インターネットとホワイトハウスと君(と僕)

Hiroshi Takeuchi
6 min readJun 22, 2015

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Chief Digital Officerとして働くということ

新しい仕事

僕の名前はJason Goldman。ここ数年で僕は人々にオンライン上での発言の場を提供するツールを作ってきた。そして僕が次にやることは今までとは少し違う — Chief Digital Officerとしてホワイトハウスで働くのだ。4月6日からこの仕事は始まり(本記事は3月25日に投稿)、政府とアメリカ国民とのオンライン上での結びつきを今以上に意味のあるものにする手伝いをするのだ。

このについては既に耳にしている人もいると思う、でもこの記事を書いている理由はそれとは関係はない。僕がこの記事を書いている理由、それは — このインターネットという場所が、僕が何をしていても、いつも最終的に行き着く場所だからだ。

僕の信じるもの

僕は、国民と政府の関わりは僕らの権利であり義務だと信じている。そしてオンラインプラットフォームは国民一人ひとりと政府の橋渡しとなり、政府に透明性をもたらしてくれると信じている。

僕がこのような考えを持つのは、僕の育った環境や今までの経験が関係している。僕は政治活動に熱心なSt. Louisの家で育った。母親は公立の小学校の校長だった。僕も高校・大学時代は周りの生徒と何度も討論を交わした。そして僕はBloggerとTwitterという、何百万人もの人々があらゆる議論を交わすウェブプラットフォームを構築した。そこで僕は、インターネットが人と人とを繋げるために使われた時に何が起こるか、直接目にしてきた。

挑戦

数ヶ月前からホワイトハウスの方々と、オンラインプラットフォームを利用して政府が国民と直接繋がる方法について話し合ってきた。ホワイトハウスはいつもアメリカ国民の声に耳を傾ける方法、政策や提案について国民と対話する方法を模索している。

ホワイトハウスから仕事をいただけるなんて思ってもみなかった。でもWashington, D.C.に来て欲しい、そしてインターネット上で政府と国民を繋げるために一緒に働いて欲しいと頼まれ、僕はyesと回答した。これは大変光栄なことで、信じられないチャレンジだ。

幸運なことに、既にホワイトハウスが取り組んだ幾つかのモデルが存在する。We the People, Big Block of Cheese Day、それにReddit AMAはホワイトハウスが数年間かけて作り上げたアメリカ国民と直接繋がるための革新的なアイデアの例である。

僕は君(人々)のためにこれら交信の場を拡大し、また新たな方法を模索することに注力していく。今月の初めにオバマ大統領はSelmaでとても力強いスピーチを行った。このスピーチは数あるオバマ大統領のスピーチの中でも僕には際立って見えた:

私たちが生きる民主主義の中で最も力強い単語は”We”である。”We The People.(私たち人間)” “We Shall Over come.(私たちなら乗り越えられる)” “Yes We Can.(私たちならできる)” この単語は誰のものでもない。みんなのものだ。そして私たちにはこの国をより良くしていくという — それはとても光栄な使命だ。

インターネット/テクノロジー/ソーシャルメディアが苦しみから僕らを解放することはないだろう。でも以前には不可能だったような、みんなで力を合わせて何かを起こす ― そんなプラットフォームは、作ることができる。

僕らはみんなとても大事なことを学んだ:何かを発信することと繋がることは同じ意味ではない。発信は誰かの意識を変えることができる。一方で人々と繋がることは相互に強い結びつきと変革をもたらす。繋がることは相手を何かに招待することを内包している。Twitterがこれほどまでに成功した理由の一つはTwitterがとてもシンプルな質問を人々に問いかけたからだ ― ”今何をしている?” そして人々に140文字以下でその質問に答えるように促した。Twitterを使っている人々がTwitterを定義しているのだ。フォロワーではなく、そこに参加するすべての人がTwitterを定義しているのだ。

今までで一番成功したプラットフォームとは、人々にそれに関与するための最高で最も意義ある機会を与えたプラットフォームのことを指す。僕の仕事はそういったオンラインツールを使って、アメリカ国民に政府に関与する意義ある機会を創造することになるだろう。

ヘルプ求む

大変な仕事だ。ありがたいことに僕には仲間がいる。僕より先にこのプロジェクトに参加しているメンバーは驚くほど優秀だ。デジタル戦略局の中にある僕の参加するチームはここ6年間でWe the Peopleなどに代表されるような革新的なプロジェクトを成功させ、アメリカ全土の人々とホワイトハウスが相互に繋がるために一役買ってきた。僕自身も、Selmaでの大統領のスピーチを成功させるという”最高の仕事”に時間を捧げたテック業界の友人達(1, 2, 3, 4, 5)から大きく影響を受けている。

今この瞬間も僕の思考は常に形を変え続けている。今後はソーシャルメディアをもっと近くでじっくりと観察していく、大半の時間は君たちの声に耳を傾けることに費やすだろう。

ここで君たちのために、是非ともこの質問に答えたい: アメリカをより良くするために、どうやって僕ら ― つまり政府と君と君のコミュニティー ― は相互に繋がることができるのか? これは特定の政策に賛成/反対するという話ではない。その答えは、僕らがどのように政府に関わりを提供して欲しいか、僕らがどのようにその関わりに参加したいか、考えあぐねた先にある。

Twitter、Tumblr、Medium、Facebook、どこでもいい、君の好きなところにポストしてほしい。ハッシュタグ#socialcivicsも使ってほしい。君たちからの意見を待っている、そこから学ぶことが沢山あるはずだ。僕は政府と人々のオンライン上での繋がり方はもっと沢山あると信じていて、だからこそのこの仕事を引き受けたんだ。そして僕の作った繋がりが君たちに使われることを楽しみにしている。

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Hiroshi Takeuchi

Medium Japanでボランティア翻訳をしていました (現在は違います) 。ここに書いてある記事はすべて当時に翻訳された記事です。私個人の見解または創作物ではありません。引き続き公開はしますが、質問または訂正リクエスト等は受け付けません。ご了承ください。