Amazon Dashと山と道のUX戦略の違いは?
--
久しぶりにECショップのお手伝いをしようとしています。なので、ちょっとオンラインで「買う」というUXについて、5分ほど考えてみました。
自分は「オンラインでものを買う」というのは、どちらかと言うと苦手でした。特にTシャツとか。
クレジットカードが怖いわけでなくて、自分の商品に対する期待値が高いからだと思うんですね。失敗したくない。実際、お店での買い物も、何度も店に足を運んで、いろいろそれを使うシーンを想定して、それでも買わない。みたいな。
低関与な商品に最適なAmazon Dashボタン
ただ、Amazon Dashボタンは結構つかうんですよね。もちろんトイレットペッパーとか、水とかいわゆる超低関与商品だから。
まあ、いままでもAmazonがあったんで、本やDVDなど、低関与商品ではないけど、ある程度期待値が確定している(これ、絶対いいものと知ってる)、もしくは期待値が裏切られてもリスクが低い(安い)ものはガリガリオンラインで「購入」してたんですが、水まではかってなかった。
帰りにコンビニに寄るほうが、スマホで買うより楽だったからなんですが。
それがボタン一発になった。さらに言えば、なくなったら勝手に注文してくれるとなると、Amazon Dashはほんと低関与商品に最適なECのUIだなーと。
実は高関与商品にもほしいDashボタン(私のみかも)
最近山登りを始めてまして。。。
山に関わるグッズはわりとこだわりたい。つまり、ほとんどの人がそうだと思うんですが、僕にとっての山登りグッズは高関与商品す。
とくに、あこがれのここの商品。高いし、すぐSold Outだし、ちょっとやそっとでは手が出ないんですが、いろいろ欲しい。
で、ここの商品はどう考えても高関与商品なんで、さすがにDashボタン一発で買うというわけに行かない。
が、ふと思ったんです。ほんとか?かわないか?と。
多分、わたしは山と道のDashボタンがあったらボタン押して買います。
たとえば、登山の途中でかっこいい感じの人が、山と道のリュックを担いでたり、実際、鎌倉の工房とか行ってないですが、店頭で何品か見たりしてる。
あと、やっぱり、HPでものすごく秀逸なレポートが載って、そこで判断できるからですね。
なので、ボタン一発でかえる。というか、ここ予約開始したらほんとすぐ売り切れちゃんで、ボタンをつねに持ち歩いて買い逃がさんようにしないと、だめだこりゃ。
高関与商品でも、リピートするくらいの信頼関係ができちゃえばDashボタンで買いそうです、僕は。
物と人が信頼しきった状態になる方法は?
ちなみに、わたしは一度気に入ったら同じものを何度も買います。
NBの靴とか、KAVUのセーターとか、無印のパンツとか同じものを何個も買います。だらか、十分関与して、信頼した商品は、商品の発送と一緒にDashボタンを送ってもらって、擦り切れてきたらボタンを押すとかになるといいんだけど。
問題は、そんな商品を信頼する状態にどうやって持っていくか?
もちろん、嘘をつかない写真とか、きっちりと解説した文章とかが必要で、小技に走らず、丁寧に紹介コンテンをつくっていく。これが基本だと思います。SEOと一緒だな。。。
VRとか、イベントとかそういうオンラインに閉じてないチャンネルと連動した方法もマストですね。WEBとかアプリだけで完結したら同しようもない。ものの良さを、やっぱり手触りで知ってもらってファンになってもらう、そしてリピートしてもらわないといけないし、そのものをつくっている人の思想をしっかり伝えてファンになってもらいたい。
これから手伝おうとしているECショップはどっちかというと、超高関与商品。
まず、正直にコンテンツをつくっていって、関与度をなるべくお客さんに上げてもらって、一度買ってもらって信頼してもらう。
そしたらDashボタンで、次も買ってもらう。。。
みたいな感じの体験をつくっていかなければならんのかなと思ってみたりしてみました。
ということで、ECサイトも絡んでるひとひねり。
何かお仕事あれば
hell@hitohineri.jp
まで、ご連絡くださいませ!
以下、引用、弊社の特徴です。
ひとひねりのパーソナリティは。
・WEBサイト、モバイルサイトにおいて、運用効率化に向けて新しい技術をどんどん試す。
・「効果的!」かつ「運用しやすい!」を再優先にWEBサービスを開発
・だから、組織コンサルや導入するパッケージの選定もやってしまう。
・サービスのKPI設計とかそのモニタリングもやっちゃう。
・なんなら、そのサービスが常にいい具合にまわるように、他社のスタッフもあつめて体制つくっちゃう!
みたいなところにあるかなと思ってます。
つまり、作りきって終わらない。並走しながらWEBサービスを、御社の組織を育てていく。
そのためには、クライアントの中にガッツリ入らせてもらって、「制作会社」「開発会社」「編集プロダクション」という殻を割って、仕事をする。
フリーのプロダクトマネージャ。
フリーのメディアプランナー。
フリーの編集者。
そんなのが弊社のパーソナリティです。