全く初めての業界を理解する時にした、7つのこと

Yusuke Saito
5 min readJun 5, 2017

全く初めての業界に飛び込む。

そんな時にどうすれば、業界のことをより理解できるようになるのでしょうか?

遺品整理ドットコム(https://e-hinseiri.com/)は、遺品整理業者さまと依頼者さまをマッチングするプラットフォームです。2017年2月に開始したサービスですが、それまで私は遺品整理業界、もっと言えばライフエンディング業界(※)のことは全く知らないド素人でした。(※)ライフエンディング業界:介護や相続といった生前から、葬式やお墓、遺品整理といった死後までを含めた業界のこと

しかしたった3ヶ月ほどで業界の深いコミュニティに参加させて頂き、情報を収集し、業界を理解できるようになってきました。

そこで今後の自分のためにも、また自分と同じように「業界をゼロから理解したい!」と思っている人のためにも、3ヶ月間でやったことを7個書き記しておこうと思います。

他の業界でもきっと当てはまることだと思いますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

①とにかく電話をしまくる

まずは、業界のことを知る人たちと繋がらなければ話になりません。私の場合には、それが遺品整理業者の方々だったので、とにかく電話をしまくりました。2日で70件くらいかな。たしか。

やってみると分かるのですが、出なければ一瞬ですが、繋がるとそこそこ時間が取られるんですよね。

「繋がる→事業紹介→アポ入れる→ちょっとヒアリングする→電話切ったあとにメモする&カレンダーに予定入れる」

これでだいたい5分〜10分くらいですかね。

②会ったら、「教えてください」と素直にお願いする

知ったかぶりは意味がありません。素直に「教えてください」と言いましょう。

ただし、単に「教えてください」と言われても「何を、どうやって、教えればいいんだろう?」と困ってしまいます。したがって、例えば「現場に連れて行って下さい」とか「イベントあれば一緒に同行させて下さい」とか具体的にするのがコツです。

③イベントには参加しまくる

関連のあるイベントには参加しまくるようにします。イベントはコアでクローズなものほどベターだと確信しました。

今、私はトップの遺品整理業者だけが集う飲み会に参加させてもらっています。クローズドなSNSグループにも招待されており、そこから得られる情報がとてつもなく役に立っています。

ちなみに、私がとても行ってよかったと実感したイベントが下記なのですが、相当マイナーでしたし、招待されなければ見逃していました…(招待してくれてありがとうございました!!!)

④一対一で会ってじっくり話を聞く

これは当然なのですが、じっくり話を聞く時間を取ってもらうようにしましょう。もちろん質問事項は事前準備で。

質問事項は、チームメンバーがいるなら事前に叩いてもらうようにしましょう。投資家がいれば投資家でも構いません。私は初期はどちらもやっていました。

⑤現場にはかならず行く

「インターネットビシネスをするので、現場を知らなくも大丈夫です。」

という方は、実は結構いるんだなぁと人と話しててわかりました。

現場には事業のヒントが転がっています。とにかく初期の段階は現場に行くことをオススメします(しかも出来れば社長が)。私の場合には、遺品整理の現場はもちろんですが、孤独死の現場にも行きました。強烈な臭いでしたが・・・

⑥自分が出来ることを提供する

遺品整理業者の方々は業界的にITに疎いので、こちらが提供できることは出来る限りしました。

SEOやWEBページ制作、リスティング広告など結構基礎的な情報でも喜んで貰えました。またTHETA(360度カメラ)を紹介してみたら、翌日「Amazonで買っちゃったよ〜!いいね!これ!」というお礼の電話をもらえました。

お互い持ちつ持たれつ。そんな関係性を作ることで、もっと色々なことを教えてくれます。

⑦心で会話する

ここは人によって意見が異なるかもしれませんが、初期の段階はビジネスビジネスはしない方が良いです。

どちらかと言うと、人間性と人間性でコミュニケーションを取る形が望ましいと感じました。

ビジネスビジネスだと「お金をくれないと教えてあげないよ」となりかねません。ここは私が最初気づかずに失敗していた点でした。幸い、優しい業者の方々に指摘されて直しました。

以上が、私が3ヶ月間で業界を理解するために行ったことです。業界紙を読むとか、RSS登録しておくとかあったのですが、あまりに細かくなってしまいそうなので今回は割愛します。

ただ、やっぱり情報収集ってすごく重要で、結局インプットした分しか人間はアウトプット出来ないんですよね。

そういう意味で、自分のインプット方法は、もっともっと質と量をあげる必要があるなと感じています。

先日、元Amazing Lifeの篠原さんにお会いさせて頂いた時には、「思いついた単語は、すぐにGoogle Alertに単語登録して情報を得るようにしてたよ!」と仰っていました。

私は、「孤独死」「終活」「遺品整理」「特殊清掃」しか登録してなかったので・・・この記事書いている途中に20個くらい追加しておきました。苦笑い

年齢性別国籍宗教関係なく、先輩方からは色々学んでいかないといけないなぁと改めて自分で記事を書いていて思いました。

次回の記事もお楽しみに。

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Yusuke Saito

modecas Inc. CEO。遺品整理業者と依頼者のマッチングプラットフォームである「遺品整理ドットコム」と ライフエンディングのメディア「遺品整理ジャーナル」を運営。遺品整理ドットコム: http://e-hinseiri.com/ /遺品整理ジャーナル: https://e-hinseiri.com/blog/