敗北の感情
私が日本語の遣り取りで一等嫌うのは、感情を訊ねる風習と、それに疑問を抱かないお約束の振りに対する述です。あればかりはその遣り取りを耳にしただけでも鳥肌が立ってくるものです。
大阪の橋下さんは日本のメディアが拵えたものというのもここから来ています。メディアも人びとも橋下さんと共有関係にあるんです。感情で橋下さんはお話する、メディアは冷静を務めようとする。しかしその冷静さがまた感情なのです。とっても非力な感情です。ですから橋下さんはもっと強い感情ではなしをします。するとメディアは最も簡単にそれに押し捲られ、こんどは理路的なはなしをし出します。人びともそうです。だがここで最初からメディアも人びとも感情で始まったことを責め立てられます。
「どうお感じになられましたか?」
のことばの始まりが日本にある以上は、感情を武器にする人びとの前にはいっしょであり、敗北するのです。これが<敗北の感情>というものかも察れななどと私はおもうふしかないのです。

