リファラル採用「はじめの一歩」

石黒 卓弥/Takaya Ishiguro
4 min readOct 21, 2015

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リファラル採用とは

「リファーラルリクルーティング」とは、社内外の信頼できる人脈を介した、紹介・推薦による採用活動のことです。リファーラル(referral)は「委託、紹介、推薦」といった意味で、具体的には自社の経営者や優秀な社員からの紹介、外部の専門家や著名人からの推薦などを指します。人材紹介会社や求人サイトなど既存の採用チャネルに頼らず、人と人との個人的なつながりを活用することで、採用候補者の質や信頼性を確保し、採用のマッチング精度を高めるのがリファーラルリクルーティングの狙いです。近年ではソーシャルメディアの発達が、リファーラルによる人づての採用活動の利便性・効率性を飛躍的に進化させています。

とにかくご飯へGo!

「ご飯、行きましょう!」

「ランチでもディナーでも会社持ちなので、ご飯に行きましょう」

「入社意向とか採用確度とかまったく考えなくていいので、ご飯に行きましょう」

毎週のように言い続けて、半年が経ち、全社での申請が週1–2件だったペースが明らかに増えてきました。

数カ月後に週2–3件になり、今週はほぼ毎日誰かが「ご飯行ってきまーす」という状況まできました。

言い続けること

それこそ毎週。毎週全社MTGで言い続けます。

そして毎週の全社MTGだけでは足りません。

(何をするか…)

席に行きます。

これだけチャットツールが当たり前になっている今だからこそ席に行きます。ふらりと。

ランチ後とかおやつタイムとか、集中力切れた頃が狙い目です。

とは言え、そんなすぐうまくいくわけではありません。

けれどいつの日か、数週間、数ヶ月後した頃に

「あれ、採用会食(当社ではこう呼んでます)ってどうやったらいいんでしたっけ?」

と唐突にslackがとんで来たりします

「ここ(社内Wikiとか)読めばわかりますよ(ツン)」

みたいな対応しちゃうとアレなんで、結構丁寧に情景説明します。Q&A的なところとか、何話すと喜ばれるとか。オススメのお店とか・・・

ランチ先はリスト化しておくと便利

ご飯のあと

メール2-3行でいいのでレポートしてもらいます。

あと数値化出来るところも作っておきます。主観でいいので「入社までの近さ:6」とか。

でも、これ以上根ほり葉ほりは聞きません。社員を信頼しましょう

採用につながるのか

無責任な言い方をすると、「つながったらいいな」くらいで考えています。

人の採用で、そんなにうまくいく施策なんてありません。(だからみんな悩むんですよね)

目的を「採用」ではなく「ブランディング」に置くとどうでしょう。

採用できなくても「社員が大切な友人に、自社のことを丁寧にブランディングしてくれた」と思えば、素晴らしい結果ではないでしょうか。

とにかく手を打ち続ける

当社の役員がこう言っています。

「とにかく手数を打つこと。結果が出ないことは気にしなくていい。問題なのは手数を打たないことだ」

松下幸之助もこう言っていたそうです。

「成功とは成功するまでやり続けることで、失敗とは成功するまでやり続けないことです。」

半年かかるかもしれませんし、3年かかるかもしれませんが、愚直にやり続けると、続けたことそのものが、「結果」になると思っています。

さいごに

「リファラル採用」が注目される昨今「まず何から…」と言う相談を受けることが増えてきました。

メルカリでは創業から今日まで、社員の50%以上がリファラルでの採用で、自社HP経由を合わせると約80%が内部リソースを活用した採用になっています。

書いてきたとおり、奇をてらった画期的な手法などはなく、まずはじめてみることのみが2歩目につながります。

まだまだ道半ばです。リファラル採用=社員紹介については、言葉や概念が先行しているところがあります。まずは可能性のあるなしなどは考えず「はじめの一歩」を踏み出してみましょう。

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石黒 卓弥/Takaya Ishiguro

LayerX,HR,PR(2020/05-)←メルカリ(2015/01-)←docomo / HRとかPRとか / スタートアップ投資,支援 / ジム筋トレサウナ / 10YC / 週末家族キャンプ /プロフィール→ https://t.co/mCJujZPkPb