紙魚なれば遍く、
bono.carillon
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レスポンスありがとうございます!

ご指摘いただいて、ぼくもcookbookを開かせる力にはどんなものがあるのか考えてみました。

まずは「必要性」。これはもう本当に、道端にメキシコ人が空腹で倒れているのにトルティーヤの作り方がわからないとか、今際のきわのおじいちゃんが最後に若竹煮を食べたいと言っているのに、たけのこの茹で方がわからないとか、そういった切羽詰まった人間にもたらされる力ですね。

次に「知識欲」。うちではトマト鍋にちくわぶを入れるけど、ちくわぶを食べる習慣がない関西ではどんな食材を加えるのかなとか、ブラジルの人たちって金串に刺した肉を切ってばかりいるけど、主食にはいったい何を食べるのかなとか、自分の知らない知識を補うために料理本を開かせる力です。

「必要性」によってお腹を、「知識欲」によって脳を、cookbookは気持ちよくさせてくれるわけなんですが、さて、ここで果たしてそれだけなんだろうかと思い至ります。

自分の身体のどの部分をも満たさない、それでもcookbookを開かせる力というものもあるんじゃないかなぁと。

それは、べつに腹が減っているわけでもないのに、よく知っている丼もののレシピ集を開かせるような力です。ファッション雑誌をパラパラとめくる感覚に近いのだとは思うのですが、その力の出どころをぼくはまだうまくつかめずにいます。

これからcookbookについていろいろと書いたり考えたりしているうちに、その答えらしきものを見つけていけたらと思っています。

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