未来を生きるということはとても愚かに見える。

takahito iguchi
3 min readOct 17, 2015

ユニコーン研究、正直やめたほうが良いと思う。同じことは二度起こらないし、そもそもそれを模倣することはユニコーンになることの真逆の行動だと思う。

未来を生き、欠けているものをつくれ。

これはもうほとんどの最も大きいスタートアップがどうやってはじめられたのかを説明します。AppleもYahooもGoogleもFacebookも、最初は会社になる予定すらありませんでした。

創始者が世の中で欠けていると感じて作ったものから巣立ったのです。From ”How To Get Startup Ideas“ by Paul Graham

フェイスブックやアマゾンの改善をすることはフェイスブックやアマゾンに任せておけば良いし、クレイジーなアイデアを実行することと、かつてクレイジーだったアイデアを再度実行することは全く違うことだ。

ユニコーン研究の危険なのは、ユニコーンの模倣をすることで思考の型がそこにハマってしまうこと。

それによって、本来自分しか持っていない何か「欠けているもの」の察知、洞察、仮説化、製品化など本来ものすごく大切というか、唯一やるべきその日の仕事が疎かになってしまうことだ。もしかすると間違っているかもしれない、まだ世の中には存在しない新しい価値観は一見物凄く愚かに見える。

とてもオカシイ、無価値なものに今はまだ見える。それを取り出して世の中に持ってくることは、何か狂った行動のように観えてしまう。

だから、実際その行動の難しいところは競合勢力の強大さとか資本力とか技術力などではなくて、その狂ったアイデアを実行するための忍耐強さとか、自身の行動に対しての信頼をちゃんと持ち続けることではないか?

ユニコーン研究はその克己心を育てるどころか弱くしてしまう面がある。

既に成功したパターンを学ぶのはもちろん良い面もある。でも、そのパターンを安易に採用することで、まだ実証されてはいない、けどオリジナルな価値を孕んでいるアイデアの本質的良さや強さ、破壊的な創造性を弱めてしまう可能性がある。

未来を生き、欠けているものをつくるという行為はとても愚かに見えるものだ。

だから何か過去に成功したパターンにはめこんで安心したくなる。でも、それでその独自のアイデアの価値を台無しにしてしまっては意味が無い。

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