しっぺ返し戦略は、人間関係にとても有効
あなたの人間関係を劇的に改善してくれるパワフルな戦略。
それが、「しっぺ返し」です。
ゲーム理論って言うんでしたっけね?
囚人のジレンマに出てくるあれです。
簡単に説明するとこんな感じ。
- まず相手のメリットになる事をする
- 相手がそれに応えてくれるなら、1.を継続する
- もし相手が裏切ったら、わたしも相手を裏切る
というシンプルな法則です。
目には目を、というやつですね。相手の出方に合わせて、同じ行動で返す。
ゲーム理論的には、これが自分の利得を最大化します。これは人づきあいにも有効です。
人間関係には「返報性の法則」という作用が働きます。人は、良い行いには良いことで、お返ししたくなるものです。
フェイスブックでいつも「いいね!」を押してくれる人には、つい「いいね!」を押してあげたくなりますよね?
「しっぺ返し戦略」の良いところは、裏切りが発生しない限り、シアワセな循環が自分の周りに起こり続けることです。
利他の心を持て〜、なんてよく聞きますが、それは本当にそうです。結局、自分の利得で返ってくるので。
なお、3.の裏切るってありますが、別に復讐する必要は無いんですよ。
「スルー」です。特別には何もしない、ってだけです。過度に関わらない。挨拶なんかは、爽やかにして差し上げましょう。でも、それ以上は積極的には関わる必要はないです。
礼を欠く、感謝ができない人からは、だんだん人が離れていくもの。残念ですよね。それで十分すぎる仕打ちです。意地悪してやるー!とか思わなくていいですからね。
もし、その彼(彼女)が、はからずも遅ればせながら親切な行動で応えてくれたら、1.からリスタートしましょう。
簡単ですね、相手が自分によくしてくれたことには、必ずお返ししてあげる。だけです。
ちなみに、なぜか人間関係に恵まれない、自分は不運だ、と主張する人がいますよね。
「私って、超男運がないんですよ〜」
「うちの嫁は俺に対する態度が本当にひどいんだよなあ」
なんてこぼしている人がいるものです。
さて、果たして彼(彼女)らは、本当に不運なだけなのでしょうか?たまたま、その人の周囲に残念な人が多いのでしょうか?
「人間関係に恵まれない」という考えの裏には、
- 自分は相手に良くしてるのに裏切られる
という考えが見え隠れしますね。自分は利他的に行動してるのに。善良に振舞っているのに。と。
本当にそうなんでしょうか?
このケースの大半は、《相手が》「3.裏切り」を実行したに過ぎない、というのが本当のところでしょう。
しっぺ返しを、くらってしまったのです。
「返報性の法則」は、ネガティヴな事でも発生します。《相手》に裏切りを発動させるような行動を、彼(彼女)がしてしまったはずなのです。
「この世界はしょーもない」と見える人は、他人から「あいつはしょーもない」と見えています。