インターネットの戦場で、バズを狙う戦い方を塩谷舞さんにコンサルしてもらった、そのあとに。

会社を辞めてから、もうすぐ11ヶ月が終わります。

独立した去年の夏、「1年ぐらい経てば、少しは案件のリズムが掴めるかな」なんて、はかない願いを抱いたのですが、当然そんな気配はまったくなく、相変わらず仕事は増えたり、減ったり、広がったり、アメーバのように伸び縮みして、僕をどこかに連れて行こうとします。

で、最近は広がった案件の中でも、オウンドメディアを含めた継続的なサポートをお願いされることも増えてきました。いわゆる運用案件ですね。ただ、オウンドメディアに関しては手探りの部分も多く、特に「拡散」に関する知見はまだまだ不足している。どこかで実践的な学びを仕入れたいな、と思っていたわけです。

いくつか書籍を読んでも、どうも自分に馴染まない。理屈は分かっても自分ごとにならない。こりゃ実践者の話を聞いた方がいい、ということでお願いしたのは、おそらく国内でも屈指のWEBメディアの編集者兼ライターである塩谷舞さんです。

[milieu(ミリュー)](http://milieu.ink/)

インターネット、特にSNSでは有名人なので知っている人も多いかもですが、どうせならトップランナーがいいと思って彼女にメディアコンサルを依頼しました。突然メールして。マンツーマンで3時間コース。

僕より全然若いのですが、彼女はネットの世界、特に「バズ」についての実績と見識は国内でも指折りだと思います。

※ミリューではすべての記事が1万PVを超えています

ベイクマガジン(http://www.bake-jp.com/magazine/)の編集長としても知られていますね。

で、お願いしたメディアコンサル。
これがまあ、想像以上に良かったんです。広告やら紙媒体やらで固まっていたアタマをガツンとやられました。

「写真の品質は、拡散とは比例しない」
「カッコよさって、ときに邪魔になる」
「狭い世界で受けても、すぐに限界がくる」

普段制作物を作り込むのに慣れている頭が、グラグラする言葉を投げ込まれつつ、インターネットでいかに多くの人に読まれるのか? について彼女独自のメソッドを、マシンガンのように3時間浴びていたわけですが、正直、まだ整理しきれていません。

そのためここで内容を細かく言及しませんが、彼女の言葉には何度もなんども「バズるために」というワードが出てきました。それはもう、ひとつメソッド言うたびに出ていた気がします。この人、バズの鬼や・・・と心の中でつぶやきました。

これ、ネット上で爆発的に広がる、って意味なんですが、この言葉ってビジネス現場なら「売れるために」「人を呼ぶために」「成功するために」って言い換えても何らおかしくない、営業努力を指しているんですよね。

コンサル中のテープを少し起こしてみると、ところこどろに「拡散するための血反吐」の跡を感じます。挑戦して、失敗して、生き残った言葉には、リアリティと事実の裏打ちと血の跡があって。彼女が当たり前のようにバズを出すまでの道のりを思うと、ゾッとするほどです。

コンサルが終わったあと、未処理の情報の多さに呆然としながら、僕は営業努力について考えていました。

Webの編集者が「バズ」について考え、成果を出すのが営業努力だとしたら、今の僕にとってのそれはなんだろうなって。

12年前、糸井重里、仲畑貴志、秋山晶に憧れてこの業界に入ったとき、僕はただ、目の前の原稿に向き合えばよかった。取材対象者に耳を傾ければよかった。20文字のキャッチフレーズに、何時間も何日も、悩めばよかった。

でも、今は違う。コピーがいい、企画がいい、アイデアがいい、というのは前提で。いかにお客さんの成果にこだわるかが問われているし、この努力は永遠に終わらないんですよね。

独立してもうすぐ1年。仕事のリズムは一向に掴めませんが、果てしない道のりに足を踏み入れたんだということはよーく理解しました。これ、大変で苦しくて最高に面白くしかならんやつ。

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