Twitterにいるルサンチマン数学徒へ ー スタートアップをやれ

皆さまこんにちは。志位++和夫です。

今回も、大学院を中退したりして、大学から離れたけれどもやっぱり数学で食べていきたいルサンチマン数学徒が、「何故簡単な数学を使って、明確に誰かを幸せにするスタートアップをやって大失敗した方がいいか」について話したいと思います。

まず、今の時代の就職するタイミングを失ってまともな企業に就職できなかった数学徒がどうなっているか?ですが、満足出来る経営者に巡り会えたなら多分この記事を読んでいないでしょう。そうでない人は大体無職か、非正規/低賃金労働者をしているでしょう。僕もそうでした。

この時何が問題かというと、自分のプライドと、生活するお金に困ります。誰かと協力すれば生活するお金はどんどん小さく出来るのですが、今その日本円をいかに効率よく使うかの話ではないので次にします。今の物が溢れる時代に大事なのは自分のプライド、精神でしょう。

今まで数学を辛くも楽しくやっていたのに、数学で食べていくことをあきらめ、虚無を感じながら時間を浪費している自分を正当化できずに悩みます。

自分を大事にしない人や未練を切って精神的自傷する事に慣れている大人だと「いや自分はこれは諦めたのだからもう見ない。」とか「今はそれ以上の幸せ(だと自分が思う事にしている)があるからもういいんだ。」と正当化が出来るのですが、正直に疑問を持ったまま解決策を考える事が実力になる数学徒がそんな事できるんでしょうか。

大学で名声を得たいとか名誉を得る事が目的の方なら大学に残って努力すればいいでしょう。大学があなたを大切にしてくれたならいいのですが、中退したり逃げなきゃいけなかった理由を作った大学が、あなたを大切にしなかった大学が良いところと思いません。

でもこれを読んでいるようなルサンチマン数学徒はそうでは無くて、自分の好きな数学や、自分が身に付けた数学の技術を使って誰かの役に立ったり、どこかの競争で一番になったりして、自分の能力を100%出し切りたい、出来ればその力によって社会で存在価値が出て、お金を稼いで生活したいと思っているのではないでしょうか。

僕はそれに対する「結構いいんじゃないかな」と思っている近似解である「簡単な数学を使って、明確に誰か幸せにするスタートアップをやって大失敗する。」という案を提案したいと思います。

何故スタートアップか

スタートアップ企業が普通の会社で仕事をするのに比べていいところはポールグレアムの「ハッカーと画家」に書いてあるので説明は必要ないかもしれませんが、簡単に説明すると、誰かを幸せにする仕事は目的がはっきりしているので何をするか判断がしやすく、ユーザが何人いるかなど、評価も簡単になるからです。

またどこかの誰かがやっていることをするよりも、新規性がある方があなたの仕事が尊くなります。スタートアップはその価値に気付いた少人数の人達で一気に短期間で大量の判断を自分たちで行なって、自分たちが手を動かして仕事をやります。

何故大失敗してもいいか

まず、無職や非常に賃金の低いあなたは大失敗するリスクが一番少ない。一番失敗して泣く人が少ないどころか挑戦と経験を喜ぶ人も出るレベルです。そして、

真面目に仕事をやって大失敗した人って見たことありますか?

僕が見てきた大失敗した人というのは自分の頭で考えずにテキトーな事をしたり、当初やりたかった事を忘れて目の前の痩せた利益を取りに行ったり、そういう事をする人間をチームに入れてしまい、失敗した人が多いです。

もちろん運が無くて失敗する人もいます。何故それでも僕が大失敗する事をお勧めするかというと、今の労働市場では自分で考えて自分で行動して大失敗した人の市場価値が滅茶苦茶高いからです。

新しいマイクロファイナンスの企業が大失敗した後にそれでも四苦八苦しながら切り盛りしている矢先、大企業に買収されたのも記憶に新しく、景気が上がり、企業は投資をしたがります。ベンチャーキャピタルが日本にも増え、どこも優秀な手の動くスタートアップ企業を探しています。硬直してお役所になってしまった企業からは改革や新規事業などが中々出てこないので新しい会社を買って変化を起こそうとします。

