 目標残高:これはシニアプールがその時点で理想とする残高の合計額です。コミュニティは、予想される将来の資本ニーズに基づいて、このバランスを決定することができます。この残高は、プロトコルが必要とする資本の額を集めるのに十分な高さであるべきですが、プロトコルが不必要にGFIを使用の見込めない資本に分配してしまうほど高すぎてはいけません。
- 最低レート:1秒間に配布するGFIの最低レートを指定します。
- 最大レート: 1秒間に配布されるGFIの最大値を指定します。
- ターゲットレンジ:配布レートの最小値と最大値を適用する「ターゲットバランス」を中心とした範囲です。2つのパーセンテージで表されます(例:最小:ターゲット残高の50%、最大:ターゲット残高の200%)
リワードレートは、以下のような区分けされた線形関数として考えることができます:
- ターゲットレンジの内側では、分配率は 最大レートから最低レートまで直線的に減少します。
- ターゲットレンジ以下では、分配率は最大レートで一定となり、ターゲットレンジを超えると、分配率は最低レートで一定となります
つまり、プールの残高が目標値を下回っているときは、分配率が高くなり、多くの人がプールに追加で資金供給するインセンティブが働くことになります。また、プールの残高が目標値を上回っている場合、分配率は低くなり、引き出しが促進されます。
現在のパラメータ
2021年1月11日現在、分配率のパラメーターは以下のように設定されています:
- 目標残高:$100M
- 最低レート:0 GFI
- 最大レート:GFI供給量の0.5%/月(0.217438574961948GFI/秒に相当)
- ターゲットレンジ:$50M to $200M (50% to 200%)
コミュニティはガバナンスによって、いつでもパラメータを変更することができます。
アンロックスケジュール
長期的な参加を促すために、流動性マイニングで受け取ったGFIの分配金は、ステークの最初の12ヶ月間で直線的にアンロックされます。つまり、いつでも好きな時に出金できますが、12ヶ月が経過する前に出金した場合は、GFIの分配金の一部が失われます。例えば、3ヶ月後には75%、6ヶ月後には50%、というようにです。12ヶ月目以降は、引き続き分配金を受け取ることができ、GFIを喪失することはありません。詳細は以下をご参照ください。
引き出しについて
シニアプールから保有資産を引き出した場合、引き出し額に応じて、ロック中のGFIの分配金が没収されます。没収される額は純粋に線形です。1年の1/4が経過している場合、潜在的な報酬の3/4が没収されます。年の3/4が経過している場合は、報酬の1/4が没収されます。以下の例をご覧ください。すでにアンロックされているGFIは、シニアプールから資金を引き出した後でも、そのままの状態でいつでも請求できます。
シニアプールに複数回入金した後に出金する場合、ロック解除スケジュールは直近の終了時刻から順に終了します。つまり、未完了のロック解除スケジュールは完了したロック解除スケジュールよりも先に終了します。この方法は、最も早く請求可能な分配金を継続して受け取る割合を最大化します。
例
2月1日に10,000ドルを入金し、9ヵ月後の11月1日に全額出金したとします。その時点で流動性マイニングから1,000GFIを受け取っていたとします。その日、あなたはその時点でアンロックされている、請求可能な750GFIを受け取りますが、残りの250GFI(分配金の25%)は没収されてしまいます。
もし1年間待った場合には、1,250GFIを獲得しているかもしれません。1年後のその日に引き出した場合、GFIは没収されず、1,250個のGFIを受け取ることができます。
不正行為への耐性の検討
このプロトコルでは、暗号化された担保を必要としないため、いくつかの不正行為の可能性があります。それぞれについて説明し、プロトコルがどのようにしてそれに対する抵抗力を構築するかを検討していきます。
なお、各シナリオは、善意の借り手のパフォーマンス低下ではなく、悪意のある不正な行為に焦点を当てています。
詐欺的な借り手と誠実なバッカー
詐欺的な借り手は、監査役とバッカーの両方を騙して自分たちが正当であると思わせ、返済せずに資本を借り逃げしようとする可能性があります。これを防ぐには、借り入れを行う前に借り手の承認段階で防ぐ必要があります。監査役はランダムに選ばれるので、結託することは困難です。
第二の防御策は、バッカーです。バッカーは、リスクの高いジュニアトランシェ資金を供給するため、投資先をよく分析することに高いインセンティブを持っています。バッカーは、借り手について特別な調査をしたいと思うでしょうし、より深く探るために借り手と直接コミュニケーションを取ることもできます。また、バッカーは借り手とオフチェーンの法的契約を締結することができ、これにより借り手に対して法的手段に訴えることもできます。
借り手とバッカーの共謀
借り手が、知り合いのバッカーと結託して、もしくはバッカーになりすましてボロワープールに供給することも考えられます。これにより、レバレッジ比率を人為的に高め、シニアプールを騙して追加資本を割り当てさせるパターンです。このような事態を防ぐために、借り入れを行う前に借り手を承認する監査役がいます。監査役はランダムに選ばれるため、結託することは困難です。
第二の防御策は、シニアプールがレバレッジを効かせるためには、個別に認証された複数のバッカーが多額の先行投資を行う必要があり、そのような結託が困難でコストがかかることです。
最後に、ユニークエンティティチェックは、プログラムで偽のバッカーを作ることを困難にすることで、Sybil耐性を高めます。
借り手と監査役の癒着
借り手は、監査役と結託して、正当ではないボロワープールの作成の承認を得ることができます。
第一の防御策は、ユニークエンティティチェックにより、プログラムで偽の監査役を作成するサイビル攻撃を防ぐことです。
第二の防御策は、監査役はGFIトークンをステークしなければならず、多数の監査役と異なる投票をした場合には、GFIトークンがカットされることです。
第三の防御策は、監査役はランダムに選ばれ、ステークしたGFIトークンによって重み付けされるというもので、選択率を歪めるほど高めるには膨大なコストをかけてステークする必要があります。
第四の防御策は、誰もがいつでも承認を要求できることから、1つの票だけではなく、将来起こりうる全ての票に対して結託する必要があるということです。最後に、仮に不正な借り手が監査役と結託したとしても、多くのバッカーを説得して自分の資金を危険にさらす必要があります。
詐欺的なバッカーと誠実な借り手
個人やグループのバッカーが、特定のボロワープールに対して適切なリスクではないと考えていても、供給してしまうことが考えられます。これにより、レバレッジ比率が人為的に上昇し、シニアプールが追加の資本を配分するように騙され、バッカーのリターンが増加します。
これに対する第一の防御策は、ユニークエンティティチェックでは、各バッカーを認証する必要があるため、Sybil攻撃を防ぐことができ、実行には多くのバッカーの結託が必要となります。
第二の防御策は、第一損失資本を提供することで、バッカーに実際のリスクを負わせることです。バッカーは、借り手が実際に借りたものを返済した場合にのみ、より高いリターンを得ることができます。この場合、シニアプールを含むプロトコルの全ての参加者にとって有益となります。
ガバナンス
ガバナンスはコミュニティDAOにより管理され、以下のメンテナンス機能やガバナンス投票によるパラメータ調整を行う機能を持ちます:
- コントラクトのアップグレード
- プロトコル構成とパラメータの変更
- ユニークエンティティチェックプロバイダーの選択
- GFIによる報酬および分配の設定
- 緊急時のプロトコル活動の一時停止
参加方法
ガバナンスへの参加は、提案、議論、スナップショット投票などの形で、どなたでも可能です。
ガバナンスフォーラム
Goldfinch コミュニティのガバナンスポータルサイトは(https://gov.goldfinch.finance/)です。ここはコミュニティが提案を行い、議論するための場所です。
