Code for Japan Summit2019 スタッフ経験でみつけた私のSpark Joy!

HIROMI HAGIWARA
7 min readOct 4, 2019

Code for Japanでプロボノとして活動をしている萩原です。普段は会社員をしながら、Code for JapanでTech for Non-tech®というオーストラリア発のワークショップを日本版にローカライズするプロジェクトに参画しています。
こちらではプロボノとしての活動や気づきを皆さんにお届けします!

9月28日、29日に千葉の神田外語大学でCode for Japan Summit2019が開催されました。半年前にプロボノとして活動を始めたため「はじめて」のサミット参加でしたが、このイベントをより身近に感じたいと思いスタッフとして参加しました。
私にとって「はじめて」づくしのCode for Japan Summit2019でしたが、そこで皆さんに共有したいエピソードに出会えたので記事を書くことにしました!

スタッフのお仕事

サミットのスタッフ業務には受付、司会、撮影といった一般的なイベントでおなじみの仕事に加えて、サミットならではのキッズスペース担当、UDトーク議事録係やグラフィックレコーディング隊などの魅力的なお仕事がたくさんあります。
その中で私の持ち場はグッズ販売でした。主な仕事はサミットオリジナルのTシャツ、トートバッグ等を販売すること。今年も魅力的なグッズがそろいました!

オリジナルグッズと義援金用募金箱

その他の仕事としては、今年の会場が千葉県ということもあり台風被害への義援金を募るために現金やPayPayによる募金活動の呼びかけがありました。募金してくれた方には、お礼にサミットのサブタイトルがはいったSpark Joy!ステッカーをはじめCode for Japanや各地ブリゲードのステッカーをセットにしてお渡ししました。

募金のお礼 ステッカーセット

参加者のみなさんの想いとお礼ステッカーの相乗効果で、多くの方に募金いただきました。募金してくださった皆様、ありがとうございました。

「昭和注意」と素朴な疑問

さて、そんなステッカーセットの中にひときわ異彩を放つ「昭和注意」というステッカー。

よーく見ると、日本人には見慣れた「取扱注意」をもとにした風刺のきいたパロディステッカー。

今回のサミットには台湾やアメリカからもお越しいただき、海外ゲストの皆さまにも募金していただきました。私たちには日頃見慣れた風刺デザインでも海外ゲストにはとても珍しかったようで、お礼のステッカーを渡すときに「昭和注意ってどういう意味?」という質問が・・・
先ほどまで「面白いよね~」とスタッフや参加者の皆さんと笑って話していたくせに、あらためて海外の方に聞かれるとうまく答えられない!

私の拙い英語力の問題に加えて、異なる文化を持つ海外ゲストを前にあらためてこのデザインの意図するところを考えるとわからなくなってしまったのでした。

せっかく質問してくれた海外ゲストにきちんと答えたい・・・
サミット終了後もステッカーを眺めているうちにいろいろな解釈ができそうな気がして、思い切ってステッカーを作成した古川泰人さん( ハウモリ/Code for Japan/MIERUNE )にデザインの意図を聞いてみました。

デザインに込めた想い

平成生まれが意外と知らない昭和のテクノロジーの代名詞「フロッピーディスク」
このステッカーを作った私も、このステッカーのデザインを見て笑ってくれるひとも昭和生まれだったりする。

昭和(1925-1988)的な文化やルールはすでに時代遅れになりつつあるからアップデートしていきたい。

でも、世代間闘争なんていつの時代も起こるものだから古いからといって昭和を攻撃するのもなんだかリスペクトやトキメキに欠ける。

いまの令和や平成生まれのヤングもいつかはお年寄りになる。

なので昭和という古いカルチャーを認知しつつも、
「やさしく注意を払うのもよいんじゃない?」というメッセージを込めてデザインした

ハウモリ/Code for Japan/MIERUNE の古川泰人さん

おすすめの使い方についても聞いてみました。

DX宣言の一環としてPCに貼る
昭和なボスの背中に貼る
すごく重たい報告書ファイルの表紙に貼る
印鑑代わりに貼る・・・ など皆さんのお好きなように。

そして、 ポップアートなので解釈はいかようにでもです(笑)

古川さんのお話をうかがって、1枚のステッカーへ込められた想いを理解し共感するとともに、こちらで推測していた内容とも微妙な差異があり、年齢や文化といった受け手の背景によっても解釈や意味が変わってくるということを改めて認識しました。

これは私が取り組んでいるTech for Non-tech®の比喩や類推といったアナロジー思考をつかった相互理解のワークショップにも通じるものがあります。

きっかけは海外ゲストからの何気ない質問でしたが、私がこのステッカーデザインが気になったのはそんなアナロジー思考を含んだものだったからかもしれません。古川さんへのインタビューを通して、日本版ワークショップをブラッシュアップする上でのヒントもいただいたようでワクワクしています。

たくさんの「はじめて」とSpark Joy!

さて、Code for Japan Summit2019のスタッフ経験でみつけた私の「はじめて」とそこに感じたSpark Joy!~トキメキ~はいかがだったでしょうか。
- はじめてのサミット参加
- はじめてのスタッフ経験
- はじめて会う海外ゲストからの質問
- それをきっかけにしたステッカーデザインを通した作者との対話
- はじめての記事づくり

私にとって「はじめて」のことはちょっと勇気がいることですが、踏み出したことでたくさんのSpark Joy!に出会うことができました。
みなさんもぜひ「はじめて」を探しに来年のCode for Japan Summit2020 in 愛知にスタッフとして参加してみてはいかがでしょうか。
セッションに参加する以外にもご自身の興味や活動につながる何かがみつかるかもしれません。

また、こちらのステッカーデザインを通してアナロジー思考に興味を持ってくださったかたは、プロジェクトを一緒に取組んでいる明主さんのTech-for-Non-tech®のExchange programについての記事もお読みいただければと思います!

おまけ:ステッカーデザインについて調べるきっかけをくれた海外ゲストにも回答することができました。

英会話が苦手な私の強い味方 Slackでのコミュニケーション

そして、こんな素敵なメッセージをもらうことができました!
(昭和注意とこのやり取りだけでもう一本記事書きたいくらいです。)

最後まで読んで下さりありがとうございました。
この記事がだれかのはじめてのきっかけとなればうれしいです!

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