映画「ムーンライト」

バリー・ジェンキンス監督が、長編作品2作目として、劇作家タレル・アルヴィン・マクレイニーの未発表脚本を映画化した作品。

第89回アカデミー賞で、作品賞、助演男優賞、脚色賞を受賞している。

なお、ブラッド・ピットが、プロデューサーをつとめ、アカデミー賞の作品賞を受賞したのは、ディパーテッド、それでも夜は明けるに続き3作目となる。

助演男優賞を受賞したのは、映画の冒頭から登場するドラッグディーラー役を演じたマハーシャラ・アリで、主人公の母親役を演じたナオミ・ハリスは助演女優賞にノミネートされた。

この映画には、少年期、青年期、成人期とする3つの章に分かれた構成がとられ、それぞれスクリーントーンが異なっている。

その3人の主人公を演じる俳優はノミネートされないというのが印象深い。

マイノリティである白人ゲイを題材にした名作として、第78回アカデミー賞で、監督賞、脚色賞、作曲賞を受賞したアン・リー監督の「ブロークバック・マウンテン」があるが、この作品は、さらにマイノリティである黒人ゲイであり、育児放棄の母親を持つという主人公にスポットライトが当てられている。

映画の内容からして単館上映向きの作品で、拡大ロードショーされるような題材ではない。

他民族国家であるアメリカで、アイデンティティを表し、男と男の愛らしきものを切り取った物語を映画化することは、実は容易いことではなかったのだと感じた。

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