アートフロントギャラリー「カールステン ・ ニコライ – bausatz noto ∞」

渋谷ヒカリエ8階のアートスペースでカールステン・ニコライの展示をしていると聞きつけて覗いてみた。

メインの《bausatz noto ∞ – color vinyl display, 1998/2015 》も視覚的・聴覚的に刺激的だったが、意外にも《chroma welenform》シリーズが印象に残った。

《chroma welenform》は、黒地にいくつかの色に分解された波打つ光の線というシンプルな作品。色や光(、さらには音)などを前提条件として用いているというより、それらそのものへの注視を形にしているように感じられる。このようなメディアに対するつきつめた姿勢は好感度が高い。また、波形のリズムもおもしろく、無理やりことばにすれば「ターンッタタ ターンッタタ」というリズムが感じられる1枚が特に気に入った。

話は脱線するが、カールステン・ニコライというと、2011年の横浜トリエンナーレに出展されていた《fades》が記憶に焼き付いている。霧がかった部屋の壁に光を投影するというシンプルな作品だ。あのとき初めて「光に触る」という体験をした。触るというのは、もちろん手にはね返る圧力を感じた訳ではなく、「光の物質感」とでも呼ベそうなものを感じたということだ。その感動を思い出すと今でもふわっとする。

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