3月21日〜23日にかけて開催されたtry! Swift Tokyo 2019に参加しました。個人的には、去年に続き2回目の参加になります。
今年の参加者は900人ということで前回よりも多かったようです。会場も前回に比べてかなり広かったと思います。同じモバイル系の大きなカンファレンスには夏のiOSDC Japanや冬のDroidKaigiがありますが、これらも年々参加者が増えているようです。ただ、try! Swiftはこれらのカンファレンスと違ってトラック数が1つという特徴があり、900人が一度に同じセッションを聴講するというのは独特です。また、海外からの参加者が多いので、英語の飛び交う量が半端ないです。日本語を母国語にしているスピーカーでも英語で行うトークがあって、同時通訳レシーバーのおかげでなんとかなりつつ、去年同様、自分の英語力のなさをどうにかしないとという気持ちになりました。
今年はLTにも応募してみた結果、Backup(補欠)として採択されました。ですから、事前に発表するスライドと原稿を作成して提出してありました。しかし、当日はすごい人たちも含めた多数の参加者の前で発表する勇気はなく、バックアップが発動することがありませんようにと祈り続けていました。実際、ぼくが必要になることはなかったのでほっとしました。すでに準備してあった発表内容については、もっと小さなイベントでいつか発表したいと思います 🙂
ぼく個人の新しい試みとして、今回はトークを聞いて自分が重要に感じたところや疑問点などを、iPadを使って手書きでメモしていくようにしてみました。正確には初代iPad Pro(9.7インチ) + 初代Apple Pencil + MetaMoJi Noteの組み合わせでメモをとりました。いずれビデオは公開されるだろうから、トークの内容というよりは、後で自分が見て思い出すきっかけになるようなものを書いた完全に自分向けのメモです。この運用は結構いいなと感じました。なお、その副作用として、普段こういったイベントに参加したときに比べて、極端にツイート数が少なくなりました。振り返ってみて、考えられる原因としては次のようなものがあると思います。
- MetaMoJi Note(個人向け)がSplit Viewに対応していなくてTwitterと両方を眺められなかったこと(これはごめんなさい)
- 常に右手にApple Pencilを持っているのでキー入力がしづらいこと。Smart Keyboardがあればまた違ったかもしれませんが、ぼくは持っていないので…
- 単純にトークを聞くのとメモをとるのとでいっぱいいっぱいだったこと
最終日のワークショップはOpen Source Swiftに参加しました。去年、Cloud Firestoreに参加してとてもよかったので、(Cloud Firestoreの次の候補として去年も申し込みしていた)Open Source Swiftを今年は第1希望にしてそれが通りました。あらかじめkitasukeさんがSwiftコンパイラをビルドする方法をブログにまとめてSlackで案内してくれていたので、2日目のトークを聞いている間にビルドしてみていたところ、MacBook Proの電池が切れかけるというアクシデントに会いました。電源のないところでビルドするものではないと思いました。切れかけてから、そういえばぼくはBackupスピーカーだったと気づいて慌てて充電ブースへ駆け込んだりしました 💦
なお、ワークショップ当日はSwiftコンパイラへのコントリビュートはまだ無理っぽく感じたので、corelibs-foundationの中を見ていました。XMLまわりで簡単っぽい残件を見つけたので取り組みましたが、フタを開けると思った以上に大変でうまく収めることができず(だから残っていたのかと納得)、PRにまでは持っていけませんでした。もう少しXMLそのものの知識と、オリジナルのFoundationのXML系API(macOSに存在)の振る舞い、そしてcorelibs-foundationが内部で使っているlibxml2に詳しくなってから再挑戦したいです。
今年は深夜高速バスを使って東京まで行き帰りしたので、体力的に辛かったです。さらにスピーカーディナー、懇親会、懇親会2次会といった毎晩のイベントで追い討ちをかけたので体力ゲージはゼロに近くなっています。もし、もう1日あったら倒れていたでしょう 🙄
それでも、この3日間の体験は素晴らしいものでした。やっぱり参加してよかったなと思います。オーガナイザーのみなさん、スタッフのみなさん、スポンサーのみなさん、さらに他の参加者のみなさん、こんな素晴らしい体験をありがとうございました!