

「地方移住したい!」という人に伝えたい7つの真実。
標高700メートルの空き家に住むアシスタントの矢野さんの記事が好評なので、ふたたび転載します。前回の記事はこちら。
こんにちは、イケダです。うちのアシスタント、矢野大地氏が超面白いので、mediumにて記事を転載させていただきます。medium.com
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こんにちは、イケハヤ事務所の矢野大地です。
「地方移住」が美化されすぎている気もするので、僕が感じている地方移住のリアルをまとめてみました。
僕の生活でのメリット、デメリットはこちらにまとめています。
①「便利」ではない。


まあ、普通に便利ではないですよね。
周りに大きなスーパーとかコンビニはないですしね。コインランドリーとかもめっちゃ少ないし……。
あとは昼飯食べるところも結構被るし。
僕の住んでいる本山町は100均がないのでなんかイベントとかするときに本当に困ります。
何かしたい、何かを買いたいと思ったときに、すぐソコにないってのは田舎の不便なポイントでしょうね。
②車を持つのは当たり前。
人にもよるし、場所にもよるんですが、公共交通機関が格段に少ないです。
僕の住んでる本山町はJRすら通ってませんし、路線バスも1時間に1本とかザラです。一家に車2台持ちが平均的ですからね……。
実際、月の生活にかかるコストは低いですが、車の燃料費、維持費が結構負担に感じます。
疲れてるときに移動が車ってのも正直つらいですし。道も狭いので安心もできないですよね。
③形ある仕事は選べない。
田舎では「自分が就きたいと思う仕事」を見つけるのは至難の技です。
実際に求人をしてる会社なんかは全然あるんですが、それが自分がしたい仕事かと言われれば疑問が残るような感じですね。
こうした理由で多くの若者たちが都市部へ流れて行っている状況があるし、その気持ちは、住み始めてからより理解できるようになりました。
仕事を自分で生み出せる人はいいのですが、そうじゃない人にとっては「生活はいいけど、仕事がいまいち」という感じになってしまいそうです。
④独特の文化も未だに残っている。


僕も今住んでいる地域の伝統の「神祭」に参加しましたが、その地方独特の風習なんかがいまだに残っています。
昔ながらの文化は大切に守るべきものであると同時に、若い人にとってはわずらわしいものの一つでもあります。
何を面白いと思うかは人それぞれですので、こんな風に地域内に決められた文化があると自分の時間もわざわざ使わないといけないんでめんどくさいと思う人は多いでしょうね。
たまに”これって意味あるの?”みたいな感じのイベントもあるので、全部に参加しないといけないっていうのは正直つらいです(笑)
⑤個の強みが重視される。


田舎っていい意味でも悪い意味でも”個”の強みが重視されます。
僕の強みはどんどん挑戦していくことです。移住してすぐに、地元の人に「こんにちは!こんなことやろうと思ってます!」とアタックしまくったところ、とんとん拍子に話が進み、すでに自分のやりたいことができてきています。
僕はうまくいったパターンですが、強みや行動力のない人は、いつまでたっても「よそ者扱い」を受けがちなので、厳しい環境なのかなとも思いますね。
⑥教育環境を選べない。
田舎の一番の課題はこれだと思っています。
人口が少ないことで学校が合併され、選択肢が少なくなっていく。こんな教育が受けたい!と思っていても、学校を選ぶことはできないし、周りにも塾などの施設はありません。
希望する教育を受けたいのなら、高い交通費・高い下宿料を払って、「教育を受けにいく」しか選択肢がないんですよね。
でも、それあできるのは豊かな家庭だけです。一般的な家庭は、地元に残っている場所で教育を受けるしかありません。
僕はここをどうにかしたいと思ってるんです!
⑦ローコストな生活が当たり前ではない。


これね。勘違いしてる人多いんですよ。田舎に来たらローコスト生活が当たり前なんて……夢物語です。
正しくは”ローコストな生活が選択できる”というだけです。
僕は薪生活をしていて、さらに水道が山水でタダなので、光熱費はかからないし、朝夜真ん中の家を選んだので、家賃10,000円で住んでいます。
ただ、これはエクストリームで人を選びます。実際、こういう風に暮らしている移住者の方は多くありません。
前述のとおりクルマのコストもかかりますから、来てみて「あれ、意外と生活にお金かかる!」っていうのもあるんです。
地方に移住したいと思っている人へ
地方移住はただ楽しかったり、楽だったり、おいしいことばかりじゃないんです。暮らしていく中で困難に思うことは多々あります。
都心で暮らすのが難しいなと思っている人。
地方への希望を持っている人。
まずはぜひ、地方へ何度か足を運んでみてください。
そこに暮らす人たちと触れ合ってみてください。
そうすることで、地方移住の現実も理解でき、覚悟も身につくと思います。
地方移住は”楽な選択肢”ではないんです。
覚悟を持って、一歩踏み出した人にはパラダイスが待っている、と僕は思っています。
(text by 矢野大地)