職業の選択について(医師と教師)

現在、最も頭のいい人たちは医学部を目指します。次が法学部、工学部と続いて、最後に教育学部となります。医師と教師の地位はいずれ逆転しかねない(石黒 浩:大阪大学大学院基礎工学研究科教授

医学部はともかく、法学部の頂点である東大では、もう一昔前から官僚を目指す人は少数派で、法科大学院と外資金融志望が大勢を占めていると聞いたことがある。要するに弁護士とファンドマネージャーが今の日本で高給を望める数少ない職業だからだろう。その外資金融機関やファンドも同僚間の競争は熾烈で、その中を勝ち抜いて超高給を手にするのはごく一握りの人たちだけだ。法科大学院の現状については、もはや多言を要さないと思う。

医師については、私が医療系の出版社にいた頃、ある医師団体の理事が「医師の所得はいずれ大企業の部長クラスと同等になる」と語っていた。2017年の今どうなのかわからないが、勤務医の増加と開業の困難さを考えれば、現実からさほど遠くないだろうと思われる。

私たちの社会においては、中央であれ地域であれ、その中核を担い明日を築く機会は、制度的に地位を保障された(早い話が試験に合格して免許資格を得た)人もしくは何らかの権力的基盤(信用を含む)を得ている人にしか回ってこない。無名無冠にして無資産無資格の者が、殊勝にも「大ビジョン」をぶち上げた後に躓いて、人知れず静かに去っていった例をいくつも見た。

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