人に勧められた本を読むということ

ご近所の遊歴書房にて

学生時代はそうでもなかったけれど、働くようになってから通勤時間や空いた時間で本を読むようになった。

ジャンルは問わず何でも読むように心がけているけれど、最近は仕事柄旅の本とか経営の本を読むことが多い。

僕は人に勧められた本は何でも読むようにしている。スマホを使うようになってからはその場でタイトルを検索してアマゾンでぽちっと買うことを心がけている。

というのも、その人がうん十年と生きてきた中で僕のために勧めてくれた本を読まないのはお勧めしてくれた人にも失礼だし、つまらない本なわけはないのだ。という謎の持論を僕はもっていて。もちろん自分のことをあまり知らない人や本をあまり読まない人にオススメの本を教えてもらっても、良い本に巡り会う可能性は限りなく低いだろうけれども。

東京の商社で働いていたとき、定年間近だったFさんという方にとてもお世話になったのだけれど、この方がとにかく元気で。体力も年齢を全く感じさせず若手以上に海外を飛び回って活躍していた。チームのマネージメントもしつつ、プレーヤーとしても超一流で出張にいくと必ず大きな新規顧客をとってきていた。そんなFさんを観察しているとやたら本を読んでいる姿を目にした。仕事中も時間さえあれば引き出しに忍ばせた本を読む。常に本にヌメ革のカバーをかけていたので、何を読んでいるのかはわからなかった。席は隣だし、飲み会にもよく連れて行ってもらっていたので質問するチャンスはいくらでもあったのだけれど、何の本を読んでいるのかは聞かなかった。

my first business trip to Yemen

初めてイエメンへ出張にいったときにFさんが同行してくれて既存の顧客やマーケットを一緒に見て説明してくれた。同じホテルに泊まり寝るとき以外は常に行動を共にした。この出張は本当にいろんな出来事があって、大変な目にもあったし良い経験にもなったので別の機会に書こうかと。

仕事が終わると毎晩ホテルのラウンジに集合して、Fさんと仕事のことやプライベートのことなどあれこれ話した。もう話題が尽きた頃に僕はついに、いつも何の本を読んでいるのですか?という質問をした。

するとFさん僕の質問には答えず、待ってましたとばかりにニヤリとし「君は何を読みたいの?」と。

え・・・

予想外の逆質問に言葉が詰まったものの、

ノンフィクションとか仕事に役立つ本を読みたいです。的な返事をしたかと思う。

するとちょっと待っててと言い残し、部屋に戻るFさん。少ししてラウンジに戻ってきたFさんは本を5冊ほど抱えて戻ってきた。

「実はね、君に読んでもらいたい本を選んで日本から持ってきたんだよ。ふふ」

持ってきてくれた本の1つに勝ち続ける意志力というプロゲーマーの梅原大吾さんが書いた本があった。いまでは僕にとってこの本は元気が出ないときやテンションが下降気味になりつつあるときに読み元気をもらうくらいとても好きな本になった。ありがとうFさん。ありがとう梅原さん。

他の4冊も小説からノンフィクションものまで幅広く、どれも面白い本ばかりだった。普段僕のことを見守り、観察した上でこれだという本を紹介してくれたFさんには本当に感謝している。

先日読書好きなゲストからいくつかオススメの本を教えてもらったので久しぶりにFさんのことを思い出しながら早速購入してみた。

楽しみだな〜。

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