モダンUIから考えると、なるべくならストックフォトを使いたくないのです。
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ちょっとWEBコンテンツやアプリでのコンテンツについて話します。
10年前くらい素材辞典のCDをマシンに入れて、サムネイルをぼーっと眺めてるのが好きでした。
最近はフリーでも、ものすごくクオリティの高い素材があったり、いらすとやさんが世界を支配しようとしていたり、フリー素材アイドルみたいなもの何人かいたり、ぼくの好きだった素材辞典の世界はものすごい進化をとげて、変なカルチャーを作っちゃったりしてます。
こんなことを書いておきながら弊社の業務では極力、フリー素材やストックフォトを使わずに、コンテンツを作りたいなーと思ってます。
というのも弊社では、WEBコンテンツ、アプリなどを含めて、UIは必要最低限に、本当につたえたい「コンテンツ」を邪魔しない形で、という方針でUX設計、UI設計をしているからなのですが。。。
こういうUI設計をしていると、良くも悪くもコンテンツの濃度がもろにモニターから伝わってしまうのですね。その時、ストックフォトなどだと、あまりにも「作った感」がでてしまう。写真そのものに”平板であれ”、”作者の想いを入れたりして使いづらくしないでくれ”、みたいな役割がもたされているので、それはそれでしょうがない。
なので、できるだけちゃんと写真を撮る。これは、撮影スタッフを用意して、大掛かりにとかそういうのではなく、素人なりに、なるべく丁寧にiPhoneでもいいので撮影するとうことです。
それだけで、撮影した人のその時の感情や体調などが反映されて、写真に「濃度」がつく。うまい、下手ではなく手触りのある写真になってコンテンツの意図を伝えやすくなると思っています。
伝わるということには、文字を通して、構図を通してみたいなことは有るのですが、それ以上にコンテンツの「濃度」を通して伝えるという、ちょっとそういう、ロジカルには定義できなさそうなことを、ちゃんとUI設計にも入れられると良いなと思ってます(オカルトですが。。。。)。
ただ、毎回、必ず写真が撮れるとも限らないですね。予算的、時間的、物理的、いろんな条件で。
そんなとき、なるべくクリエイティブ・コモンズの写真を使うようにしています。
こういうやつ。祇園の写真でもすごく手触り感があって、ストックフォトとは一線を画す、手触り感。
ちゃんと作者のクレジット、リンクをつけてでもこういう写真を使っていくことが、WEBやアプリに「生々しさ」を、つまり個性を与え、マーケッターっぽくゆうと、リードのロイヤリティを獲得する(いい人にオッと思ってもらう)ことに繋がるんでないかなと、信じて今日もCCの写真を意味もなく眺めてます。
多分、スマートフォンが普及してから爆発的に「生々しい」写真がインターネットに増えていると思います。
ストックフォトは色を落として、目的にあった写真を探しやすく、使いやすくしてくれて、むちゃくちゃ便利です。
でも、「探す」という一手間をかけてでも、これだけ氾濫している生々しい写真にWEB制作を手伝ってもらう。そのほうが味のある仕事、納品物ができるとおもっていますのです。
ということで、何かあればお仕事ください。
hello@hitohineri.jp
こちらまでご連絡を。
ひとひねりはこんな会社です。