追悼 グレッグ・レイク

驚いた。

グレッグ・レイク(キング・クリムゾン、エマーソン・レイク&パーマー等で活躍した英国出身のベーシスト/ヴォーカリスト)のホームページに、昨日亡くなったとの報せが掲載されている。

キース・エマーソンの訃報は衝撃だったが、グレッグ・レイクの逝去も辛い報せである。いったい2016年は何人のロックヒーローが天国に旅立ったことだろう。

信じたくはないが……今夜は彼を追悼して、代表作を何曲か貼りつけてみたい。


①キング・クリムゾン「キャットフード」

キング・クリムゾン時代の初々しい姿を捉えた貴重な映像。2枚のアルバムに参加したのち、スーパートリオ「エマーソン・レイク&パーマー」を結成する。

②『展覧会の絵』より「賢人」

「賢人」のギターを弾けるヤツは尊敬されたものだ。グレッグはカルカッシの教則本をきちんと修めていたし、なにより声に恵まれていた。精確で強いピッキングが彼の持ち味だった。

③「ラッキーマン」のソロ弾き語り版

言わずもがなの名曲「ラッキーマン」。彼の歌詞のテーマは「人の一生」について書かれたものが多い。「石をとれ」然り「キエフの大門」然り。

④「リヴィング・シン」

『トリロジー』から「フロム・ザ・ビギニング」ではなくこれを選んだ理由は、グレッグのハードな側面をふり返りたかったから。豊かなバリトンから激しいシャウトまで優れた歌唱力を推し量れる佳曲。

⑤「ナイフ・エッジ」

グレッグは「ピアノの低音の弦のような音色が理想だ」と語っていた。バンドの屋台骨を支えるベーシストの鑑である。実際、あの突っ走る二人を繋ぎとめられるのは彼にしかできなかった役割ではないか?キースとは確執もあっただろうけど、音楽は信頼関係に結ばれていたと信じたい。それにしても“Can you still keep your balance?”の一節は強力だ。殆どviolenceに聞こえる。

⑥邦題「夢見るクリスマス」

I Believe In Father Christmas

追悼のラストナンバーは(U2のボノもカヴァーした)平和を祈念するソロ名義の代表作で終わりたい。プロコフィエフの「トロイカ」がモチーフに使われている。素朴で穏やかな歌だ。

地には平和を。グレッグ、安らかな眠りを。(12月8日)