スナップショット投票
スナップショット投票は https://snapshot.org/#/goldfinch.eth で行われます。 投票には保有GFIが使用でき、投票結果はQuadratic Votingに基づいて計算されます。また、投票にはUID(Unique Identity NFT)が必要となります。
ガバナンス協議会(Governance Council)
Goldfinch協議会は、コミュニティのスナップショット投票に基づいて、特定のオンチェーントランザクションを実行するために設立されました。Goldfinch協議会は、プロトコルの全てのステークホルダーを代表する10人のメンバーからなる6対10のマルチシグにより機能します。
初期メンバーは以下の通りです:
- Goldfinchの初期のボロワー企業AlmavestのマネージングパートナーGautam Ivatory氏:Almavestは、世界中の様々な分野の高業績企業に融資を提供しています。
- Goldfinchの初期のボロワー企業CaurisのCEO Alexandre Liege氏:Caurisは、新興市場のフィンテックに分散型の融資をもたらすために設立されたクレジットファンドです。
- Goldfinchの初期のリクイディティプロバイダー兼バッカーDeltatiger.eth:Synthetixの金融政策を設計し、boot.financeのコアチームやマルチシグの役割を含む多くのプロトコルに積極的に参加しています。
- Goldfinchの初期のリクイディティプロバイダー兼バッカーAndrei Ansimov:Flashbotsをはじめ多くのプロトコルに積極的に参加しています。
- Goldfinch Discordコミュニティマネージャー兼ブロックチェーン研究家Manish Adhikari
- Coinbase CloudプロトコルスペシャリストViktor Bunin:多くの暗号コミュニティに積極的に貢献しています。
- Leaf Global Fintech共同設立者兼CEO Nat Robinson:Leaf Global Fintechは、ルワンダ、ウガンダ、ケニアの難民に金融サービスを提供するクリプト関連企業です。
- Warbler Labs共同創業者Mike Sall:Goldfinchコミュニティの一員として、Goldfinchエコシステム及びDeFi分野の広範にわたる成長と発展をサポートしています。
- Warbler Labs共同設立者Blake West:Goldfinchコミュニティの一員として、Goldfinchエコシステム及びDeFi分野の広範にわたる成長と発展をサポートしています。
- Warbler Labsオペレーション責任者Andrew Huelsenbeck:Goldfinchコミュニティの一員として、Goldfinchエコシステム及びDeFi分野の広範にわたる成長と発展をサポートしています。
トークノミクス
トークンの総供給量
初期のGFIトークンの供給量の上限は114,285,714 GFIです。現在、インフレはありませんが、将来のアクティブな参加者に報酬を提供するために、3年後に適切なインフレを取り入れることがプロトコルにとって有益であると想定しています。ただし、これは最終的にコミュニティのガバナンスにより決定することになります。
トークンの割り当て
GFIの初期の配分は以下の通りです:

流動性提供者(16.2%)
4.2% — 早期流動性提供者:初期の流動性提供者への割り当てであり、最初の参加者がプロトコルに資本供給するインセンティブとして付与されるものです。これらの割り当ては、本日から6ヶ月間にわたりロックが解除され、米国の参加者は12ヶ月間の譲渡制限があります。
4.0% — 遡及的な流動性提供者への分配:12月14日のスナップショットの時点で、上記の早期流動性提供者に該当するものを除く5,157の流動性提供者に割り当てられます。この分配は非米国人のみを対象としており、拠出額と最も早い拠出日に応じて割り当てられ、本日から12ヶ月の範囲でロックが解除されます。
8.0% — シニアプール流動性マイニング:これは、今後の継続的な流動性マイニングに割り当てられます。シニアプールの流動性マイニングについては、流動性マイニングの項目で説明しています。
バッカー(8.0%)
3.0% — フライトアカデミー修了者:これは、フライトアカデミーを修了した10,182人の米国外の参加者に割り当てられます。2.85%が既に公開されているアカデミーでの成績に応じた階層に従って分配され、本日から24ヶ月の範囲でロックが解除されます。残りの0.15%は将来の参加者に割り当てられます。
2.0% — バッカープール流動性マイニング:これは、ボロワープールに参加するバッカーに割り当てられます。バッカープール流動性マイニングシステムがコミュニティの承認を受けた後、ボロワープールへの利息に応じてバッカーにトークンを付与します。また、既にボロワープールに資金を供給しているバッカーに対しては、過去に遡及して分配が行われます。このプロセスの実行は、今後数ヶ月のうちにコミュニティが提案をガバナンスに上げて、投票をへた上で判断されます。
3.0% — バッカーステーキング:ホワイトペーパーに記載されているように、GFIを他のバッカーにステークした場合に割り当てられるトークンです。このプロセスの実行は、今後数ヶ月のうちにコミュニティが提案をガバナンスに上げて、投票をへた上で判断されます。
監査役(3.0%)
トークンの3.0%は監査役に確保されます。これは、分散型コミュニティガバナンスを通じてプロトコルが将来立ち上げる監査人システムのためのものです。監査役システムはまだ稼働していませんが、今後数ヶ月のうちにコミュニティが提案をガバナンスに上げて、投票をへた上で判断されます。
借り手(3.0%)
トークンの3.0%は借り手(ボロワー)用に確保されます。これは、コミュニティが将来的に借り手用の分配システムを導入することを決定した場合に備えてのことです。
コントリビューター (0.65%)
0.65%は、コミュニティのDiscordで管理の役割を務めたり、優れたアートやミームを作成したり、財団と契約を結んだりして、コミュニティやプロトコルに大きく貢献している貢献者に割り当てられます。フライトアカデミーに参加したコントリビューターで該当する方は、このカテゴリーの一部から報酬を受け取ることができます。この分配金は、通常、フライトアカデミー修了者の分配と同じロック解除スケジュールに従います。
コミュニティ資金(14.8%)
14.8%はコミュニティ資金となるのトレジャリーに割り当てられます。コミュニティは、開発者や貢献者への助成金、プロトコル配布の仕組みの調整、ローン不履行の可能性に対する補償などの目的で使用することができます。
初期及び今後のチーム(28.4%)
28.4%は、25人以上の従業員、アドバイザー、コントラクターからなる初期のGoldfinchチームに割り当てられます。フルタイムのコントリビューターは4年または6年のアンロックスケジュール、パートタイムのコントリビューターは3年のロック解除スケジュールが適用され、いずれも6ヶ月間のロックアップと12ヶ月間の譲渡制限があります。
Warbler Labs (4.4%)
4.4%はWarbler Labsに割り当てられます。Warbler Labsは、初期のGoldfinchチームから独立した組織で、Goldfinchコミュニティや幅広いDeFiエコシステムに貢献します。トークンは、3年間のロック解除スケジュールで、6ヶ月間のロックアップと12ヶ月間の譲渡制限があります。
初期サポーター(21.6%)
21.6%は、プロトコル構築のために3,700万ドルを投資した60人以上の初期サポーターグループに割り当てられます。これらのサポーターは全て長期的な志向を持っており、3年間のロック解除スケジュールに加えて、6ヶ月間のロックアップと12ヶ月間の譲渡制限があります。
トークンローンチ FAQ
GFIの受け取り確認はどのようにできますか?
