英語リーディングをより楽にするサービスを作った

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はじめに

英文を読みやすくするサービス AnnoReader を作りました。これは英語学習者向けのサービスで、文にいろいろな付加情報を加えることで英文リーディングをサポートするものです。

実際の画面を見てもらった方がわかりやすいかもしれません。

右側が出力結果です。テキストの下のNPやVPは品詞を表していて、それぞれNoun phrase(名詞/名詞句)や Verb phrase(動詞/動詞句)です。いくつかの単語を囲んでいる点線は句や節(Clause, Phrase)を表していて、それぞれ修飾する単語が上部に表示されています。こういった付加情報によって、文全体を見通しやすくなり文の構造をより簡単に把握できるようになります。

こういったテキストに追加される付加情報を”Annotation”と呼ばれサービス名はそこから取っています(“Text Annotation”のGoogle画像検索結果)

使い方

早速使ってみましょう。annoreader.comにアクセスしてフォームにテキストをコピペしてください。フォームの下のSample phrasesのところにいくつか例文を用意してあるので、これをクリック/タップしてもOKです。

またGoogle ChromeMozilla Firefoxのブラウザ拡張も用意してあります。英語のWebサイトを読むような日常的なユースケースではこちらが便利です(AnnoReaderはむしろこちらの使い方を想定したサービスです)。

開発コンセプト

最初に触れたように、AnnoReaderは「英文の構造把握」にフォーカスしています。

もともとAnnoReaderは、英語学習者の一人である私が日常的な英語リーディングを行う中で苦手な部分をサポートするために開発した自分用ツールでした。苦手な部分というのは、英文リーディングにおいて文の構造を把握することです。

これは「この部分は主語」「ここは主語の動きを表す部分(動詞)」「ここは動作を補足する部分」といったパート分けをする作業のことす。例えば「He goes to school.」と言う文章の場合、それぞれ「He」「goes」「to school」となります。そして次にそれぞれのパートの関連性を探す作業をします。この場合to school → goes(go)という修飾関係を見つけることです。

この例のように単純な文章なら多くの人にとって問題にはなりません。しかし英文がより長くなると、それに比例して複雑度が上がってきます。

こういった構造を導く作業は、学習者にとって負担の大きい作業になります。これは私の考えですが、英文を読んで行くには「英文法の知識」と「経験」の両方が必要だからだと思うのです。「英文法の知識」は多くの人が持っています。現在形と過去形の違いや、SVOやSVOCのような5文型など、学校教育である程度習うからです。

しかし、初見の英文に対してそれらの知識をどう適用していくのか、これには「経験」が必要です。ロジカルに決まらないので経験を元に類推していくしかありません。そして学習者はその経験が足りないので、類推が十分にできないのです。

おそらくですが、圧倒的経験量を持つネイティブになると、いちいち文法など意識せずに英文の構造を捉えて意味を理解できるでしょう。実際、僕は日本語ネイティブですが、日本語を扱うとき文法を意識したことはありません。頭が無意識のうちに自然に取捨選択を行い、適切な解釈をしてくれる、と言うイメージでしょうか… 。

これをやるには圧倒的な量の経験を積み、脳が勝手に判断できるまでトレーニングしなければなりません。ネイティブは生まれてからずっとその言語も使用しているわけで、それだけの経験量を持っています。

AnnoReaderはこの「英文の構造把握」という学習者にとって負担の大きい作業を軽減します。そして学習者は空いた頭のリソースを文の意味の理解に回すことが出来るようになり、内容がより頭に入ってくることが期待できます。もちろん、リーディング速度も上がるでしょう。

おすすめのリーディング方法

さて、ここでAnnoReaderを使った私なりのリーディング方法を紹介します。

  • テキストには下線が引かれています、これに注目してください。この一つ一つがフレーズ(Phrase)と言う単位を表します。たとえば例文内の”a publishing platform”は3単語ですが1フレーズになります。基本的にリーディングはこのフレーズ単位進めていきます。
  • その際に下線の色(品詞)を意識します。たとえば青であれば名詞、緑であれば動詞、黄色は形容詞です。これによってそれぞれのフレーズがどういう働きをするのかイメージします(名詞であれば人、物、自称を表す。動詞であれば動きを表す、など)
  • 点線で囲われた部分は、他の語と依存関係があることを表します。基本的には他の語を修飾するような働きを持っているということです。上部に依存関係のある単語とその方向(<=)が表示されているので、それを参考に依存関係を意識しながら読み進めます。
  • 逆方向の矢印(=>)が出ることもあり、これは「これから出現する単語と関連がある」という意味です。点線部の内容が後々必要になるということを意識しておきます/
  • オレンジ色の単語は前置詞(at, in, of, forなど)や関係詞(what, where, howなど)です。これらは点線で囲まれた内容とその前後の関係を先頭に来ることが非常に多くいので、セットで読み進めるように意識します。

これはあくまで一例です。慣れてきたら独自の読み方を探してみてください。

おわりに

AnnoReaderは公開して一ヶ月くらいの新しいサービスで、まだまだ荒削りですし間違った解釈をすることもあります。ただ、いまは利用者を増やして多くのフィードバックをもらいたいので、ぜひ試していただければと思います。

もしこのサービスが皆様の英語学習に少しでも貢献できたのなら、開発者としてこれほどうれしいことはありません。

Written by

Software Engineer

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