浅田真央

浅田真央が競技選手として復帰することを決意した。

彼女の大ファンとしては、1年越しの決意を心から応援しようと思う。

浅田真央のファンは国内はもちろん、海外でも揺るぎない人気を誇る。

それは一般のファンだけに止まらず、フィギアスケートの選手たちの間でも彼女を憧れの選手として名を挙げるスケーターが多い。同じアスリートからもリスペクトされることほど名誉なことはないのではないか。

私自身、浅田真央選手については、彼女がジュニアからシニアに上がって最初のNHK杯でいきなりトリプルアクセルを成功させ、当時全日本の女王だった荒川静香に「世代交代の時期が来た」と思わしめた演技を見て注目するようになった。当時の彼女と言えば、まだ15歳。15歳にしてはあどけなさが残り、カワイイ、が先に立つような雰囲気だった。しかし、ジャンプの技術はずば抜けていて、そのギャップに回りは驚き、一躍「天才少女」の名を欲しいままにしていた。しかし、私が彼女の本質を知るのは、まだしばらく後だった。まず、最初にその片鱗を垣間見たのは2008年の世界選手権のフリーの演技だった。記憶に新しいと思われる方も多いと思うが、演技冒頭のジャンプであるトリプルアクセルを飛ぼうとした瞬間、勢いずいて転んでしまったのである。その転び方といったら半端ない転び方で、下手すればその後の演技はもう中止したほうがいいのかも!とも思えるくらいの衝撃の大きな転び方だった。肉体的には当然なことながら、それよりも精神的なものの方が圧倒的にきついものなのではないか!と素人目にも感じらるほどに痛々しい状況であった。しかし、彼女は立ち上がったあと、リンクを1周、2周とまわり、タイミングを整え、その後のトリプルジャンプを成功させたのである。それだけでなく、その後の演技は圧巻で、どのジャンプも完璧でスピンもステップも息をのむほどに素晴らしい会心の演技となったのであった。よくぞ、あの大転倒から立ち直り、ここまで観るものを感動させるほどの演技となるなんて・・・会場は息をのみ、拍手と歓声に包まれたのは言うまでもない。彼女ははにかんだような笑顔を見せてはいたが、当然スッキリとはしない笑顔で観客に応えていた。いよいよ点数が表示される。しかし、当時のジャッジは今とは違い、目は節穴ではなかったのである。このフリーの演技によってなんと彼女は優勝したのだった。私は、彼女がそこで優勝したことによって彼女の底力を知ったのではなく、大転倒の後の彼女のスケートに対するあきらめない姿勢を見て彼女の本質・底力を知ったのである。それからというもの、私は完璧なる浅田真央のファンとなった。 続く。

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