https://app.goldfinch.finance/gfi にアクセスしてください。GFI トークンを受け取っている場合は、その一覧に 「Accept」ボタンが表示されます。
さらにGFIを受け取りたい場合はどうすればいいですか?
流動性提供者として、流動性マイニングによってより多くのトークンを継続的に受け取ることができます。
なぜ全てのGFIを請求できないのですか?ロック解除とは何ですか?
分配されたトークンは、全てがすぐに利用できるわけではなく、スケジュールに沿って「アンロック」されていくものがあります。例えば、2年間のアンロックスケジュールは、時間と共に徐々に分配トークンを請求できるようになり、最終的に2年後に100%のトークンが請求できるようになることを意味します。
また、GFIを請求できるようになる頻度が「アンロックインターバル」です。例えば、アンロックのスケジュールが毎月であれば、GFIの分配金が毎月請求可能になるということです。
今回のトークンローンチ前にシニアプールの流動性供給者になっていますがトークンはもらえますか?
はい、米国外の方であればもらえます。既存の流動生提供者にはトークンローンチ時にGFIの分配が割り当てられます。また、FIDUをステークすることで流動性マイニングによってさらに多くのトークンを受け取ることができるようになる予定です。
Discordでコミュニティメンバーをしていましたが、GFIを受け取ることはできますか?
トークンローンチ時にGFIを受け取るコミュニティメンバーは、コミュニティで優れたサポートをしたコミュニティマネージャー、アドミン、コントリビューターという「役割」を持っていた人だけです。しかし、近い将来、コミュニティは他のコミュニティメンバーがGFIを獲得できるようなコミュニティ運営の助成プログラムを設定するかもしれません。
GFIはステークできますか?
GoldfinchのプロトコルトークンであるGFIは、現状はステークすることはできません。一方、参加者がシニアプールに資本供給すると、FIDUを受け取ります。そして、FIDUをステークして流動性マイニングに参加することで、GFIを獲得できるようになります。
ホワイトペーパーに記載されているように、将来的にはGFIを(バッカーへの)ステークに使うメカニズムが採用される可能性がありますが、現在はその機能はありません。
アンロック中にGFIを何かに使うことはできますか?
GFIは自身のウォレットに入れてからでしか使えません。請求可能なGFIを持っていてもウォレットに入っていない場合もあります。アンロックされたGFIを自分のウォレットに移すには、dappのGFIタブでGFIを請求してください。
GFIをLedgerに移すことはできますか?
はい、GFIの請求後であれば可能です。LedgerはGFIのようなERC20トークンをサポートしています。
ボロワープールのバッカーをしていました。GFIはもらえますか?
現状では、バッカーがボローワープールに参加してGFIを受け取るための機能はありません。しかし、ホワイトペーパーに記載さているように、コミュニティのガバナンス承認を得た上で、今後数ヶ月の間に機能する予定です。
ユニーク・アイデンティティ(UID)
Unique Identity (UID)は、チェーン上でのKnow-Your-Customer(KYC)認証を表す譲渡不可のNFTです。これは、アイデンティティのための最初のNFTで、ERC-1155規格に準拠しており、他のどのプロトコルでも自由に使用することができます。なお、個人を特定できるデータはチェーン上に保存されません。
KYC認証とは、ある人物が実際にその人物であることを確認するためのチェックです。これにより、Goldfinchプロトコル上で発生する不正行為や不審な活動を防止することができます。
これが重要な理由
- DeFiを、企業や金融機関をはじめとする現実世界の参加者に開放する
- DeFiの新機能やメカニズムの設計空間が大幅に拡大する
現在、多くの企業は、KYCやカウンターパーティへの懸念から、DeFiを利用していません。しかし、UIDはこれらの問題を解決します。
なぜなら、多くの企業が既にGoldfinchを通じて借入を行っており、KYC認証がなければ借入を行っていなかったからです。企業がDeFiを使いこなせるようになれば、暗号分野の外からの参入企業による膨大な量の新規取引が可能になります。
さらに興味深いのは、DeFiのデザイン領域が広がることです。UIDは強力な対称性を備えているため、より洗練されたガバナンス(例:二次投票)、リファラルプログラム、公平なエアドロップ、レピュテーションなどの実装に使用することができます。
これを促進するために、UIDはDeFiのあらゆる部分と完全に相互運用可能になります。これは標準的なERC-1155コントラクトであり、どんなプロトコルでも、独自のKYCフローを構築したり、データを自分で処理したりすることなく、その恩恵を受けることができます。開発者の方は、こちらのドキュメントで統合方法を確認してください。
また、Goldfinchがプライバシーを非常に重視していることも強調しておきます。個人を特定できるようなデータはチェーン上に保存されません。Goldfinchは、Persona社と提携し、KYCプロセスとデータの管理を行っています。Personaは、業界をリードするプライバシーとセキュリティを提供しており、多くの大手テクノロジー企業から信頼を得ています。
機能の仕方
ユーザーがKYCプロセスを完了すると、ペルソナはそのユーザーが有効なアイデンティティを持ち、他のユーザーと重複していないことを確認します。ペルソナによって確認されると、ユーザーはUIDを取得する資格を得ます。これは、UIDを採掘するEthereumトランザクションを送信することで行われ、UIDは転送不可能なNFTとして、ユーザーのアドレスに送信されます。ペルソナのサービスのコストをカバーするために、ガスに加えて0.00083ETHの手数料(約3ドル)がかかります。
そして、ユーザーがGoldfinchのようなプロトコルに参加すると、これらのプロトコルはユーザーがこのUIDを持っていることをチェックし、ユニークでKYCされたユーザーであることを保証します。
アーティストについて
UIDの素晴らしいイラストは、Marcelo Meijome氏によるものです。彼の他のNFT作品はFoundationで見ることができます。
UIDの取得方法
ステップ1: サインイン
https://app.goldfinch.finance/verifyを開いてください。「Sign In」をクリックし、Metamaskを使ってプロトコルで使用したいMetamaskアドレスでGoldfinchにサインインします。
