湯好青ナレド、妖高シ

事実は小説よりも奇なり……。

私自身が癇癪を抱えるとこれはもう私が磁石のようになっていつものことですがその癇癪玉を爆発させるかのような誘爆を招くようにたいがいがなっています。これもそういう星の下というんでしょうか。真っ先は傘から始まったことは昨夕に投述しましたが、そこからがいけない。雨中のトラフィックのなかやっと温泉へ到着。ロッカールームで着替えるんかに心が和み始める。これは癇癪玉もおそらく爆発しないで済むのではないか……と。横を機と見れば、そうですねアジア系の青年(少年にしか見えない)。といっても重度の身体障碍を持つ青年が私に手を振っている。私も手を振って応えるまではよかったんですが、父親がどこにもいない……。一人取り残されている。周囲の客人にお父さんですか?と尋ねても誰も関係ない風を装う。和みもここまで。一変として癇癪玉が膨れ上がる。顔なじみのスタッフがやってきて「私たちが引き受けるのでどうぞお入りになって」というので、大浴場へ。熱いシャワーを浴びて、大浴槽。まぁ寒い終日でもあり湯けむりがなんとも美しい。湯けむりと身体に滲みてくる温かさを堪能しつついれば、件の青年を父親が手を引いて大浴槽にやってくる。声にもならぬ歓声を青年はあげている。私はああよかった、よかったと和んだその転瞬、父親がおしっこをさせてしまう。大浴槽に。それはそうで彼はおむつをつけていた。湯客がその光景に仰天となり一斉に大浴槽から逃げ出すように上がってゆく……。私はおしっこぐらいとおもっていたが、父親の方へ湯のなかを歩いていって、「お子さんの保護をきちんとしないと湯客に迷惑をかけましょうから、よろしく」と言えば、知らぬ存ぜぬ仮面。無視された。ここで癇癪玉がまたも膨れ上がる。膨れ上がって折角の温泉を台無しにはできぬと、スチームに入りのんびりしていると、こんどは中東系とおぼしき湯客が入ってきて座るや否やブリブリブリという大音響の放屁をぶっ放す。これまた湯客が仮面を強張らせ一斉に外へ出始める。私も臭いに耐えかねて外へ出る(放屁勝ちという倒錯が罷り通って私たちが出なければならない)。外では湯客同士がて形態模写でそれぞれに信じられないという合図を交換している。困った、困った。もうこれで大浴槽にも入れずスチームに入れない。湯客が通報したんでしょうアナウンスが大浴場に各国語で流れる。「おしっこを浴槽でしないよう、おならをサウナでしないよう」。あまりにもあからさまなアナウンスに大浴場内の湯客はその容貌を強張らせ、いっせいに該当場所から逃げ出る格好となり、混んでいる温泉は誰もがいない大浴場、スチームとなって、残る熱湯、冷水そしてドライサウナに集中してしまい入るに入れなくなる。そんなところへきて、日本のプロ野球選手達(一名は大リーグ入りが決まった者)が入ってき、あの例の日本的湯話をおっぱじめる。しかも冷水浴の手狭なところに入るだけでもなし足だけを突っ込んで辺でべらべら始めるときては、私も出ざるを得ない。癇癪玉は瞬く間に膨れ上がるが、これはもういけぬと温泉を出る。

U・S・Aに危険が迫っているのは、多くがパブリック・グッドにたいする主要な態度を回避し始めていることで、日常でもそれが明瞭になってきていることです。これは非常にU・S・Aにとっては危険なことです。

温泉を出て迎えの車に乗り込み、あれほど予約確認をしておくようにと申し渡してあった店に予約はしたんだが、店側スタッフのミスで予約が入っていないことを到着時に識り憮然。その後は投述のとおり、コーヒー・ルンバのコケージャンに、そして帰邸後のニッポンの都市の増長に大炸裂となった次第。
一応帰邸時で塩をまいたのは効いたとはおもうのですが、偖、きょうは……あまりいい予感がしません。しませんので他行は中止に。

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