UK Challenger Bank Monzo!
本日は、英チャレンジャーバンクの一つ、Monzo Bank Limited(以下、Monzo)について見ていきます。

Monzoは2015年2月18日にFocus FS Limitedという名前で設立され、2015年12月に銀行免許の申請を行い、2016年8月10日には制限付きの銀行免許の交付を受け、その後、社名をMonzo Bank Limitedに変えました。
設立当時はMondoという名前で展開していましたが、商標権侵害等を理由に係争があったため、自社で抱えるCommunity内での議論も踏まえ、Monzoに社名を変えました。
その後、Monzoは規制当局が求める体制を順調に整え、2017年4月には預金を扱える制限無しの銀行免許の交付を受けました。
2015年 2月 Focus FS Limitedとして設立
2016年 8月 制限付きの銀行免許交付 / Monzo Bank Limitedへ社名変更
2017年 4月 制限無しの銀行免許交付
Monzoが設立後 約2年で兎角規制が厳しい預金受入銀行へと転身出来たのは、英金融規制当局による規制緩和(新規参入行に対する最低資本金の引き下げを適用し条件付きで仮認可する制度)と当局自身による強力なサポート体制の構築が挙げられます。
Monzoも設立当初から当局のサポートを受けつつ、着実に準備を進めていたようです。こちらのホームページから英金融規制当局から得られるサポート内容等が見れますので、ご覧頂くとより理解が進むと思います。
英金融規制当局による規制緩和とサポート体制の充実がMonzo含めた英チャレンジャーバンクの誕生に寄与
さて、Monzoの財務状況ですが、資金調達は普通株の発行が中心で、
2016年2月 GBP 2m → 2017年2月 GBP 26.5m → 2018年2月 GBP 94.9m
と各期末時点で着実に数値を伸ばしています。
圧倒的なユーザーインターフェース/エクスペリエンスを武器に顧客数は順調に増加しており(2016年9月:約50,000 → 2018年7月: 約750,000)、報道によると、2018年末には約 GBP1.5bnの資金調達を模索しているようです(ユニコーン企業の誕生と噂されています)。
まだ設立3年程度であり、初期投資を進めている段階であることから、2018年2月期決算は 売上高 GBP 1.5m/営業損失 GBP 33.4mと黒字化は達成していませんが、フルライセンスの預金受入銀行となったことで、顧客預金も調達資金として利用出来るようになり、また、当座貸越等の貸金業務もラインナップに入ったことから、今後の収益化に期待されます。
圧倒的なユーザーインターフェース/エクスペリエンスを武器に順調に資本調達を行っている。初期投資が嵩んだ結果損失が続いているが、フルライセンスの預金受入銀行となったことを契機に今後の収益化が期待されている。
<備考>
当社決算書(2017年2月, 2018年2月)は四大監査法人のErnst & Young LLPが作成しており、開示書類はしっかりしています。是非一度ご覧下さい。
<参考資料>
1. Monzo Bank Limited Annual Report(Feb 2016, Feb 2017, Feb 2018)
2. Voyager vol.1(Jun. 2018) 株式会社NTTデータ経営研究所
3. Bank of England Hope Page:New Bank Start-up Unit.
