2017年を振りかえる”備忘録”

Haruno Tsutsumi
13 min readJan 1, 2018

--

今年は、本当に沢山の学びと気付きがあったので、自分用のメモとして、備忘録的につらつらと書いております。

人との出会いが全てを導いてくれた一年間でした

2017年1月の私は、どんなことをしていたかというと、
大学3年生の夏を留学先で彼氏と過ごすことを選択し、帰国後の9月から慌てて就職活動を始め、ベンチャー企業のインターンシップに参加し、なぜか良い評価をしていただき、内定を得ていた一方、10月から始まった外資系戦略コンサル&外資メーカーなどのいわゆる「就職ランキング上位」企業へ、とりあえず応募をしまくっては落ち、説明会に行っては、「この企業なんかよさそう!」と思い、エントリーをし、書類選考で落ちるなど、「私には、超えられない壁があるようだ」と、とりあえず、自分の今の状況では恐らく「良い就職」ができない可能性が高いと感じ始めていた。・・・・今思うと、なんてテンプレな就活生なんだろうw

転機は1月18日。1件のFacebook投稿から

実は、留学から帰ってきてからすぐにとある新興ベンチャー企業で働かせてもらっていたのだけど、週6日大学に行っていたこと、リモートワークでOKだったこと、オフィスまでの交通費が支給されなかったことから私は、とにかくそのインターンではひたすらにリモートでタスクをこなした。初めてSlackの使い方を学んで、記事を書いてなんとなく褒められたり、とにかく締め切りをちゃんと守って成果物を提出していたいわゆる「ふつうにいい子なインターン生」だった。ただ、あまりにも出社しなかったり、行事に参加しなかったからか、12月頃から仕事が振られなくなっちゃって、自然消滅的にインターンは終了した。

そんな状態で年明けを迎えた私は、「他の長期インターンを探そうかな」くらいに思ってて、1/18にそんな私の目に飛び込んできたのが、大学生界隈でとっても有名な「喜多恒介」さんによる一つの投稿だった。

この記事を見て、1年スウェーデンに留学し、「就労経験ないやつが就職できない世の中」を知っていたことや、当時就活していたジャンルに男しかいなさ過ぎて、とっても違和感を感じていたため、「女性活躍」という言葉に異常に反応していたことから喜多さんが紹介していた2個目の「女性活躍推進プロジェクトメンバー」の説明会に参加した。

ああ、こういう人たちもいるんだ

1/29に月島で開かれた説明会には、総勢20名の人が参加していた。行ってみると、ほとんどが社会人(起業している人もいた)で、参加していた学生も、高校時代に模擬国連日本代表とかやっていた、なんだか凄い経歴の人ばっかり。喜多さんもその場にいて、私は「すごいですね~」と言ったら、「でしょ、これからはこういう人と繋がれている機会に出会えるかがとっても大事なんだよ」と喜多さんはニコニコしながら言ってくれた。説明会の内容も、すごく面白くて、その場でとにかくやってみたい!と思った私は、懇親会でプロジェクトメンバーの人と話す機会を得て、とにかくやりたい!という思いをアピールした(周囲がすごい人過ぎて、とりあえず入れるか必死だったのでw)。と、同時にプロジェクトメンバーの佳子さんから就活について聞かれて、当時コンサルやIT企業を受けたいといっていた私の志望理由を聞いて、「なんか全然まとまってないね」的なことを言われ、すごく恥ずかしくなった。「あなたは、何がやりたいの?」と初めて聞かれて、答えられなかった瞬間だった。そして、当時の私の中にあった、かすかな興味と感心は「女性活躍」で、就活はさておき、このプロジェクトで自分のやりたいことを具現化していくことをまずはやってみようと心に決めた。

毎週土曜、約5時間に渡るハードなMTGと素敵な社会人との出会い

2月の暮れに私はプロジェクトに参加し始めた。(それより少し前からMTGは行われていたらしい)
顔合わせの時に集まったメンバーは7人の社会人と私を含めた2人の学生。「あれ?なんか社会人がいっぱいいて、学生が全然いない」そんな驚きから始まったものの、メンバーのみなさんは27,8歳くらいの社会人生活5年目に差し掛かるキラキラした女性(と一人男性)ばかり。どの方も、いまの仕事で「やりたいこと」があって、それを実現しようと会社の立場を使っていろんな挑戦をしていた。そんな皆さんの出会いは、まず、私の就活に対するモチベーションを大きく変えてくれたし、そんな皆さんのリアルな社会人生活を垣間見ることで、私は少しずつ、「働く」ことをイメージできるようになっていった。
一方、毎週のMTGはというと、朝9時からぶっ続けで5時間にも及ぶ白熱した議論が繰り返され、私は毎回頭がちぎれるかと思うくらい一生懸命、脳をフル回転させながら議論についていった。おそらくその世代でもトップクラスの社会人のみなさん(そして半分がコンサルの人)と一緒に、ほとんど抽象的なアイディアしかないレベルから具体的なプログラムに落としていく過程で、「抽象」と「具体」を行き来する話振りや、フレームワークを用いた言語化、カテゴライズ化、課題の本質へのアプローチ方法や、議論の発散、収束の仕方などを毎週毎週、実践形式で身に着けていった。

