Appleの100%子会社として、iTunes、FileMaker、Beats by Dr. Dreなどがあり、最近だと、Apple Pay Cashにおける個人送金に関するプライバシーを守るためのApple Payments Inc、再生可能エネルギー開発のためのApple Energy Incなど、新しい子会社も多く設立されている。
こうした子会社の活動は、製品として確立しているFileMakerやBeats by Dr. Dreなどは、一般的にも把握しやすいが、サービスを提供するiTunesは、いったいどのようなマーケティング活動をしているのか今一見えにくい。
iTunesが行っている、外部からiTunes Storeに誘導する流入方法の一例として「TikTok」を紹介する。
TikTokは、ある決まったお題に合わせて投稿するパターンが多く、そこに使われている楽曲も当然同じものが繰り返し使われる。
倍速再生楽曲として使われている「倖田來未 / め組のひと」は、リバイバルヒット曲となった。
TikTokの楽曲は、Bytedanceが買収し、後に「Tik Tok — including musical.ly」とリネームされた「musical.ly」が提供していたのだが、このmusical.lyとiTunesは、パートナー契約を結んでいて、iTunesのプッシュ曲ー>musical.lyー>TikTokのお勧め曲という流れが出来ていたようだ。
TikTokの人気曲はiTunesに必ずあるという状況を作りだすためには、自らヒット曲が生まれるための活動が必要で、レコードレーベルが良く行うヒット曲を生み出すための活動をiTunesも行っているようだ。