ステップ2: Metamaskアドレスの確認
あなたが「非米国の個人」「米国の個人」「企業」のいずれかであるかを選択します。その後、連絡先の入力を求められ、Goldfinchプロトコルの身元確認パートナーであるPersonaに転送され、身元確認を行います。身分証明書をご用意いただき、簡単な自撮りの準備をお願いします。このステップを完了すると、シニアプールへの参加が可能になります。
ステップ3: UIDの作成
本人確認が完了すると、フロントエンド・アプリケーションに戻り、UIDを作成することができます。「Create UID」をクリックし、NFTのミントトランザクションを確認します。なお、UIDのNFTのミントには0.00083ETH+ガス料金がかかります。これは、サードパーティのサービスプロバイダであるPersonaを介してID認証を行うためにプロトコルで発生する手数料をカバーするためです。
ミント後のNFTは、OpenseaでMetamaskのアカウントを検索することで確認できます。このNFTを取得すると、バッカーとしてGoldfinchの各サービスに参加することができます。ホワイトペーパーに記載されているように、バッカーは、ボロワープールのジュニアトランシェにUSDCをステークすることで、シニアプールの流動性プロバイダーよりも高い利回りを得ることが可能になります。
ステップ4: 獲得
流動性供給者としてシニアプールに流動性を提供する場合や、ボロワープールのバッカーとして参加する場合はhttps://app.goldfinch.finance/earnからご利用できます。
UIDの概要(開発者向け)
このページでは、UIDがどのように機能し、またUIDを特定のプロトコルやdAppに統合する方法についての技術的なガイダンスを提供します。
UIDはアルファソフトウェアであると考えてください。これはGoldfinchプロトコルに使用されており、同様の作業を他のプロトコルが活用することを望んでいますが、現時点ではサポートやメンテナンスを保証することはできません。ご自身の責任でご利用ください。ご質問やご意見がありましたら uid@goldfinch.finance までご連絡ください。
ユーザーのスマートコントラクトにUIDを統合
スマートコントラクトにUIDを統合するには、ユーザーのアドレスの残高をチェックして、UIDトークンを所有しているかを確認するだけです。
Solidityでは以下のようになります:

注:UIDは現在Ethereumのメインネットでのみ運用されています。コントラクト自体はこちらでご覧いただけます
dAppにUIDを統合する
フロントエンドでは、同様に以下の方法でUIDを統合できます:

新規ユーザーの認証
もしユーザーがまだUIDを持っていない場合は app.goldfinch.finance/verify でUIDを確認するためにフロントエンドに送ることができます。
注意:UIDは現在、米国以外の個人にのみ公開されています。
仕組み
UIDはとてもシンプルです。信頼できる署名者(ここではGoldfinch)が、指定されたアドレスがKYCに合格していることを検証し、検証後に該当ユーザーに署名されたメッセージを渡し、UIDコントラクトに提示することでUIDをミントするという仕組みです。
ユーザーの流れは次のようになります:
- ユーザーがPersonaを介してapp.goldfinch.finance/verify上でのKYCフローを完了する
- 完成したKYCをTrusted Signerに提出し、Trusted Signerは署名されたメッセージをユーザーに返す
- ユーザーは、署名されたメッセージをUIDコントラクトに提示することで、自分のUIDを獲得する
セキュリティとプライバシー
全ての個人データはPersonaで処理されます。Personaは、業界をリードするセキュリティとプライバシー規制を運用しています。個人情報がオンチェーンで保存されることはありません。
連絡を方法
統合について質問がある場合は、お気軽に uid@goldfinch.finance までご連絡ください。
ユニークIDに関するFAQ
サポートが必要な場合は、Discord上のUIDサポートにアクセスしてください。
自分のUIDにアクセスできなくなった場合は?UIDを新しいウォレットアドレスで再発行することはできますか?
現時点では、できません。トークンをバーンして再発行することは、スマートコントラクト上では可能ですが、フロントエンドには実装されていません。理論的には、バーン時にKYC情報を削除する必要があり、その後、新しいウォレットでサインアップすることができます。
シニアプールとボロワープールの両方で、入出金時に検証が必要ですか?
はい、必須です。UIDは、本人確認のためのNFTですが、個人を特定できるデータはチェーン上に保存されません。UIDについてはこちらをご覧ください。
自分のアイデンティティを確認する方法は?
UID NFTをミントする前に、こちらからあなたのEthereumアドレスを確認することができます。
自分が認証されているかどうかの確認方法は?
https://app.goldfinch.finance/verify からサインインしてください。認証されていれば、「Your address verification is complete」または「Your verification was approved to immediately access the Senior Pool」というメッセージが表示されます。
なぜバッカーは本人確認やKYCが必要なのですか?
ホワイトペーパーに記載されている「Trust through consensus」の仕組みを実現するためには、プロトコルにsybil耐性を持たせる必要があります。技術的には、これはKYCである必要はなく、コミュニティは将来的にID認証を必要としないバージョンを提供したいと考えています。しかし、KYCはSybil耐性と、借り手の多くに必要となる法的コンプライアンスの適応手段を提供します。なお、GoldfinchのKYCは第三者機関であるPersonaが行っていますが、PersonaもGoldfinchと同様にプライバシーとセキュリティを最重要視しています。
UIDは他のプロトコルと相互運用できますか?
UIDは完全に相互運用可能です。標準的なERC-1155コントラクトなので、どのプロトコルでも、独自のKYCフローを構築したり、データを処理したりすることなく、メリットを得ることができます。ビルダーの方は、こちらのドキュメントをご覧になり、統合方法をご確認ください。
自分のUIDを他人に譲渡、OpenSeaで販売することはできますか?
