公園×自転車

ゆるやかな断絶

公園が好きなのです。どの位好きなのかと言うと、休日以外ほぼ毎日行っているくらい好きなのです。しかもそれは最近ハマっているレベルじゃなく、かれこれ20年続く習慣です。

公園と同じくらい好きなのが自転車です。歩く散歩も車の運転も好きですが、自動車のような速度はないけど散歩に近い自由があって、どこにでも気軽に立ち寄れて、用が済んだらパッと乗ってまた移動できる手軽さがたまりません。これは自転車より自転車で移動するのが好きなんだと思います。

その大好きな公園と大好きな自転車とを掛け算したら「公園を通って自転車通勤する生活」という目標ができました。かれこれ20年ほど前です。と言うわけで、それから僕はずっと自転車で通勤をしています。

最近になって気づいたのですが、公園には結界と言ったらいいのか?社会とのゆるやかな断絶があります。この断絶は公園にある大きな樹々が作っていて、道から中が丸見えの小さな公園ではそうもいきません。公園の中から目的を持って道行く車や人が見えてはいけないのです。

僕は大きい公園を毎日通勤で通ります。自転車なので通過する時間は片道10分もかかりません。でも公園に入るとスピードを緩め手を離し、いつもよりのんびりと走ります。天気のいい夏の日は木漏れ日を見上げながら。葉の落ちた冬は見渡す限り立ち並ぶ幹のその奥を見ながら。これがなんともいい時間なのです。

この結界の中にいるといま僕が東京にいるのか、どこにいるのか分からなくなります。ただ自然の中にいるという状態。この20年僕はこの結界の中でたくさんのアイデアに恵まれました。この公園の中からいま思いついた面白いことを誰かに教えたくて、電話したことも数え切れないくらいあります。そのアイデアがいいか悪いかは置いておいて、公園の樹々は僕を浄化するエネルギーを持っているようです。

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