私たちがわかっているただ一つのこと


「私たちの変貌に就いて、〝既成政治〟への拒絶〟と簡単に括って報じるのはそれは容易い。しかし変貌はそのような簡単な割り切り、括り方で捉えられるものではない。多くの人びとが既成政治への拒絶というのなら、ネイヴァー評議会から市・郡・州の政治まで拒絶ということになる。そうした発想が日本で容易く楽々と書けるのも、日本なら日本の政治が人びとのものではなく、なにか包丁かナイフで幾等分に容易く切れる他人事であるからだろう。私たちはその既成政治を変貌させるために既成政治のなかでそれぞれが帰属しているそもそもの母集団を歴史と時代の変貌に対応させる変容を進めてきており、進めているのであり、そのような単細胞的な割り切り方なぞはどこから何を引っ張りだしてきても、どのような定規を宛てがっても分かりやすくすることはできない。分かりやすくすることこそすべてを間違うのである。それが変貌のそもそもの性格であるといえる。英の動き───そしてこれから及ぶさまざまな現象もまたそのような単細胞的な括り方をしては変貌を捉えることはできない。そしてただ一つ言えることがある。それは、「私たちは時に失敗する」ということであり、そして「私たちは絶対に、後戻りはしな」いということである。これだけが唯一私たちがわかっていることだ」

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