ルワンダへ大人の修学旅行をしてきました

Takahiro Horike
7 min readMay 14, 2018

--

5/7–5/13の1週間でルワンダに行ってきました!レックスバートさん主催のルワンダへ視察ツアーに、CYDASのCTOである吉田真吾 さんに声かけてもらい、Serverless JPコミュニティで一緒に活動している工藤淳さんやMichael.H.Oshitaさんと共にそのツアーに参加してきた形です。

僕としては、子供の頃にNHKなどで放送されていた虐殺のドキュメンタリーをたまに親父とみており、その風景が強烈に残っていました。そこで今やGDPが毎年8%の伸び、そして、その中でも特にIT産業が大きく経済発程している背景から、これは是非現地に行って見てみたいという興味が湧き参加してきました。

街並み

これらはキガリ市内の街並みです。この3枚の写真を見比べてみる全く違う国のように見えます。1枚目は裕福な人達や外国人しか出入りしないような施設です。その他の写真はは地元に人たちの暮らしぶり、まだまだ裕福な層は1部の人達と言ったイメージです。
メインとなるストリートはきちんとアスファルトで舗装されていて、たくさんの車とバイクが行き交っています。

しかし、3枚目の写真のよう1歩路地の方へ入ると全く舗装がされておらずイメージ通りのアフリカの風景といった感じになっていました。

食事

ご飯はとても美味しかったです。普通に日本であっても美味しいといえるくらいのクオリティだと思います。ステーキハウスやアジアンキッチン、イタリアン、中華やインド料理に日本食など、一通り揃っています。そしてビールやメインディッシュをたらふく食べても1人日本円で2,000から3,000円程度とかなりリーズナブルです。

しかし、これらはすべて外国人向けのお店に限ります。右の写真は地元民向けのビュッフェスタイルの店なのですが、味は薄く肉はくさく栄養のバランスも偏り気味で、全然美味しくなかったですw

是非食事はローカルフードではなく外国人向けのちゃんとしたお店で食べることをお勧めします。

ルワンダのIT産業の状況

TASへの参加

ルワンダに来て、2日目と3日目はTASというアフリカ最大のICT国際会議Transform Africa Summitに参加してきました。日本で言うとビックサイトとかでいろんな企業が集まって、展示会とかやったりするじゃないですか。ああいうノリのイベントです。

日本からはJICAやサムライインキュベートといった組織来ており、若いスタートアップを支援しています。それらのスタートアップによるピッチイベントやブロックチェーンに関してのセッションなどが特に印象的でした。

この国では、金融分野(特にモバイル決済)や農家向けのサービスが多くスタートアップとして展開されているようでした。特に田舎の方に行くと口座を持っていない人もたくさんいたり、これらの分野はまだまだ社会インフラとして浸透しておらず、多くの会社が様々なアイデアを出して解決しようとしているようでした。

現地企業への訪問

4日目はWiredinさんという日本の企業と提携して受託開発をオフショアで受けている会社やYegomotoというバイクタクシー向けのプロフィール情報や車両管理のSaasを提供している会社などに訪問してきました。

現地の実際にコードを書いているエンジニアの人たちと、どういった開発環境やサービスを使っているのか色々と聞いてきました。インフラはAWSであったり、地元のデータセンターのサーバーを使っていたりと言った感じでAWSについてもEC2以外は特に使ってないとのことでした。このあたりはまだまだアプリケーションの作ることのみに集中して、インフラ構成の自動化や効率化と言った部分にはまだまだ着目されていないようです。

また、日本で言うWordBenchやといったエンジニアのコミュニティも活発には行われていません。情報をコミュニティで共有する文化やそれをすることでどういったメリットがあるのかという部分の理解がまだまだ育っていないようです。実際に大学でプログラミングの知識を付けてもエンジニアとして就職できる人は1部で、その余裕自体がなさそうな印象を受けました。

ただ、それらのことはこれからもっとITの分野が発展していけば自ずと解決されていくのだろうなと感じました。彼らのモチベーション自体は非常に高く日本や海外の人たちと比べても全く引けを取っていなかったからです。

ジェノサイドミュージアムへの見学

ジェノサイドミュージアム

企業見学を行った4日目と同じ日に、ジェノサイドミュージアムへも行きました。中は実際にジェノサイドを受けて家族をなくした方の証言の動画やたくさんの遺体の写真、その遺骨などが展示されていました。

ただ、率直な感想としては、あまりピンとこなかったというのが正直なところでした。なぜなら、展示されているすべての証言自体が被害者のものばかりであり、その結論も「ジェノサイドはいつどこでおこるかわからない」といった非常に抽象的なものだったからです。

確かにベルギーによって作られたツチ族とフツ族の身分差がこういったことを引き起こす元になったと思いますが、本当にそれだけで虐殺をするだけの恨みが引き起こされるでしょうか。色々と疑問が残るものでした。

実際に1996年、「自国の安全保障上の理由で」コンゴに侵攻したルワンダ軍(RPFの軍隊)はコンゴ東部に侵攻し、難民キャンプを襲撃しています。その際にルワンダ難民(フツ)と彼らを受け入れたコンゴ住民計数万人を殺戮したというレポートもあがっています。RPFとは1987年にウガンダに逃れたツチ系難民によって設立されたルワンダの旧反政府勢力であり。現在ではルワンダ大統領ポール・カガメ率いる政党です。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/05/post-10124_1.php などの記事を読むと興味深いのですが、あればダブルジェノサイドだったのではないかという説もあります。そこまでの恨みがあってこそであれば、あの悲劇が起こったことにも納得が出来る気がします。

アカゲラ国立公園

最終日にはアカゲラ国立公園に行ってきました。これぞアフリカの大地という感じでよかったです。ライオンが見られなかったことは残念でしたが、キリンの交尾を見られたことが一番のトピックスでしたね。

まとめ

とても満足のできたツアーでした。ルワンダの空気や現状、なんとなくジェノサイドをそのまま引きずってくらいしてる人々の空気、経済やそこの自然など、実際に現地へいって感じることが出来て、大きな収穫になりました。アフリカへ行くことの抵抗感がなくなったのも良かったかなと思います。

次はアフリカへ行くなら南アフリカやケニア当たりを訪れたいと考えています。それらの国も経済発展をしていて、またルワンダとは違った刺激を与えてくれるでしょう。

このツアー自体は半年に一回行われているので、是非是非一度参加してみる価値はあると思います。

--

--

Takahiro Horike

JavaScript and PHP programmer in Japan. I love Serverless and AWS. ⚡️Serverless Framework Core Contributor and plugin developer. https://github.com/horike37