CASHのデザインプロセスが凄すぎて思わずブログを書いてしまった話

華金ですね。

そんな華金に私は衝撃的な資料を見てしまいました。見たとかではなく見てしまった、というレベルの衝撃を受けました。

以下に何が凄いかは記しますが先に結論を言っておくと、今金融の中にいるマーケターやデザイナー、およびそのプロセスに関わる人は全員この資料を見て何もかもを考え直したほうがよいと思っています。

凄さ1:徹底的に論理を貫いている

未だにデザインやUI/UXの話にもかかわらず「かっこいい」とか「美しい」みたいな個人の感覚を先に出しちゃう人が多くて本当に辟易としてしまうことがあるのですが、資料を見る限りCASHのデザインは徹底的に論理性を持って考え抜かれていることがよくわかります。

まず自分たちのビジョン、ゴールセッティングがあり

その結果何が顧客の課題解決・付加価値になるのか、の明確な定義があり

初めてデザインの要件に入る、と。

ここが決定的に違うんです。

微妙なサービスの多くは機能ドリブンのあやふやなゴールセッティングでデザインを始めてしまうため、要件がぶれてしまい「他行では○○だ」とか「マネジメントが××と言っている」という非論理的な要件をただ浴び続けるだけに陥りがちです。

どの高みを目指すかによってデザインの重要度は大きく変わります。
極論とりあえず1個の機能としてあればいいのなら、デザインなんかいらないわけです。存在することが付加価値なので。

凄さポイント:ゴールから逆算して論理的に要件が導き出されている

凄さ2:ありがちなデザインをなぞる

ゴールが明確になり、要件が決まったとしても、その最適解を生み出すプロセスは違いを生む大きな要因になります。

特に金融系のようなどちらかというとオールドな業界の場合、新しいことやサービスをやろうとすると「新しいからOK!」的なデザインがまず出てくることが多いのですが、なぜそれが最適なのかの裏付けが非常に乏しく反応に困ることがよくあります。

CASHの場合は一旦よくありがちなトーンをなぞった上で新しいトーンを発想しているので、その新しいトーンに対する裏付けが非常に確かなのが強いな、と。

(そもそものよくありがちなトーンもデザイン的にはとてもシンプルで使いやすそうなので、そもそものデザイン・設計スキルの高さが大前提としてあるのかもしれませんが)

凄さポイント:比較検討がきっちりプロセスに組み込まれている

凄さ3:コンセプトドリブンが徹底されている

細かい要素に至るまで「なぜ?」が貫かれている点も凄いと思いました。

徹底的にコンセプトありきなんです。
アニメーションがなんとなく使われているのではなく、役割が明確に定義されています。だからこそ本当に議論すべき「どんな効果ならユーザーに最適なインパクトを与えられるか」に集中できるのかなと。

凄さポイント:コンセプトに基づき、細かい要素まで役割が定義されている

これを見て銀行員、証券マン、保険屋はなにをすべきなのか

いろいろあるんですが、シンプルに「誰のための何のサービスを作りたいのか」を徹底的に整理・追求することなのかなと。

既存の金融業界はただでさえ上意下達・減点法の世界なので、長くその中で仕事をすればするほど「空気を読む」「先行事例ありきで判断する」「ステークホルダーの意向を忖度する」みたいなのが遺伝子レベルで組み込まれがちです。
別にそれはそれであっていいんですが、それありきの発想に終始するがために使いにくいサービス・システムと「これは○○の仕様で…」等の言い訳がセットになった低レベルなアウトプットが生まれてしまいます。

まず目指すべき世界観があって、逆算で要件が決まり、調整は最後。

その優先順位さえ守ることができれば、既存の金融業界であってもスタートアップに負けない魅力的なサービスを生むことができると思いますし、それを実現していきたいと思います。

(酔った勢いで長文になってしまった、、)