UIDはERC-1155コントラクトであるため、譲渡も販売もできません。
Goldfinchへの参加手順
バッカー、借り手、その他のGoldfinchコミュニティがプロトコルに参加する方法は、dappへの参加が軸となります。dappを実際に利用し、ボロワープールへの参加を始めるためには、以下の手順が必要となります:
- Metamaskをダウンロードして接続します。Metamaskのインストール方法は、Metamaskのサイトから確認できます。インストールが完了したら、Goldfinch dappの右上にある「connect」ボタンをクリックして接続します。
- 本人確認を行います。その方法はこちらをご覧ください。
- 「Earn」で全てプールと自分の資産の状況を確認でき、「Senior pool」から流動性プロバイダとして参加し、「Borrower Pool」からバッカーとして参加できます。
- (推奨)Discordでは、コミュニティに質問をしたり、ボロワープールが新規開設した際のアナウンスを入手できるなど、コミュニティに参加できます。
本人確認について
注意:本人確認は誰でも行えますが、米国の方は本人確認を行っても、現時点では各プールに参加することはできません。
ガバナンスの投票に参加したり、シニアプールやボロワープールに資本供給するには、本人確認が必要となります。本人確認プロセスでは、参加者が実在の人物であることを確認した後、UID をミントすることができます。このプロセスでは、プライバシーとセキュリティに細心の注意を払っているPersonaを使用して検証を行います。
ステップ1:アドレスを確認
- https://app.goldfinch.finance/verify にアクセスしてください。確認前にシニアプールやボロワープールのページにアクセスすると、このページで確認するように促されます。
- 「Verify your address」のセクションで、あなたがNon-U.S. Individual(非米国の個人)、U.S. Individual(米国の個人)、Entity(法人)のいずれであるかを選択します。
- 個人の場合は、メールと(オプションで)Discordユーザー名(Goldfinch Discordサーバーのもの)の入力を求められます。
- 「
Verify ID
」をクリックして、Personaでの手続きを開始します。パスポートまたは国民IDのアップロードを求められます。Personaでは現在、一部の各国固有のIDはサポートしていないため、パスポートをお勧めします。 - IDをアップロードすると、「
Let's make sure it's you
」というポップアップが表示され、顔の正面と側面の写真を撮るよう促されます。 - 以上で完了です。認証が完了したことを示すページが表示されます。
免責事項:通常、アドレス認証プロセスはすぐに完了します。ただし、認証されるまでに時間がかかる場合もあります。すぐに認証されるようにするには、以下のヒントをご覧ください。
ヒント
アイデンティティはイーサリアムアカウントのアドレスに結びついており、検証済みのアカウントは1つしか持てません。残念ながら、中国のようにGoldfinch Protocolがサポートしていない地域があります。
- 使用する身分証明書(ID)が、Personaで認められているIDタイプであることを確認してください。
- Personaは一部のローカルIDを認識しない場合があるため、ID証明としてはパスポートをお勧めします。
- IDに、フルネーム(名字+名前)、最近撮影した写真、生年月日が記載され、有効期限が切れていないことを確認してください。
- 滞在許可証を身分証明書として使用する場合は、必ず表と裏の両方の写真を撮ってください。
- 身分証明書の写真は、携帯電話やパソコンで撮影し、画像編集ソフトにかけないでください。
- 別のイーサリアムアドレスを使って一度Personaに登録したことがある場合は、再度登録することはできません。
- 古い身分証明書は使えない場合があります。
それでも問題が発生する場合は、コミュニティが運営するDiscordの「#verification-support」チャンネルにメッセージを送ってください。
ステップ2:UIDのミント
Unique Identity (UID)は、チェーン上でのKYC ID認証を表す譲渡不可能なNFTです。UIDについての詳細はこちらをご覧ください。
発行には0.00083ETH+ガス料金を賄うだけのETHがアドレスに必要であることにご注意ください。
シニアプールの概要
このセクションでは、シニアプールへの資本の供給について説明します。
シニアプールは米国以外の方のみ参加できます。
流動性提供者は、パッシブ・イールドを得るためにシニアプールに参加するインセンティブを持ちます。シニアプールはスマートコントラクトで、全てのボロワープールがバッカーから受け取ったコンセンサスに応じて、自動的に資本配分します。
シニアプールの仕組み
シニアプールについては、こちらのページをご覧ください。
リスクの理解
シニアプールに参加することで損失を被る可能性があることを理解することが重要です。借り手が借りた金額を返済しない場合、参加者はそのローンのデフォルトの相対的な部分を失うことになります。借り手が借りた金額の一部を返済した場合、その支払いは、バッカーの損失を補填する前に、まずシニアプールに入ります。このように、シニアプールは、バッカーとしてボロワープールに直接参加するのと比べて、より多くの保護が提供されます。
APYについて
シニアプールページの上部に表示されているAPYは、現在のスナップショットに基づいており、2つの要素によって変化します。
- 1つ目の要因は、シニアプールの資金量です。ボロワープールから支払われる全ての利息は、自動的にシニアプールの資金に充当されます。そのため、シニアプールに供給される資本が増えれば、支払いがより多くの資本に分散されるため、実効利回りは低下します。
- 2つ目の要因は、ボロワープールにどれだけの資本が投入されたかです。より多くの資本が投入され、利用率が高まると、支払額が増えることになり、APYが増加します。
したがって、APYは、流動性供給者がプールから供給/引き出しした場合と、ボロワーが引き出しや返済を行った場合の両方で変化する動的な数値です。
シニアプールへの供給
- https://app.goldfinch.finance/pools/senior にアクセスします。
- 「
Connect
」をクリックして、MetaMaskが接続されていることを確認します。 - 本人確認済みであることを確認します。
- 「
Supply
」 をクリックし、シニアプールに供給するUSDC量を入力します。 - 「
I agree to the Senior Pool Agreement
」をチェックします。 - GFIによる追加報酬を獲得するために「
I want to stake my supply to earn GFI rewards (some additional APY)
」にチェックを入れると、GFIの分配を受けることができます。(注意:ステークはドルを「ロック」するものではなく、いつでも引き出し可能です。ステーキングによりGFIの分配金を受け取ることができ、ステーキング後の12ヶ月間で徐々に分配GFIのロックが解除されていきます。FIDUをステーキングした際のGFIは「GFI
」タブで確認できます。) - 「
Submit
」をクリックします。 - MetaMaskでトランザクションを承認します。
- これで完了です。ページ上部の残高に追加のUSDCが表示されます。
シニアプールからの引き出し
注:シニアプールからの引き出しには0.5%の手数料がかかります。
- https://app.goldfinch.finance/pools/senior にアクセスしてください。
- 「
Withdraw
」をクリックし、出金したい金額を入力します(注意:入力した金額からプロトコルの準備金に使われる0.5%の手数料を差し引いた金額を受け取ることができます。) - 「
Submit
」をクリックします。 - MetaMaskでトランザクションを「
Accept
」します。 - これで完了です。ウォレットにUSDCが送金されているはずです。
MetamaskでのFIDUの確認
- FIDUは、Metamaskの「assets」タブに表示されます。
- 表示されない場合は、下部にある「トークンのインポート」をクリックし、「カスタムトークン」をクリックします。FIDUトークンのアドレス(
0x6a445e9f40e0b97c92d0b8a3366cef1d67f700bf
)を入力し、「カスタムトークンの追加」をクリックします。これで表示されるようになります。
よくある質問
シニアプールからいつでも引き出すことはできますか?
