COVID-19への対応として春学期の開始延期(1週間遅らせ、通常10週間の授業期間を9週間で実施)と、全ての授業のオンライン化が決まっています。
そんな特別対応にして私にとっては最後の学期になる春学期の授業が決まりました。
今学期はThe Post Grad Take 3 Free Program(通称Take 3 Free)という仕組みを利用したのですが、これが面白い仕組みなので紹介させてください。
このプログラムは、Boothの卒業生が、卒業後にBoothの授業を3科目(300 Unit)まで無料で履修できるというものです。卒業生が卒業後も学校とつながっていられる、学校を生涯学習の場として活用できる、というのが当初の趣旨のように思います。
しかし、実際は、シカゴ以外で働く人にとって、卒業後にBoothで授業を受ける(3時間×10週間シカゴにいる)というのは難しいわけです。
この仕組みが利用できるのは「卒業(が確定)する学期から」となっているため、実質的にTake 3 Freeは卒業する学期の学業負荷を調整するものとして使われていることが多いように感じます。
どういうことかというと、卒業する学期には「残り1–2科目で卒業」というような、普段の学期に比べると少ない科目数で卒業できる学生がたくさんいます。私も残り1科目だけで卒業できます。そういう学生は、1–2科目だけ履修して、その学期は学業以外のことに時間を注ぐことも出来れば、Take 3 Freeを好きな授業に利用して、通常の学期と同様の3–4科目を履修する(学業負荷を平準化する)ことも出来ます。
私もこの仕組みを使って春学期に2科目履修する予定です。COVID-19関連で先行きが不透明な中で、Take 3 Freeは更に便利と感じています。具体的には、
・ 様々なソーシャルイベントが中止されている中、1科目だけ在宅で履修するのは暇かもしれないので、学業負荷を調整できる
・ 仮に、何らかの状況の変化、例えばシカゴから退去を強いられてドタバタした場合に、Take 3 Freeをキャンセルしても卒業に影響はない(Week 6までにキャンセルすれば、Take 3 Freeの枠は維持。それ以降は枠減少)
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ということで、Take 3 Freeの仕組みを利用しつつ、春学期の履修科目は以下の通りです。
39001 — Strategy and Structure: Markets and Organizations
卒業に必要な唯一の授業。Strategyの准必修枠の授業で、社会学的なアプローチから戦略を学びます。
36110 — Application Development
Take 3 Free。ビジネススクールの学生に向けたWebアプリ開発の授業。私はCSをやりましたが、CSの知識を前提とせずに、ビジネススクールの学生でも1からWebアプリを作成するブートキャンプです。EntrepreneurshipのElective扱いでもあります。
35213 — Emerging Markets Finance and Entrepreneurship
Take 3 Free。新興国におけるスタートアップ/PE/VCについて学びます。今学期、新しく始まった授業です。Entrepreneurship及びFinanceのElective扱いでもあります。
34104 — Special Topics in Entrepreneurship: Developing a New Venture (New Venture Challenge)
New Venture Challengeに選抜されたチームが履修もしくはAudit扱いにされる授業です。NVCは授業というよりアクセラレータープログラムですが、明らかに1授業より負荷が大きいため、参加者が1科目を履修した扱いにできます。私は授業数が十分なので、Audit扱いにしました。