Progate「Ruby on Rails」リニューアルのお知らせ
株式会社Progate コンテンツ担当の鈴木介翔です。
この度、Progateでは「Ruby on Rails」学習コースを全面リニューアルいたしました。
(それに伴い「Ruby」コースもリニューアルしました。)
一部レッスンはまだ非公開になっていますが、6月初旬までには全レッスンを公開する予定です。
今回、「Ruby」「Ruby on Rails」合計15レッスンをリニューアルするに至った経緯や、その内容について簡単にご報告したいと思います。
目次
- はじめに
- 主なリニューアル内容
- Railsコースへのこだわり
1. はじめに
「初心者から、創れる人を生みだす」
これは株式会社Progateの存在理念です。
僕らが毎日Progateのシステムやコンテンツをつくり続けているのは、この「創れる人」を生み出すためです。
今のProgateにとって、「Ruby on Rails」は「創れる人」になるために必須のコンテンツです。
しかし、そのRailsコースが、正直ベストなものではありませんでした。もっとわかりやすく、もっとユーザーの方に満足していただけるコースにできると確信していました。
Progate内で最も巨大なRailsコースを作り直すのにはとてつもない時間と労力が必要です。
ですが、本当にProgateを「創れる人」を生みだせるサービスにするため、今回、Railsコースの全面リニューアルに踏み切りました。
2. 主なリニューアル内容
主な変更点は以下の5点です。
- 教える内容を本質的な部分に限定
- よりわかりやすく、よりスモールステップに改善
- 演習画面のレイアウトを改善
- 目標物の更新
- Railsのバージョンを4.2から5.0に更新
上記変更点に関して、1つずつ説明していきます。
教える内容を本質的な部分に限定
今回のリニューアルで、もっともやりたかったことが、この教える内容の変更です。
Railsはとても多機能なフレームワークで、初心者にとっても便利すぎるくらいのものです。
それ故に、Railsを初めて学んだ人は「とりあえずできたけどよくわからない」という現象に陥りがちです。これでは「とりあえず」はできても、応用が効かず、チュートリアル以上のものはつくることができずに終わってしまいます。
僕たちは、ユーザーの皆さんに、ProgateでのRails学習を通して「創れる人」になってもらいたいと思っています。
今回のリニューアルでは、Railsの全てを教えるのではなく、とにかく必要最低限の根本的な部分に限定することで、Railsの本質的な部分が確実に身につくような内容に変更しました。
中途半端に多くのことを学ぶのではなく、本当に大事な部分を確実に理解することが、自分の力でプロダクトを創れる人になるための最短距離であると、僕らは確信しています。
よりわかりやすく、よりスモールステップに改善
いくら正しいことを言っていても、説明が下手では相手に伝わりません。
今回のリニューアルでは教える内容を改善しただけでなく、1つ1つの教え方にも大きく変更を加えました。
スライドでは「にんじゃわんこ」と「ひつじ仙人」の会話形式の導入スライドを適宜用意し、「なぜこの内容を学ぶ必要があるのか」がユーザーの皆様にスムーズに入ってくる、つまり納得感を常に感じながら学習を進めていけるようにしました。
また、「1つの新しい知識に対して1つの演習」となるように徹底しました。新しい内容がどんどんくると、少しづつ「わからない」が出てきて、その「わからない」が積み重なることで「挫折」になってしまいます。
誰もがProgateで挫折することのないよう、最後まで走りきれるよう、今回のRailsコースでは「スモールステップ」で、着実に前に進んでいけるような演習構成にしました。
演習画面のレイアウトを改善
今回のリニューアルではコンテンツの改善にとどまらず、演習画面のレイアウトも大きく改善しました。
以下の画像が、新しいRailsコースの演習画面です。画面上部のタブで「エディタ」「ターミナル」「ブラウザ」「データベース」を切り替えることができます。それぞれの内容を大きな画面でスムーズに使うことができるのが、このレイアウトの最大の特徴です。
表示項目にも新たに、「データベース」を追加し、ユーザーの方がより視覚的な学習体験をできるようにしました。「データベース」はRailsの学習において複雑で非常に躓きやすい内容でしたが、以下の画像の用に本来見えないものをシンプルに可視化することで、よりスムーズに理解ができるように工夫しました。
目標物の更新
今回のRailsコースでは、10レッスンを通して「TweetApp」というTwitterのようなSNSサイトを作り上げていきます。
この「目標物」も各ページなどのデザインを一新し、ユーザーの方が「こんなものをつくりたい!」とモチベーションが上がるように工夫をしました。
Railsのバージョンを4.2から5.0に更新
多くのプログラミング言語やフレームワークは常に改善され続け、新しいバージョンとして更新されます。
今まではProgateでは「Rails 4.2」を取り扱っていましたが、今回のリニューアル版では「Rails 5.0」にアップデートしました。
3. Railsコースへのこだわり
ここからは僕自身の「想い」に関する内容ですが、今回のリニューアルに大きく影響を及ぼしたことですので、この場を借りて書かせていただきます。
僕は今から2年半前に「Ruby」そして「Ruby on Rails」と出会いました。
それまでは「HTML & CSS」と「jQuery」だけは学習経験があり、簡単なwebサイトの見た目を趣味で作ったりしていました。
ただ、「実際に自分でwebサイトがつくりたい」と思ってはいても、なにを学べばいいのか、なにから始めればいいのか、さっぱりわからずなにもできずにいました。
その時、Progateの加藤や村井が僕に「Rails」という武器を授けてくれて、その2ヶ月後には他のスタートアップでエンジニアとしてのキャリアを始めることになりました。
今ではRailsだけでなく、様々な技術を扱うようになりましたが、僕にとっての原点は常にRailsであり、僕がエンジニアになるきっかけをくれたRailsには本当に感謝しています(あとRailsを僕に教えてくれた人にも)。
「Railsで人生が変わった」、きっとそんな人は僕だけでなく、世の中に多くいると思います。
Railsを学ぼうと思ってProgateにアクセスしてきてくれた全ての人に、こんな体験をしてほしいと僕は願ってます。
少しでも「プログラミングを学ぼう」「こんなサイトを作ろう」、そう思ってProgateに来てくださったユーザー皆さんにその目標を達成してもらえれるように、今日も最高のプロダクトを目指して改善し続けています。
Progateの存在理念は「初心者から、創れる人を生み出す」です。
今回のRailsコースを通して、1人でも多くのユーザーの方が「創れる人」になり、その人生を変えれるようになることを祈っています。
最後に
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
今回のRailsコースが、世界一わかりやすいRailsの入門教材であると、僕は自信を持っています。
是非この機会にRailsを学んで、あなたの世界を変えてみてください。
2017年4月26日
株式会社Progate コンテンツ担当
鈴木 介翔