成長する会社が会社のステージ/文化に合った採用ができない理由

Isoparametric
6 min readOct 17, 2017

先だってのエントリに記述した通り、面接には様々な見極め方、アプローチがあるものの、実は技術的な見極めはあまり難しくない。
どちらかというと面接をしている相手が会社のステージや文化、状況に合うかどうかを判断するほうがずっとずっと難しい。
マッチしていないと技術的な素養、能力があっても会社がそれを生かし切れないことの方が多い。
そして、技術的な素養、能力があり、会社に合いそうで欲しい人材だと思っても会社に入ってもらうのはもっともっと難しい。

入ってもらうための方法はまた別の機会にするとして、会社が能力のある人を生かし切れない話をする。

黎明期には何もない

例えば、会社の黎明期。
ちゃんとしたルールも決まっておらず、基盤らしい基盤もないが、サービスは展開しているような状況。
まだまだ売上は立っていない。
この状況でそもそも高い給与は払えない。
潰れるかもしれないような危うい状況、そのタイミングでは優秀な人は殆ど入ってこない。
優秀な人が大勢で解決しなければならない課題がないからだ。
そもそも「売上をつくる」という大きな課題を解決しなければならない状況で、その他の事に構っている暇が無い。
頑張ってルールや組織をつくっても会社が潰れたら全て無駄だ。

求職している人によっては、
「ルールはかっちり決まっていて欲しい」
「下回りから揃えるなんて面倒くさい」
「今さら実装をするのは嫌」
「潰れるかもしれないような会社に入りたくない」
という人もいる。
そういう人にとって「何もないステージ」は全くマッチしない。
入ってもらったとしても無いことだらけで、解決すべき課題もなく単に実装を任されても困ってしまうだけだ。
ステージに合わない人たちは単にサービスをつくる、ゲームをつくる、ということを求められても困るわけだ。
逆にこのステージでは「何もないところから何かを生み出すこと」に対して強いモチベーションを感じるプログラマはマッチする。
道無きところに道を生み出していくことが楽しいと感じるようなプログラマだ。

成長期には色々なことが決まる

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