だから今、スタートアップを始めることとをおすすめします。

何故簡単な数学を使うのか

それはあなたが難しい数学をできないからです。というと怒られそうですが、簡単な数学でも人を幸せにできるからです。そして簡単だとあなたが間違わないし正しい解にたどり着きやすく修正もしやすい。

お客さんを幸せにするために改良案を考えていくと、新たな数学を勉強しなきゃいけないことが増えます。どんどんやる内容が高級になり、僕らも条件付き確率を素直に求めていたはずがランキング学習や離散数学、統計学を勉強し直して最適化問題を解いています。自分の知的好奇心以外のモチベーションで新たな数学を勉強するのも案外楽しいですよ。

そして何より、競合も最低限数学ができる人がいないと追い付けなくなるというのが簡単な数学を使う事の利点です。競合が数学徒を稼働する時代になったら、あなたの就職先はこの労働市場に溢れているということですが、今はそうでないならむしろこの環境は追い風です。

また、数学を使ってお金を稼ぐ経験を積むということによる自己肯定感の上昇が得られ、これからの自信になります。業務経歴書にも自分がやった事が書けるのですから、これからの履歴書のようなものに自分が数学で仕事をしていたという経験を書ける喜びはルサンチマンな皆様に取ってこの上ないでしょう。僕はとても嬉しかったです。

でもこの「数学を使って仕事をしていた経験がこれから新たに仕事を得る際に関係ないだろう。」と考える人たちもいるでしょう。

でもちょっと考えてみましょう。

数学を使う仕事を挙げてみると、アクチュアリー、暗号論研究者、ロケットサイエンティスト、クオンツ、データサイエンティスト、機械学習エンジニア、など結構あります。

しかしそれらに明確な区分ってあるんですか?

一時期最大効率を出していたファンドを経営していたジム・サイモンズは若い頃暗号論の研究所に勤めていたがいわゆるクオンツの走りをやり始めたし、NASAで大量解雇されたロケットサイエンティスト(今の日本でいう熱流体解析エンジニア)はウォール街に流れ込んだ。現代の暗号論研究者の姿である日本のビットコイン研究者達は学生時代は素粒子や流体、統計物理などをやっていたやっていた物理屋が沢山います。僕も大学では数値流体しか知りませんでしたが今はデータサイエンティストと書かれた名刺をカバンに入れて機械学習エンジニアやりながら副業でFXのシステムトレードBotを数人で開発しています。

あなたが数学を使って仕事をした経験が絶対無駄になることはありません。

要するに何か

このスタートアップをやって失敗しろと言うのは要するに、数学で仕事をする人間になる最初のキャリアのための仕事を自分で作ると言うことです。

この新卒至上主義、若者差別の蔓延る歪んだ日本社会だと自分が望む配属や仕事や職種が、すでに会社にいる人の政治や利権によって邪魔されてしまいます。業務経験すら得られないなんてバカらしくないですか。

よっぽど上手くやれる人ならいいのですが、周りがそうしてくれるほど実力のある人や運のある人ばかりではありません。

だからリスクを取って、直接市場で戦う方法としてオススメしています。この市場というものは完全に平等なので、弱肉強食ですが、平気で若者に酷い事をする悪い大人に邪魔されにくく、正当な評価を受けます。

しかも更に良い事として(実は一番大きな利点なのですが)、本当に強い人と勝負をすることになるのでかなりの確率で負けてしまいます。しかし本当に強い人と正面から勝負した人というのは、『本当に強い人同士の間では敬意を持って相手をしてくれる』のです。何故なら、殆どの本当に強い人は自分もそうだったし、その失敗でしか強くなれないから。

ルサンチマン状態の人にはあまり意味がないかもしれませんが、日本の資本主義の姿はそんなものだと僕は想像しています。

抽象的な説明ばかりでつまらないかもしれませんが、次回はじゃあ具体的にどうやって始めればいいかを書いていきたいと思います。

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