フィクション作家がMediumを使うべき理由

Hiroshi Takeuchi
7 min readAug 25, 2015

by Tom Farr

もしあなたがフィクション作家なら、有益な情報を得ることができて、執筆作業のしやすい、様々なトピック上にあるアイデアのネットワーク化を促進するMediumはあなたにとっての場所かもしれない。一方で最新のショートストーリーを発表する場所ではないと思うかもしれない。

でもMediumは急速に成長しているネットワークで、読者をうまく獲得できていないフィクション/ノンフィクション作家にとっては完璧な場所だ。

Mediumは書くことに対してシリアスなライターにうってつけの場所だ、何故ならMediumはライターに自分たちの読者を見つけて欲しいと考えているから。あなた自身が世の中にものすごい速度で広まることはないだろうし、もしかしたら何ヶ月もかかってしまうかもしれない。でもMedium上なら、もし読者が読みたいコンテンツを書き上げることができれば、あなたはたくさんの人々へその作品を届けるチャンスを手にすることができるんだ。

Mediumは圧倒的にノンフィクション作家に利用されることの方が多いけれど、フィクション作家もMediumを活用するべきだと思う。今回はその理由を4つ挙げてみたい。

1. Mediumは執筆作業を簡素化してくれる

Mediumのシンプルなデザインはライターが執筆作業に集中できる環境を提供してくれる。フォーマット用ツールは最小限でどれも信じられないくらい直感的だ。画像を付け足したり、ヘッドライン、リンク、それにwebコンテンツを組み込むことだって簡単にできる。Mediumなら思い通りにデザインを変えることができる、そして最高に美しい。

書いて、Mediumの超簡単なフォーマット用ツールを使うだけであなたのストーリーはあっという間に公開の準備完了だ。

私はExtractionというシリーズ作品を書くためにMediumを利用している。

2. Mediumは読者を測定してくれる

Christopher Nolanの映画『The Dark Knight』の中で、Heath LedgerのJokerはこう言った、

「タダじゃ腕を見せられない」

ほとんどのライターは執筆だけで生活できることを目指しているけど、特に現代ではキャリアを積んでいく上で必要不可欠となるオーディエンス構築の機会を、処女作を無料で公開せずに獲得できるのはほんの一握りのライターだけだ。

無料の仕事はキャリアを切り開くための門だ。

何人かのブロガーは幸運なことにフルタイムでブログを書き十分な収入を得ているけど、最初からブログで収入を得ている人間なんて一人もいない。すべてのブロガーはまずは無料でブログを書き始めて、あるいは次も無料で書く、の繰り返しだ。

Mediumの良いところは、あなたがストーリーを公開した時に、あなたが自由に使える測定ツールが用意されているところだ。ストーリーを書いて、1,000人がそのストーリーを見てくれたら最高だよね?でもそれはMediumでの測定という観点からは成功とは言えないんだ。

本当に読者があなたの作品に惹きつけられたかどうか知るために、Mediumの測定ツールはトータルの読書時間を元に計測しているんだ。

Mediumは読者があなたのストーリーのページにどれくらい滞在したのかを計測しているんだ。

読者が最後まで読んだのか、それとも途中で読むのを止めてしまったのかを計測している、というわけだ。

Mediumは読者がどこで読むのを止めたのかといった正確な情報は教えてはくれないけど、1,000人があなたの作品に足を止めたけど実際に読んだのは342人だけだった、という情報は教えてくれる。もしこの話が本当なら君のストーリーはちょっとヒネリを加えたほうがよさそうだ。

こういったツールを使いこなせばあなたのストーリーはより良いものになるはずだ。例えば毎回ストーリーで新しいことを試してみるといった場合に、ツールを利用すればどの試みが失敗したかなどを評価できたりする。

3. Mediumは交流の場

あなたの書いたストーリーが好評だったか、読者がどう受け止めたか、うまくいったかどうかを知りたいとき…もし読者から直接その感想が聞けたらそれはとても価値のあることだと思わない?

嬉しいことにMediumは読者との交流には最高の場所だ。

読者が読んだストーリーに意見を述べられるようにするため、Mediumは2つの重要なツールを用意してくれている。

  • ノート: 読者はストーリー上のどんなテキストでもハイライトすることができるし、ノート(メモ)を挿入することもできる。ノートはテキストの横に折りたたみ式のコメントとして配置され、クリックすることでコメントを読むことができる。コメントはすべての人に公開することもできるし、自分しか読めないようにすることもできる。ストーリーの中であなたが好きだと(または好きじゃないと)思った内容をハイライトしたりコメントできるのは最高だ。あなた自身が書いたストーリーに補足を加えたい時にもこの機能は利用できる。
  • レスポンス: この機能はストーリーの下にあるボタンで、ブログのコメントのような働きをするのだけれど、各レスポンスはコメントではなくMedium上のストーリーである点が異なる。もし誰かがあなたのストーリーにレスポンスを書いた時、そのレスポンスを読んだ人の画面にはあなたのストーリーへのリンクが表示される。それによりあなたをストーリーを読んでくれる読者が増える可能性がある。

4. Mediumユーザーは読み物を探している。

Mediumはアイデアをシェアする場所だから、Mediumを使っている人々は価値あるコンテンツを探しているんだ。

Mediumは良質なコンテンツを探すのにうってつけな場所だ。あなたが人々を惹きつけるストーリーを書けたなら、Mediumのユーザーはきっとあなたの作品を見つけるだろう。

Mediumをもっと知るために

Mediumを使うのはとても簡単。でもMediumの使い方やどうすればあなたの作品をたくさんの人々に読んでもらえるかを教えてくれる外部リソースもたくさんあるんだ。

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Tom Farrはブロガーであり、ストーリーテラーであり、脚本家であり、高校でEnglish Language Artsを教えている先生でもあります。何かを作ったり、妻と三人の子供たちを過ごすことが大好き。The Whisper Projectで定期的に書くことやストーリーテリングについてブログを書いているので、そちらもよろしく。

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Hiroshi Takeuchi

Medium Japanでボランティア翻訳をしていました (現在は違います) 。ここに書いてある記事はすべて当時に翻訳された記事です。私個人の見解または創作物ではありません。引き続き公開はしますが、質問または訂正リクエスト等は受け付けません。ご了承ください。