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表現の作法

表現には足し算・引き算・掛け算・割り算がある。この中で僕が大事だと思っているのは、掛け算と割り算だ。

我々の仕事で「この要素も足して欲しい」とか「この要素を引いて」という修正を行う。仮にそれがカタログのレイアウトようなものであれば作業は簡単だ。追加するか無くして全体を整えればいい。

でも一枚絵に対し、何かを足すのと引くのは実は簡単ではない。色味を調整することでいいのか、もしその絵に人が入っているのであればその人のやっている事を変えるレベルなのか、或いは写真自体選びなおすのか等の修正が必要になる。

おおよそ表現の修正は足し算か引き算で行うことになる。出来上がったものに調整をするためだ。それに対しその元となる「0→1」の表現になるとそうはいかない。ここでは必ず掛け算か割り算をする事になる。

例えば「桜」と「探求心」を掛け算して「日本の上質」を表現したとすると、それはどんなものになるか?と言う問いは掛け算であるし、「先進的」でありながら「あたたかく」「憧れ」を持つ「安心」するシーンはどんな絵か?となると割り算となる。

どちらも一枚の絵に着地させるわけだけど、この掛け算と割り算を上手にできてプロと言える。そしてできるだけシンプルな表現である方が良い。複雑であるとその絵を見る人が意外な部分に予想外の感想を抱いてしまうからだ。

この法則がなんの役に立つのか、知らないけど誰かの役に立つような気もしてここに書いてみた。もし何かの役に立つことがあれば光栄です。