Silicon Valley Etiquette という記事で、シリコンバレーでビジネスをする際に守るべきエチケットについて書かれていました。
私はシリコンバレーには数ヶ月働いていたのみで、起業していたわけではないですが、スタートアップ時代、Code for America 、スタートアップ支援などの仕事で年何度かSF/SVに行ってミーティングをする中で雰囲気として感じていた事がわかりやすく書かれていたので、向こうと取引がある方は是非一読しておくと良いかと思います。ポイントだけ抜粋してみます。
Rule #1: Be On Time
約束の時間を守ること。時間通りに到着しない人は、1.有能でない 2.相手を尊敬していない 3.信用に値しない と見られてしまう。
Rule #2: Same Day Email
メールを貰ったその日の内に返信をすること。早めに返信をすることで、相手のことが重要だというシグナルを伝えらえる。
Rule #3: The Double Opt-In Intro
人を紹介する/してもらいたい時は、紹介される側、する側両方に許可を取ってから行うこと。また、双方に取ってwin-win である必要がある。
Rule #4: The 3-Bullet Email
CEOやVCといった多忙な人に対するメッセージは、3ポイント5行で簡潔にまとめること。
- What do you do? (2 lines)
- Why is it exciting? (2 lines)
- What do you want? (1 line)
Rule #5: Good Karma
シリコンバレーの文化は、多分に”Pay-it-forward”の姿勢から成り立っている。あなたが何か善い行いをしたら、あなたにも善いことが帰ってくる。誰であれ初対面の人に”How Can I Help You?”と聞くこと。
また、誰かを紹介してもらったり、手助けをしてもらった際には感謝を忘れずに、その後どうなったかのフォローアップをメールする。
Rule #6: The 15-mn Call or the 30 | 60 mn-Meeting
15分、30分|60分のミーティングを使い分けること。
- 15分の電話会議
初回の自己紹介はこのくらいが良い。次回のミーティングを持つためのコンテクストを伝えたり、小さな問題について議論する。 - 30分か60分の対面ミーティング
30分で終わるミーティングなら、60分相手の時間をブロックする必要はない。あなたが相手に30分のミーティングをリクエストするならば、相手はあなたがこのシステムを知っていると思ってもらえる。
Rule #7: Accent Is OK
アメリカのユニコーン企業の52%の共同創業者は移民である。多くの起業家が訛りを持っている。訛っていたり、英語が下手でも問題はない。ただし、成功するためにはあなたは自分の事を正確さを持って明確に表現できるようになる必要はある。英語力の向上はとても重要で、そうでなければどこかの段階で不当な扱いを受けるかもしれない。
また、シリコンバレーでの英語は、学校で習ったものとは少し違う意味を持つ場合がある。(本文を参照してみましょう)
Rule #8: Data Or Die
データにあなたのプロダクトを語らせること。データを示すこと以上に良く、明確で、具体的かつ競争優位なことは無い。
TAM | SAM | SOM, MoM | YoY growth, MRR | ARR, ACV, Rev churn | Cust churn, Cohort Analysis, LTV, CAC, DAU | WAU | MAU, GMV, Retention Rate, Burn Rate など、ビジネスのタイプやステージによって様々な指標がある。
Rule #9: Storytelling
これはもっとも大変なことの一つだが、ストーリーを語ることは、シリコンバレーの鍵である。人々の興味を惹き、認識してもらうにあたりもっとも効果的な方法だ。
全てのピッチはストーリーであるべきだ。良いストーリーはあなたの主張をより大きな何かと接続できる。それはミッションかもしれないし、情熱や道のりかもしれない。
ストーリーを伝えるのは難しい。アートでありプロセスでもある。多くの作業も必要だ。しかし、シリコンバレーに来たいのであれば、良い、人を引きつけるようなストーリーを準備しよう。
以上。
日本のビジネスマナーに照らしてみても、頷けるものが多かったです。あくまで抜粋なので、興味を持った人は是非原文をあたってみてください。