「想いをカタチにする体験を」ゼロイチ女子を、実際に創り上げて実行する体験

構想から約3か月がたった5月、ついにプログラムが形になってくる。「ゼロイチ女子」と私がたまたま名付けた全2か月に渡るプログラムの大枠が見えてきた。コンセプトを創り上げた後にまっていたのは、「実際に実行する」フェーズ。私は広報・採用の担当として、もう一人の社会人メンバーのぴーさんとともに、初めての採用・広報を設計した。「100人応募見込みで20人採用着地」これが、全体MTGで共有されたマイルストーンで、あとはどんな風に、どんなスケジュール感でどんなアクションをとるかはすべて任された。
webサイトの作成、募集告知のFacebook記事の執筆、メンバーの写真撮影、採用フローの設計、書類選考の設問の設計、説明会の開催及び説明会で行う企画の設計など、とにかく初めてなりに全部一生懸命やってみた。その「実行」フェーズの中では、途中で参加を手伝ってくれようとした学生のモチベーションがうまく続かなくてもどかしい思いをしたり、マンパワーが足りず想定していたアクションを取れなかったりと、失敗もたくさんした。そんな紆余曲折を経て、最終的に6月中旬の募集締め切り時には目標であった応募者100名をほとんど達成し、無事、選考を開始することができた。

2か月にわたるプログラムの運営と、そこから生まれた「自分のやりたいこと」

選考を経て合格に至った20名の学生は関西や九州からなど首都圏以外からも集結し、2か月間のプログラムと一緒に経験した。プログラムの内容は、大きく3つで「自分と社会を知るワークショップと対談セミナー」「起業家のもとでカバン持ちをし、ロールモデルに出会う」「実際にゼロから一になるようなプロジェクトを立案してみる」というもの。これまでの経験ですでに自分のWll(やりたいこと)がある程度具体化している参加学生にとっては、次の一歩を踏み出す機会とネットワークが提供された感覚で、その他のまだ自分のやりたいことがはっきりしていない参加学生にとっては、自分のWIllを探索するなかで、「自分が大切にしている価値観」や「自分のあり方」、「自分の強みや性格」を見出していたのがとても印象的だった。

走り出してみたものの、まだ自分ではできそうにない。そこでたどり着いたつぎのステップ

人によって差はあるものの、それぞれが学びと気づきを得てプログラムが終了した最後には、本当にそれぞれの参加者がキラキラした顔で「自分の想い」を共有していて、私は純粋に「すごくいいな~」と。なんというか、そのときの瞬間が私が「やりたいこと」の先の「状態」で、「ああ、わたし、みんなが自分の想いを自分らしく伝えられる、あったかい世界を作りたいんだな」と気づいた。さらに、私はゼロイチ女子の立ち上げに参加する中で、「想いをカタチにする」プロセスでこそ、「自分」のことをもっと知れるし、気づけるし、自分のwillを言語化できることを体感したので、「じゃあ、今度はそれを自分が主導で立ち上げてみようじゃないか!」と、ゼロイチ女子の終盤頃(8月)にTokyo Startup Gatewayに”女性の目指す姿がもっと多様で、自由になれる空間”「Starliller College」というコミュニティを創るというプランで応募した。(今思うとまったくサービスがスタートアップではないw)いろいろ紆余曲折して、9月ごろには、こんな感じにまとまって。

gatewayは一次で落選してしまって、そのあと100Banchにも応募してみたんだけど、「仲間」がうまく集められなかったのと、「vision」がしっくりこなかった(自分で考えたくせに)こともあり、自分でやるのは断念。ただ、もう少しでブレイクスルーが起きそうな気はしていた。

そんなときに本格的にインターンとして参加していたのが「SUSANOO」だった。SUSANOOでのインターンは実は7月下旬から初めていて、それもゼロイチ女子時代の社会人の方からETIC.を紹介してもらったところ、面談で「やりたいことがSUSANOOに超似ている」と言っていただき、あれよあれよとSUSANOOへの参画が決定。