はい、シニアプールのプール残高に貸し出されていないUSDC が残っている限り、随時引き出すことができます。シニアプールのプール残高が100%使用されている場合は、他の流動性プロバイダーが資本を供給するのを待つか、ボロワーが返済するのを待つ必要があります。
どの暗号資産をシニアプールに供給できますか?
シニアプールは USDC のみ対応しています。
利回りはいつ受け取るのですか?
借り手がボロワープールに利息を支払うたびに、利回りを受け取れます。借り手は通常、月次で支払いを行いますが、借り手によって支払いのタイミングが異なります。
FIDUとは何ですか?
FIDUは,参加者がプールに提供した金額を表す「デジタルレシート」のようなものです。 これは,CompoundのcTokensと非常によく似ています。
ボロワープールへの参加
ボロワープールは、米国外の人のみが参加できます。
バッカーは借り手を評価し、ボロワープールにファースト・ロス(ジュニア・トランシェ)の資本を提供します。
リスクの理解
各プールに参加することで、損失を被る可能性があることを理解しておくことが重要です。借り手が借りた金額を返済しなかった場合、参加者はその金額の相対的な部分を失うことになります。借り手が借りた金額の一部を返済した場合、その返済額はシニアプールに充当された後に、バッカーに充当されるため、バッカーとして参加することで、より高いリスクを負うことになります。そのため、借り手が一部返済しても、参加者が提供した金額の100%を失う可能性があります。
ボロワープールの開設時期
バッカーは、「ボロワープール」がオープンしている場合に、「ボロワープール」に参加することができます。
ボロワープールがオープンになる理由は、
1)新しいボロワープールが開設される
2)既存のボロワープールの一部がオープンになる
のいずれかです。そうでない場合、dappはプールが必要資本量を満たしていることを表示(「full 」
)し、追加の資本供給をすることができません。新しいボロワープールがいつオープンするかは、アナウンスで確認できます。
アナウンス
通常、ボロワープールがオープンすると、DiscordやTelegramを使ってコミュニティがアナウンスを共有します。このアナウンスには、プールの概要が含まれており、案件の詳細も記載されています。一般的には、ローン契約の主要な条件、返済スケジュール、FAQ、その他のリソースが共有されます。
ボロワープールの詳細について
通常、「プールの概要」には、参加者が署名するための「秘密保持契約書(NDA)」が含まれています。(これで借り手から提供された情報を含むデューデリジェンスデータルームにアクセスすることができます。バッカーの皆様は、自身の投資について徹底したデューデリジェンスを行い、それが自身にとって良い機会であるかどうかを自身で判断する責任があります。)
また、NDAに署名した後は、通常、案件ごとのTelegramグループやDiscordチャンネルに招待されます。そこでは、借り手に直接、借り手の素性や状況、案件の詳細について質問することができます。
ボロワープールへの供給
各ボロワープールには独自の要件があり、Goldfinch Discordサーバーで発表されます。通常、次のような手順になります:
- DiscordやTelegramに参加して、ボロワープールのオープンに関するアナウンスを入手してください。現在有効なアナウンスがあるかどうかわからない場合は、Discordで聞いてみましょう。
- 本人確認を行う。
- ボロワープールがオープンしたら、https://app.goldfinch.finance/earn、
Borrower Pools
の中のプールをクリックしてください。(注:ボロワープールが満杯になると、行の右上に「満杯」と表示されます。) - プールページで「
Supply
」をクリックすると、フォームが表示されます。 - リンク先の契約書を確認し、署名内容を理解した上でフルネームを入力し、供給するUSDCの金額を入力します。(注意:実名の入力が必要となり、この名前が現実世界の取引契約書に追加されます)
- プールでは、供給可能な最大量に上限が設けられている場合があります。
- 「
I Agree
」をクリックします。 - MetaMaskでのトランザクションを承認します。
- これで完了です。供給したUSDCが表示されます。
ボロワープールからの引き出し
資金提供後は、ボロワープールがロックされるまでは引き出しが可能です(通常はプールが満杯になった時点でロックされます)。借り手が資金を引き出した後は、借り手が返済を行うまで(契約期間中)引き出しができません。借り手が返済を行うと、その返済額に応じて利息分の引き出しができるようになります。
- プールページに移動します。
- 「
Withdraw
」をクリックし、引き出したい金額のUSDCを入力します。 - 「
Submit
」をクリックします。 - MetaMaskでトランザクションを
Accept
します。 - 完了です。ウォレットに引き出したUSDCが表示されます。
よくある質問
ボロワープールにはどのような資産を供給できますか?
ボロワープールは USDC のみ対応しています。
利回りはいつ受け取るのですか?
借り手がボロワープールに利息を支払うたびに、利回りを受け取れます。
バッカーとして投資するには秘密保持契約書(NDA)にサインする必要がありますか?
技術的には必要ありませんが、参加するボロワープールのデューデリジェンス資料を十分に確認するために、NDAに署名することを強くお勧めします。
資金提供の際に偽名を使った場合はどうなりますか?
参加者は基本的に、署名している現実の融資契約文書に対する法的権利を失うことになります。ボロワープールに資金を提供し、オンチェーンで行われる返済の一部を受け取ることはできます。しかし、万が一の時に現実世界での法的手段を得ることはできません。また、借り手および他のバッカーは、債務不履行が発生し、その解決方法を決定した場合でも、偽名の参加者への返済義務を負いません。
借り手が債務不履行になった場合、バッカーは法的措置をとることができますか?
借り手とバッカーの間に現実的な法的合意がある場合は可能です。フルネームを入力すると、フォーム内にリンクされている借り手との契約書に直接署名することになります。バッカーが借り手に対してアクションを起こすことができるプロセスは、バッカーが投資したプールに関連する特定の現実世界の文書内容に依存します。
借り手がプールをロックして資本を引き出すには、バッカー資本によってプールが満了している必要がありますか?
