「自分らしい働き方」とは具体的にどんな働き方か?

Kazuki Iwasa
Feb 6, 2017 · 10 min read

前回の記事で、フリーランスとして独立する前に準備しておきたいこととして以下の3つを挙げました。

  1. セーフティーネット構築に関する調査
  2. 自分に向く仕事と向かない仕事を明確にしておく
  3. マーケティングとセールス(営業)を経験しておく

前回は、№1のセーフティネットの構築に関する記事をお届けしました。そして今回は№2の「自分に向く仕事と向かない仕事を明確にしておく」について書いてみたいと思います。

ところで、今回のタイトルにある「自分らしい働き方」と、「自分に向く仕事と向かない仕事を明確にしておく」ことにどのような関係性があるのでしょうか?

実はこの2つ、個人的にはどちらも同じことを表現していると思っています。

「自分らしく」とか言われても…

最近の「働き方革命!」に合わせて、「自分らしい働き方」というキーワードが注目を浴びていますよね。

私も過去何度か、この手のメディアに取材をいただいたことがあります。また、私の働き方をお話すると「自分らしい働き方でいいですね!」っと言っていただくことがあります。

しかし、「自分らしい働き方」って、具体的にどんな働き方なんだろうって思ったことはありませんか?

そもそも「自分らしさ」っていうのが曖昧というか、自分自身でもはっきりと「自分らしさ」なんてわからない方が大半だと思います。

もちろん私自身もそのひとりです。こんなタイトルの記事を書いていますが、未だに「自分らしさ」を人にうまく説明することはできません(笑)

なので、私自身があまり偉そうに「自分らしい働き方をしよう!」なんて大見栄切って言える立場ではないんです…

また「自分らしい働き方」の別の表現として、「やりたいこと・大好きなことで稼ぐ働き方」という表現もあると思います。

でも、一体自分が何がしたいのか、何が好きなのか、何で稼ぎたいのかをはっきりと応えられる方は極めて少ないと思います。

もちろん「私は◯◯が大好きで得意だから、この◯◯の仕事で稼ぐ!」っと具体的に言える方もたくさんいらっしゃると思います。しかし、少なくとも独立前の私は「自分がどんな仕事が好きで、どんな仕事が得意なのか」全く解っていませんでした。

わからないときはひっくり返して考えてみる

しかし、ちょっとネガティブな表現になりますが、自分らしい働き方を、やりたくない仕事・やらないと決めた仕事はやらない働き方と表現するとどうでしょうか。

随分とその輪郭がはっきりしてきたように感じませんか?

同じく「好きなこと・得意なことで稼ごう」と言われると、「自分はいったい何が好きなんだろう?」「自分はいったい何が得意なんだろう?」っと言う感じで、何となく思考的袋小路に入ってしまいます。

それよりも嫌いなこと・不得意なことは避けて稼ごうと表現したほうが、より直感的に理解しやすいのではないでしょうか。

恐らく多くの人にとって、好きなことや得意なことを探すよりも、嫌いなこと、そして不得意なことを探すほうが自然にできるのではないかと思います。

わからないときは逆の視点から見てみるとブレイクスルーが得られるときもある

やらない仕事を決めておく重要性

フリーランスという働き方は、一般的に「上司」や「同僚」がいません。なので、仕事を怠けようと思えばどこまでも怠けることができる働き方とも言えます。

1日中facebookを眺めておくこともできるし、1日中だらだらとYouTubeを見てても、誰からも疎まれる事はありません。

そんな仕事環境なので、フリーランスという働き方は、自律的に時間管理や仕事のクオリティを管理する必要があります。

にも関わらず、選択した仕事の大半が自分の嫌いなことや不得意なことばかりだったらどうでしょうか。

絶対に集中力は長続きしませんし、仕事のクオリティも下がっていくことでしょう。

仕事のクオリティが下がれば、クライアントは離れていきますし、新しいクライアントを獲得するのも極めて困難になります。

なので、もしフリーランスという働き方を選択するのであれば、あなたが思っている以上に「嫌いなこと・不得意なこと」を自分の業務からできるだけ排除することは極めて重要なのです。

フリーランスになってはじめて見えてくるやりたくない仕事も…

また、自分の得意で好きな分野を仕事にすると決めても、フリーランスとう働き方を選択すると、会社員時代には「見えていなかった」やりたくない仕事がたくさん発生します。

例えば会計帳簿の作成、保険や年金等の各種手続き、見積書・注文書・納品書・請求書の作成と送付。入金確認と督促。名刺が切れたらそれの手配。Webサイトの更新。e.t.c…

これまで会社員だったら、間接部門の方が影で支えてくれていた仕事を、全て自分でこなす必要が出てきます。

ひとつひとつは小さい作業です。

なので、最初のうちは「まぁなんとかなるでしょう」と思ってしまうのですが、やはり小さくても「やりたくない仕事」がちょっとづつ重なってくると、自分が好きで得意な仕事にまで大きな影響が出てくるものです。

もちろん、フリーランスとして独立しようというぐらいなので、不得意な分野で独立を考える方はあまりいらっしゃらないでしょう。しかし、意外と「あまり好きではないんだけど、会社でずっとこの仕事をやってきたし、それなりに専門性もあるから…」という理由で、仕事を選ぶ方も少なからずいらっしゃるようです。

