ETA

The Booth-Kellogg Entrepreneurship through Acquisition Conferenceというカンファレンスに行ってきました。

過去にいくつかのカンファレンス運営に携わったことがある身としては、ビジネススクールにおけるカンファレンスとはどんなものかに興味があったので、ボランティアとして参加して中の様子も見てきました。

まず、Entrepreneurship through Acquisition (ETA)とは何ぞやとなるかと思いますが、ここ10年程でアメリカで盛り上がりを見せるサーチファンドのことです。日本では最近Japan Search Fund Acceleratorというアクセラレーターが立ち上がったり、「個人型M&A」という名前でいくつか記事が出たりと、事業承継文脈で少しずつ認知されてきているかと思います。また半年ほど前の新書で『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』というのがありましたが、これも規模感の差はあれETAの話でした。

このカンファレンスは名前からも分かるように、BoothとKelloggが共同で開催しているものですが、BoothのPolsky Centerと学生クラブのETA Clubが裏方を担っており、Kelloggの人もボランティアで参加という形です(KelloggにはPolsky Centerに相当する組織がないため)。

少しマニアックな話が続きますが、いくつか関心したことを紹介します。

① 参加者が多い。Boothの他のメジャーなカンファレンス(Private Equity、Healthcare等)に比べると規模感は小さいはずですが、それでも参加者が500人超。投資家とサーチャー(オペレーター)が半分ずつ。ETAの社会に対する認知(そして投資対象のアセットとしての認知)の深さを感じました

② 金額感が大きい。足元ではサーチファンドの組成額は$10–30Mという感覚だそうです。日本の新書の300万円と比べると、桁が3桁違います

③ ストラクチャーのバラエティが増えている。今回のカンファレンスは、全体を通じて2パネル同時進行式で、片方はTraditional ETA、もう片方はAlternative ETA。詳細は割愛しますが(参考)、一般的/Traditionalなサーチファンドに対する新しいストラクチャーとして、sponsored search, incubated search, self-funded search, crowdfunded search等の形態が増加しており、それだけで1日パネルを通せる存在感になっているのに驚きました

ETAについては、個人的にも関心が高く、冬学期には授業も開講されているので、今後も動向を追っていきたいと思っています。