いいえ、借り手はいつでもプールをロックして資金を引き出すことができます。さらに、理論的には、バッカーが限度額を超えて充填することも可能であり、その場合、バッカーのレバレッジと期待APYが低下します。dappに表示されている制限は、APYが期待されるレベルを維持するための方法として、フロントエンドに課せられているだけです。
流動性マイニングの参加の概要
シニアプールでの流動性マイニングへの参加方法:
- こちらにアクセスします。
- 供給フォームで「stake your supply」というチェックボックスにチェックを入れてください。
- 供給トランザクションが完了すると、シニアプールの流動性マイニングからのGFIトークンによる分配金の受け取りが開始されます。
既にシニアプールに供給してFIDUを保有している場合:
- シニアプールページで、「Stake All FIDU」というオプションとともに、保有FIDUに関するプロンプトが表示されます。
- 「Stake All FIDU」をクリックすると、FIDUのステークの実行が可能になります。
- ステークトランザクションが完了すると、シニアプールの流動性マイニングからのGFI分配金の受け取りが開始されます。
保有GFIの確認
流動性マイニングから受け取ったGFIは、「GFI
」タブで確認することができます。
GFIの請求について
- https://app.goldfinch.finance/gfi にアクセスしてください。
- 表示されたページにあなたが受け取ったGFIの一覧が表示されます。
- ロックされている特定の分配がある場合は、まずそれを「
Accept
(承認)」する必要があります。 - 請求可能なGFIがある場合は「
Claim
(請求)」をクリックして、GFIを請求します。これによりプロンプトが表示されるので、再度「Claim
」をクリックしてください。 - MetaMaskのトランザクションを承認してください。
- これで完了です。ウォレットに獲得したGFIが表示されているはずです。
「Accept」と「Claim」の違いについて
Accept:アンロック予定のGFIがある場合、請求前に「Accept
(承認)」する必要があります。これにより、アンロックスケジュールを自動管理するNFTが作成され、アンロックごとにGFIを請求することができます。
Claim:既に利用可能なGFIは(ロックされていた場合はロック解除後)、「Claim
(請求)」できるようになります。これにより、ウォレットに直接GFIが転送されます。
GFIの概要を理解するGFI
タブ上部にあるボックスに、自分のGFIの配布状況の概要が表示されます:
- Claimable:あなたのGFI分配金のうち、すぐに請求できる額です。請求すると、このGFIがあなたのウォレットに入ります。
- Still Locked:ロックされているGFIの分配金です。この額は、アンロックスケジュールに従ってアンロックされ、請求可能になります。
- Total balance:請求可能なGFIとロックされているGFIの合計です。
特定のGFIの分配について
- Locked GFI:ロックされているGFIです。
- Claimable GFI:すぐに請求可能なGFIの量です。
- Transaction details:特定のGFI配布の条件や理由を記載しています。
- Unlock schedule:いつから請求可能になるかの説明です。
- Unlock status:ロックが解除されたGFIの割合です。
- Current earn rate:流動性マイニングの分配金に適用されます。1週間にどれだけのGFIを受け取ることができるかの目安で、この数字は、シニアプールの規模や利用状況に応じて常に変化します。
- Claim status:既に請求したGFIの量です。
Nexus Mutualのカバー(保険)購入について
概要
Goldfinchのプロトコルに参加する際、スマートコントラクトのリスクをヘッジし、資金を保護するためには、資産に対するカバー(保険)を購入することが最善の方法かもしれません。Nexus MutualでGoldfinchプロトコルのカバーを購入すると、スマートコントラクトのバグで資金が失われた場合に、プロトコルのシニアプールやボロワープールでのUSDCに対して保険がかけられます。なお、借り手が返済しないという信用(貸倒)リスクには保険が適用されないことに注意してください。
ここで紹介していますが、基本的には他のプロジェクトのサービスですので、カバーの購入についてサポートが必要な場合は、Nexus MutualチームのDiscord、Twitter、Telegramから直接問い合わせをしてください。
カバーを購入する際に考えるべきこと
カバーの購入には以下の要素を検討する必要があります:
- どのくらいの期間、保険に加入する必要があるか?設定期間は、最短で30日、最長で365日となっています。
- どのくらいの支払額が最適なのか?カバーを購入する際には、万が一、損失が発生した場合に支払いを受けたい額と通貨を選択する必要があります。ETHまたはDAIを選択することができ、変動性の高い資産にはETHを、安定性の高い資産にはDAIを支払い通貨として選択するのが一般的となっています。
- カバーの購入はどの通貨で行うのか?ETH、DAI、NXMのいずれかで支払うことができます。
カバーの購入方法
カバーを購入するにはhttps://app.nexusmutual.io/home にアクセスしてください。
Nexus Mutualのホームページに入るとウェルカムメニューが表示され、現在の保有資産、カバー、請求、会員資格などが表示されます。
この中からメインメニューの「Buy Cover」タブを選択します。タブをクリックすると、Nexus Mutualアプリケーションの「Buy Cover」ページが表示されます。
このページでは、相互のカバー製品の簡単な説明が表示されます。これらの説明の下には、対応するプロトコル、カストディアン、イールドトークンのカバー製品が表示されています。
カバープロダクトごとにフィルターをかけることが可能で、イールドトークン、プロトコル、カストディアン、カバーを購入したいプラットフォームや製品の名前を入力できます。
このチュートリアルでは、Goldfinchファイナンスのプロトコルに対応するカバーを購入するプロセスを説明します。
Goldfinch Financeのリストを検索するには、検索バーにプロトコル名を入力します。スクリーンショットはこちら。
検索バーに「Golgfinch Finance」と入力すると、Goldfinchのプロトコルカバーのリストが表示されます。Goldfinch Financeの預金を保護するためには、リストの「Get Quote」を選択します。スクリーンショットはこちら。
「Get Quote」をクリックすると、Quote Detailsページが表示され、この画面では、いくつかの入力欄と説明が表示されます:
- 金額:この入力欄では、ペイアウトのデノミネーション(ETHまたはDAI)と、カバーしたい資本金額を選択します。ペイアウトの額面はETHまたはDAIのみですが、上場しているプロトコル、カストディアン、イールドトークンカバー商品に預けられている資産であればカバーできます。
- 期間:この入力欄では、カバーポリシーの期間を選択します。最小期間は30日、最大期間は365日です。カバーポリシーで資産を保護したい日数を入力します。
- 利用規約:プロトコルカバーの条件、選択したプロトコルのサポートチェーン、資金損失時のクレーム提出条件について簡単に説明していますので、必ずお読みください。Terms and Conditionsの下部に含まれるリンクは、Protocol Coverの文言へのリンクとなっています。
- 「I have read and accept the terms and conditions」の欄に記載されています。カバーの購入に進む前に、利用規約を読んだ後にこれを選択する必要があります。
- 「Grant TokenController Permission」となっています。上記の「Pay In」欄の下のハイライトされた項目を見ると「DAIかNXMのどちらかで支払うという」選択肢があります。ここではNXMを選択していますので、プロトコルでは支払いを続けるためにNXMに対する許可を与える必要があります。ユーザーは、支払いに必要なNXMを承認することも、今回および今後の支払いに必要なNXMを無制限に承認することもできます。
- カバーを購入します。「Grant TokenController Permission」の承認トランザクションを送信すると、カバーを購入できるようになります。承認処理が完了すると、くすんだ緑色ではなく、明るい緑色で表示されるようになります。
利用規約に目を通し、「同意する」をクリックし、カバーポリシーの支払いに0.13NXMを承認すると、ウォレットプロバイダーを介してトランザクションを承認するよう促されます。
トランザクションを送信するには「Confirm」を選択します。
トランザクションを送信すると、アプリケーションのトップバーのメニューに保留中のトランザクションが表示されます。「Set allowance for TokenController」トランザクションは、このドロップダウンメニューで保留中と表示されます。
トランザクションが完了したら、「Buy Cover」をクリックして、2つ目のトランザクションのプロンプトに進み、カバーポリシーの購入を実行します。利用規約に同意し、TokenControllerにNXMを使用する許可を与え、カバーを購入する準備が整います。
「Buy Cover」をクリックすると、トランザクションの承認を求められます。トランザクションを送信すると、アプリケーションのトップバーにあるドロップダウンメニューに保留中のトランザクションが表示されます。
トランザクションが承認されると、Nexus MutualからGoldfinch FinanceのProtocol Coverポリシーを購入したことになります。
新規購入したカバーポリシーを確認するには、最初に設定した「Home」タブに戻り、「My Covers」セクションをチェックすることで確認できます。ここには、現在のカバーポリシーの全リストと、カバーID、プロジェクト名、カバー金額、支払った保険料、および請求書を提出する機能などが表示されます。
以上で、Goldfinch Protocolのカバーポリシーを購入が完了です。
よくある質問
Goldfinchコミュニティに参加するにはどうすればいいですか?
