映画「カメラを止めるな!」(ONE CUT OF THE DEAD)

演劇・俳優・映画監督を目指す方のための専門学校「ENBUゼミナール」のシネマプロジェクト第7弾作品として製作された作品

脚本も手掛けた上田慎一郎監督は、前半と後半で大きく赴きが異なる異色の構成や緻密な脚本を元にリハーサルを何度も行ったと思う。

クリストファー・ノーラン監督のデビュー作「フォロウィング」のような、ずば抜けた傑作映画に相当するほど面白い。

福田雄一監督作品であるにも関わらず、12館のミニシアターで公開されるに留まっていた「HK 変態仮面」は、あまりに破壊力のある面白さから、劇場回数が増えた経緯がある。

この映画の脚本は、表の作品と裏方作品のギャップを上手く描いた「ギャラクシー・クエスト」のような面白さがあり、かなり映画好きなスタッフが作っているんだなという熱意が伝わってくる。

モキュメンタリーホラー映画によくある矛盾を、裏舞台として描いてるのがポイントで、そのエピソードが繋がるように、長回しの中で演技をしなければならないという難しさが、後から緊張感と笑いがこみ上げてくる仕掛けとなっている。

なぜ「ワンカットで撮影しているのか?」という理由付けに観客も巻き込まれる。

上田慎一郎監督はどこで「ポーン!」を思いついたのか聞いてみたいと思った。