Ancar設立に至るまで

前回、自分のこれまでをざっくり書かせて頂いたのですが、ここで株式会社Ancar設立を思い至るまでを書いておこうと思います。

前回書いた通り、グリーを経て実家の整備工場に入社したわけですが、そこでは営業を担当していました。今まで過去に一度でも来店して下さった事がある方々を一軒一軒訪問し、車に関する御用聞きをするんですね。だいたい車の情報は頂いていて、いつが車検期日かわかるので、時期的に「6ヶ月点検の時期だな」とか「車検が近づいているし、年式も古くなってきているから買い替え需要がないかな」とかあたりをつけて訪問するわけです。

整備業界の課題

そこでぶち当たったのは、顧客へのリーチ力の無さです。そりゃあ僕みたいな営業が一軒一軒訪問してもリーチできる数は知れているわけです。しかも昼間に訪問してもほとんど不在だったりします。たまにご在宅の時でも不審がられたり(実際何度も居留守されたり、ひどい時は怒鳴られたりしました笑)。かと言って、他の顧客へのリーチ方法と言えば、新聞の折り込みチラシが主力という感じでしたが、近年新聞をとっている家庭が減ってきて、チラシの効果も目減りしていっている状態でした。

そういう状況で顧客を引きつけるには価格で勝負するしかなく、少ないπを、極限まで利益を削った価格で取り合いをするという悪循環に陥っていました。当然、そのシワ寄せは現場の整備士に寄ってきます。環境が良いとは言えない工場で、休みなく早朝から夜遅くまでかかって利益の薄い作業をし、もちろん報酬も上がりません。そういう世界でした。

ユーザー側の課題

営業としてお客様を何とか増やしていき、話を聞いていると、ユーザー面でもたくさん課題があることが分かりました。

基本的に一般消費者は車の事は詳しくありません。そんな人たちに対して、あれこれ理由を付けて部品交換させたり、あれこれ買わせたりということも他社で一般的に蔓延していましたし、それだけならまだしも、他社で買ったばかりの中古車で道路を走行中にタイヤが外れてあわや大事故かという目にあった方もいました。

課題を解決するために

これは本当にマズいなと。変えなければならないと、そう思ったわけです。

ユーザーがもっと気軽に安心してカーライフを送れる世界にしたい。

命を預かる整備士の待遇が今のままでいいわけがない。

前職でIT業界にいたので、ITの力でこの業界を変えることができるんじゃないか?そう考え始めました。

個人を直接つなげば価格的メリットを出せるんじゃないか?そこでの信頼の担保をプロの整備士に依頼すれば、送客もできるしユーザーも安心して取引ができるんじゃないか?そういうシンプルなところからAncarの構想が生まれました。その時出会ったのが取締役の越島です。彼のことは改めて書くとして、こうしてAncar設立に向けて動き出しました。これが設立に思い至った経緯です。

設立した今も上記の根本的な理念は全く変わっておらず(変わっていたらおかしいのですが)、いかにこれを実現できるか日々試行錯誤しながらやっています。

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