Goldfinchプロトコルに参加するにはいくつかの方法があります:
- Discordに参加してアクティブなコミュニティメンバーとして参加する
- シニアプールの流動性プロバイダーになる
- ボロワープールのバッカーになる
Goldfinchプロトコルのアップデートはどこで見られますか?
全てのアップデートはGoldfinchのDiscord、Telegram、Mediumで確認することができます。
私は英語ができませんがGoldfinch dappを利用できるでしょうか?
アプリはまだ英語ですが、Discordには、日本語、ロシア語、ウクライナ語、トルコ語、インドネシア語、ベトナム語、スペイン語などの言語のチャンネルが設定されており、各チャンネルで質問をすることができます。また、英語のアナウンスが流れたときには、コミュニティのメンバーがボランティアでコンテンツを様々な言語に翻訳しており、各言語で翻訳バージョンが共有されます。
Goldfinchはブロックチェーンを構築していますか?
いいえ、GoldfinchはEthereumブロックチェーン上に構築されています。
スマートコントラクトはオープンソースですか?
はい。Githubリポジトリへのリンクはこちらです。https://github.com/goldfinch-eng/goldfinch-contracts
Goldfinchにはバグバウンティプログラムがありますか?
はい、GoldfinchはImmunefiと提携したBug Bountyプログラムを持っています。
MetaMask、Ledger、Trezorに対応していますか?
MetaMaskとLedgerの両方が動作し、Firefoxで最適に動作します。Trezorは現在サポートされていません。
ローンの対応通貨は何ですか?
全てのローンはUSDCに対応します。
Goldfinchは本当に無担保で取引をしているのですか?
Goldfinchではローンを組む際に、借り手にオンチェーンの担保を預けてもらうことはありません。その代わり、ローンを組む際には、借り手は現実世界の資産を担保として差し出す必要があります。
Goldfinchは個人向けのローンを提供していますか?
Goldfinchは現在、個人への融資は行っていません。このプロトコルは現在、グローバル・サウスでの融資サービスを提供しており、企業はローンブックの実績が確固たるものである必要があります。該当する企業の代表者の方は、hi@goldfinch.finance 宛にメールを送ってご連絡ください。
Goldfinchプロトコルは監査されていますか?
CertikとTrail of Bitsにより監査されています。プロトコルの初期V2(ホワイトペーパーに記載されているデザイン)は、Certikにより監査されています。2022年11月には、Trail of Bits(https://www.trailofbits.com/)による監査が行われました。2022年2月に3回目の監査を受ける予定です。
プロトコルの主要な参加者の役割は?
Goldfinchプロトコルには4つの主要な参加者がいます。
借り手(Borrowers)
バッカー(Backers)
流動性提供者(Liquidity Providers)
監査役(Auditor)です。
現在、プロトコルを利用している借り手はどのような人ですか?
借り手(Borrowers)は、プロトコルから融資を受ける参加者です。借り手はバッカー(Backers)にローンの条件を提案し、バッカーはボロワープールに資金を供給します。過去の借り手のリストはこちらで公開されています。
「フライトアカデミー」という言葉を聞きましたが、どのようなものですか?
フライトアカデミーは、債券資本市場の融資案件を評価するために必要なツールや言語、知識をバッカーコミュニティに提供する教育プログラムでした。このプログラムは、コミュニティの価値観を確立し、コミュニティの規範を定めることを目的としています。アカデミーは、2021年9月20日から2021年10月25日まで実施されました。アカデミーのチュートリアルは無料で利用できます。参加者は、こちらとこちらで説明されているように、特定の基準に基づいてGFIが報酬として与えられました。
現在のところ、コミュニティは今後のフライトアカデミーの開催を企画していません。しかし、コミュニティメンバーは、ガバナンスを通じてあらゆる提案をする権限を持っています。
バッカー報酬とLP(流動性マイニング)報酬の比較
ローンチ日(1月11日)に、流動性提供者には遡及分配が行われ、バッカーには行われなかったことについて、多くの質問が寄せられています。
ホワイトペーパーと現時点での発表によると、バッカーはボローワープールに参加することで分配金を受け取ることになっています。バッカーへの分配のためのスマートコントラクトは、すでに監査、デプロイされており、コミュニティのGithub repoに掲載されています。
これらの変更を実行するためには、コミュニティガバナンスがこれらの変更を採用するための投票を行い、フロントエンドのdappに追加する必要があります。この提案には、バッカーへの遡及的なエアドロップが含まれる可能性があり、正確な金額はコミュニティが決定します。
バッカー報酬に関する提案は gov.goldfinch.financeで提出または議論することができます。
UPDATE: バッカー報酬と同様に、遡及的なバッカーエアドロップに関する提案がこちらにあります。
ドキュメンテーションの原本はこちらをご覧ください。
(内容の変更には随時対応予定です)