ジャレッド・クシュナー、THAADを値切る

テレビドラマよりも面白い「トランプ劇場」関連の話題をひとつ。

ドナルド・トランプの娘婿で大統領上級顧問(トランプの秘書代わり?)をつとめるジャレッド・クシュナー。連邦政府の近代化から交通インフラの整備(もしくは再建)、悪化した米中政府の関係改善、そして中東和平と、実に面倒な仕事をいろいろと義父から振られて大変そうだが、そんなジャレッドが今月初めにあった米国からサウジアラビアへの武器輸出に関する両国関係者の商談中に、「THAAD」(サード:Terminal High Altitude Area Defense)の値段がもう少し下がらないか?」と開発製造元のロッキード・マーチンのCEOに直接電話をかけて、サウジ側の出席者を驚かせていた。そんな話がNYTimesに出ている。

$110 Billion Weapons Sale to Saudis Has Jared Kushner’s Personal Touch — The New York Times

トランプはまもなく(今週19日から)初の外遊に出かける。最初の訪問地はサウジで、この取引合意はたぶんサウジ訪問中に発表されることになるのだろう。NYTimesによると、取引額は向こう10年間で約1100億ドル($110 Billion)。オバマ政権の実績1150億ドルとほぼ匹敵する規模になるらしい(ただし、オバマの時はこれほど積極的なトップセールスはなく、それが大きな違い、という指摘がある)。

二代目同士の取引

この話で面白いなぁと思ったのは、ジャレッド(36歳)も若ければ取引相手であるサウジの副皇太子ムハンマド・ビン・サルマン(MBS、サルマン国王の倅、31歳)も若いというところ。このMBSも、高齢の親父に代わって経済政策から国防関連までいろんな面倒ごとを引き受けている。サウジアラムコ(国営石油会社)の上場計画とか、ウーバーへの投資とか、それからソフトバンク・ビジョン・ファンド(いわゆる「$110 Billionファンド」)への450億ドル出資もすべて、このMBSの「担当・決済案件」。

「ファミリービジネス化した政治」とかあるいは「経験不足・実力は未知数」みたいなネガティブな声もきっと上がっているのだろうが、50年くらい先のことまで自然と考えざるを得ない若い世代の人たちが国を動かすというのは案外良いとも思えるのだが・・・いずれにせよ、まずはお手並み拝見というところか。

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