チームで共有すべき状況と個人で管理すべき状況には粒度の違いがある

自分はタスク管理の方法として、カンバンが好きだ。ちょうど、Kanban in Action、こと「カンバン仕事術」も読み終わり、カンバンが好きだということを再発見した。

例えば、折り鶴を100羽折ることになったとする。折り紙を100枚持ってきて、机の上に置いておき、完成したら、「完成品」を入れるための箱に入れるようにする。そうすることで、いつでも「あといくつ折ればいいのか」という質問に答えられるし、これまでに完成した数と経過時間を元に、完了時間を予測することができる。数えやすいように、折り紙や完成品の置き方を工夫する、なんてこともあるかもしれない。

折り紙ではなく、買い物などの用事や、ソフトウェアの開発などといった物理的に置くのが難しい場合、折り紙の代わりに、ポストイットにタスクの名前を書いたものを用意してあげればいい、というのがいわゆるカンバンだ。例えば折り鶴の場合「折り鶴を作る」が100個まず用意される、のだろうか。(実際そんな非効率なことはしないと思うけども)

一方、複数人で管理しているカンバンを考えてみる。ここには「折り鶴を作る」タスクが100枚あるべきか、「 100個の折り鶴を作る」が1つあるべきか、どっちだろう?もし100個の折り鶴を作るのに、例えば2時間しかかからない、のであれば、前者よりも後者を選ぶだろう。チームが見たいのは、100個のポストイットが移動することではなく、「 100個の折り鶴を作る」ことが完了したかどうかなのだから。

エンジニアのための時間管理術(O'Reilly)や、Getting Things Done (GTD) が流行って、10年くらいが経つ。その間、いろんな"タスク管理ツール"が出てきた。トレンドがWEBやSOCIALになった頃から、"個人のタスク管理ができます。チームでも共有できます。"というツールが出てくるようになった。

これは、「折り鶴を作る」が100枚あるカンバンと、「100羽の折り鶴を作る」が同居できますよ、ということである。本当にできる?

できないだろう。個人とチームでは、本当に見たいものが変わってくる。

こういうツールは、「個人」でも「チーム」でも使えるように、いろんな機能が追加された挙句、使わない機能だらけになってしまわないのだろうか。

チームが持つミッションの達成状況の共有はカンバンで、個人で管理するタスクはGTDで、というのがとても好きだ。チームの場合は、他のメンバーと合意をとることが必要になるけれども、今後も使っていきたい。

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