ああ、これが私のやりたいことだったんだ

SUSANOOに入ってからは、最初は週3のインターンだったのが、気づいたらほぼ毎日になっていくほど、どんどん熱中できた。それは、SUSANOOに入ってすぐのときから聞いていたSUSANOOのVision「だれもが自分らしく生きることで、多様性とワクワクする創造にあふれる世界」が私がなかなか言葉にしきれなかったところを具体化していて、しかも、SUSANOOは活動をもう3年も続けていたからこそ、その想いに磨きがかかっていて、まだ自分のふわふわしていた頭の中に自然としっくり馴染んでいった。私のやりたいことのカケラであった「女性活躍」の本質は、「女性であること」とか以前に「自分らしくいること」が大事にされて、許容される状態を望んでいたということで、私の中で、「思考の枠」が外され、より本質的なところにたどりつけた気がした。

それ以降は、今までの積み重ねの中で、日々進化しようとするSUSANOOでコミュニティ形成、ファシリテーション、メンタリング、場づくりなどの「目に見えない」場の安心感と熱量を高めるためのスキル、プログラム設計、イベント設計、集客、当日運営などの実際に動かしていく部分のスキル、抽象的な価値観や想いをいかに具体に落としていくかの設計など、ゼロイチ女子で学んだことを生かしつつ、更に議論の頻度と抽象度の高いプログラムを「磨いていく」プロセスを経験させてもらった。
11月以降になってくると、チームメンバー全員の関係性も密なものとなっていって、自分個人としては、他のインターン生とともに仕事を創り上げて、進めていく感覚も身に付き、一人では出来ないようなアウトプットができるようになり、また一段見える世界が変わったのがわかった。

高速で仮説検証をするということ

SUSANOOのインターンでは、数え切れない学びがあったが、一番自分を変えてくれたのが、「試しにやってみる」ことの大切さを身体で覚えたことだった。9–12月に渡って行われたSUSANOO5期のプログラム運営もしかり、イベント開催もしかり、12月の集大成ともいえるSUSANOO FES CxC 2017での新たな試みを行った時も、どんな時でも「試しにやってみてわかること」が沢山あることを教えてくれた。そのとき、そのときの気づきで、当初の想定が大幅に変わることもあり、はじめは結構苦しかったけど、(自分が時間をかけて考えたり準備したものが一瞬でダメになることが多いからw)慣れてみると、「なんで今までやってなかったかなあ」と思うくらい、インパクトが大きくて。60点で取り敢えず見せると、みんなの力で100点になって、あとは自分のクリエイティブさで120点を目指すほうが、自分で100点目指すより、よっぽど楽しいということに気づいてから、「人と仕事をする」ことがすごく楽しくなったし、前ほど、不安も無くなった。こうして、私の心身ともに激変させてくれたインターンでは、私のやりたいことをさらに進化させてくれた。

新しい「学び」の場を作りたい

実は大学1,2年生のころ、私は友人に「将来は学校を作りたい」と言っていた。どんな学校かというと、ふつうの学校だと、少しはみ出てしまうような私の妹や弟も、それぞれがもっている「個性」が全面に生かされて、輝いて、それをみんなが応援するような空間。実は、私の母校である浦和第一女子高校が、そんな場所だった。県で一番の進学校だったけど、私が覚えているのは、勉強以外に秀でた人が沢山いたことで、小説を書いて日本一の賞を得た友人や、ボート競技の大会に出場し世界で戦う友人、自らが作曲したピアノの曲を音楽の授業で披露する友人など、自身のやりたいことに向かって突き進む子が私の周囲に溢れていて。そんな場を偏差値とか関係なく、色んなバックグラウンドを持った人に開放したい。そう思って夢見ていたもの、実際に大学時代に関係する活動はしていなくて。でも、いま、回り回って、かつて描いていた想いが改めて自分の「やりたいこと」になってきたような気がしている。これから先、どうやってやっていくかは、動きながら考えていきたい。

そういえば、就活は?

だいぶ長くなってしまったので、また別の機会に、、

最後に

今年1年間を振り返っても、私は常に出会う人に恵まれていて、たいがいの場所で「自分らしく」好きにやらせてもらった結果、熱中して、何か気づきと身につくものがあって、次に進ませてもらっています。本当に幸せなことで、感謝してもしきれないです。そして、好き放題やらせてもらっていられるのも、家族がいて、彼氏がいて、友人がいて、尊敬できる大人がいて、そのすべてが自分を作っていると確信しています。
来年の今頃も、きっと想像もしない変化を遂げている気がしてなりませんが、今後とも、どうぞ宜しくお願いします。

--

--