しかし、この選択をしてしまうと、働くことそのものがだんだんしんどくなってくると思います。そして最終的には、お金を稼ぐことだけが働く目的になってしまいます。

こうなると、仕事に情熱を注げなくなってしまいますし、せっかくフリーランスという働き方を選択したのに、自由の少ない残念な人生になってしまうでしょう。

やりたくないことは4W1Hで決めておく

それでは具体的に、やりたくないことはどの様に決めると良いのでしょうか。

私がオススメする方法は、4W1Hのフレームでやりたくないことをを抽出する方法です。4W1Hとは以下のとおりです。

・What:何の仕事はしたくないのか?・When:いつ働きたくないのか?・Where:どこで働きたくないのか?・Who:どんな人と働きたくないのか?・How much:いくら以下の仕事は請けたくないのか?

例えば私の場合はこのような感じになります。

What:何の仕事はしたくないのか?

  • 請負契約の仕事。(完成の条件が極めて曖昧にも関わらず、完成・納品することではじめてお金がもらえるような不平等条約)
  • 根拠のない納期が設定されている仕事。
  • 目的がはっきりしない無駄な会議への出席
  • 目的が定かではない無駄な提出書類を作らされるような仕事
  • お願い営業・提案営業。

When:いつ働きたくないのか?

  • 娘の学校行事がある日
  • 家族の誕生日
  • 体調が悪い日
  • 夜遅い時間

Whrer:どこで働きたくないのか?

  • 満員電車に乗って毎日通勤しなければならないような場所
  • 自分のワークステーション(スタンディングデスク)以外
  • 自然を身近に感じられない環境

Who:どんな人と働きたくないのか?

  • お互いをリスペクトし合えるような関係性を構築できない人
  • フリーランスを「労働力の調整弁」のような都合の良い小間使いとして見ている人
  • 自分の一方的な意見や都合ばかりを突きつけてくる人

How match:いくら以下のフィーでは仕事したくないのか?

  • これは秘密です(笑)でも法外な金額を請求することもないですし、めちゃくちゃ安い金額で仕事請けることもないです。常識の範囲内だと思います。

いかがでしょうか?

◯◯したいというポジティブな表現よりも、◯◯したくないという表現のほうがスムーズに出てきませんか?

もしあなたがフリーランスという働き方、もしくは「自分らしい働き方」に関心があれば、少し時間を取って、付箋やノートとペンを手に、実際に書き出してみるとよいでしょう。

あなたらしさの本質にせまる重要なキーワード:BECAUSE(なぜなら)

あなたは「BE・DO・HAVEの法則」の法則というのを聞いたことがありますか?

これは、人としてのあり方(BE)が、その人の行動(DO)を決め、そしてその行動から、その人が何を得られるか(HAVE)が決まるという法則です。

先程の4W1Hでやらないこと、やりたくないことを明確にしておくことの重要性を書きました。

ぜひ、このワークの次にやってみていただきたいのが、それぞれの書き出した内容に「なぜなら…」と、その理由を考えてみてほしいのです。

この、なぜなら…と理由を考えることで、だんだんのあなたらしさを言語化するためのヒントが見つかるはずです。

例えば私の場合、やりたくないことリストのひとつひとつに理由を付けていくと…

  • なぜなら、お客様とは対等な関係性で仕事がしたいから
  • なぜなら、効率よく高い生産性を保って仕事がしたいから
  • なぜなら、心身ともに常にベストコンディションで仕事に取り組みたいから
  • なぜなら、家族との大切な時間を仕事の犠牲にしたくないから

…等の理由が出てきます。

この「 なぜなら…」から出てきた理由は、嫌いなこと、やりたくないことの「行動」の源泉にある、あなた自身の潜在的な「理想のあり方」が垣間見えます。

まとめ

今回は、フリーランスとして独立する前に準備しておきたいことの2つめである「自分に向く仕事と向かない仕事を明確にしておく」にフォーカスしました。

本文中にも書きましたが、フリーランスには基本的に上司も同僚もいません。なので、そういった他者からの目線が無くても、あなたが自然に没頭できる作業の集合体を仕事にすることが重要という内容でした。

もしあなたが、少しでも自分らしい働き方、そしてフリーランスという働き方に興味を持っていれば、ぜひこの中でご紹介したミニワークをやってみてください。

カフェでコーヒーでも飲みながら、お気に入りのノートのペンを取り出して気軽にやってみましょう。

すごく簡単なワークですが、もしかしたらあなたの人生をゆざぶるような大きな発見があるかもしれませんよ。

そして、この記事に共感いただいたら、facebookやTwitterなどであなたの友達にシェアしてもらえるとうれしいです。

Kazuki Iwasa

Written by

岩佐和紀:長野に子育てiターンの10年フリーランサー | フリーランスという働き方に興味のある方に、この10年間で学んできたこと、実践してきたこと、そしてうまく行ったことや、あまりうまう行かなかったことを共有。特に小さなお子様のいらっしゃるフリーランス予備軍を意識して書きたいと思います。

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